任天堂Switch版エルネア王国をもとに書いています。
リンゴとティアゴが頭をぶつけて笑いあっている頃、誕生した命がありました。
山岳兵団マルチネス家の跡取り娘。
セラフィーナちゃん。
バルナバの孫です。バルナバもおじいちゃんになりました。
この頃、ミリー・ランフランクが亡くなります。
初代の親友で、ファビエンヌとエドモンドのお母さんです。
シルピアが20歳で亡くなったので、ミリーはかなり長生きしてくれました。
新年祝賀の時、リリーの後ろて見守るように立っていたこともありました。
リンゴは母に、珍しくキノコ狩りに誘われる。
リリーがリンゴのことを心配しているのを嫌でも感じるので、リンゴは明るく振る舞った。
心配かけてしまう自分はなんて親不孝だろう..
リンゴ
「そういえば、アリシアとイマノルのことだけど」
自分とは違う話題にしようと、気がかかりなあの二人の話を振ってみた。
リリー「うん、あの二人ね..」
リンゴ「どうにもならないの?」
リリー
「・・私もバルナバに聞いてはみたけど、顧問の立場であっても、どうにもできないって。」
リンゴ「そうなんだ...」
(もしどうにかできるなら、あの優しいバルナバさんならとっくに何か手を打ってくれると思う。どうにもならない..)
ドルム山でイマノルと会った。
イマノル
「俺たち、親戚なのに仲良しじゃなかったんだね」
リンゴ
「親戚って表示だからお互い、友人なのか親戚なのか分からなかったね」
そこに、ティアゴがやってきた。
ティアゴ
「今日ダンジョン付き合ってて言われたけど何時くらいに行くの?・・(げ、イマノル)」
イマノルの姿を見て、ティアゴは無意識に身構えた。
イマノルはにっこり笑い、ティアゴとリンゴをみた。
「ふーん、お二人仲が良いみたいですね」
リンゴ
(アルシアと一緒にイマノルもあの日みてたから私の気持ち、気づいてるんだよね..)
ティアゴ(イマノル...関わりたくない)
なんの返答もなく、気まずそうにしている二人の様子にイマノルはニヤニヤした。
イマノル
(あの日のことめちゃくちゃ意識してる。面白い)
リンゴ「仕事場が一緒だから、色々教えてくれてるんだよ」
イマノル「そっか・・お互い頑張ろうね」
イマノルは意味深な笑みを浮かべ洞窟の奥へと消えていった。
イマノルは意味深な笑みを浮かべ洞窟の奥へと消えていった。
リンゴ(なにを頑張ろうなんだろう..)
ティアゴ(・・あいつ苦手・・)
殿下も鍛錬していだだきます。
アラルコスと殿下は、二人がトラップに下層階でひっかかるので早々に引き上げました。
(たまにそんな時がある)
ティアゴ
「3連チャンはキツイって...」
リンゴ
「龍騎士様とご一緒にできるなんて光栄でしょー?」
ティアゴ「そりゃ、そうだけど」
バルナバ
「俺も二人とダンジョン行けて楽しいよ。でもティアゴくん無理しないでね..」
リンゴ
「ティアゴ君は男なのに、もうへばってるの?」
ティアゴ
「・・リンゴはなんでそんなに元気なんだよ..さすがリリーさんの娘だね」
バルナバ
「リリーちゃんはダンジョンに入ると水を得た魚のように嬉々としてるよね」
リンゴ
「バルナバさん!メーベルさんのご出産おめでとうございます!」
ティアゴ
「おめでとうございます。バルナバさんもおじいちゃんなんですねー」
バルナバ
「ありがとう。なんかこの歳になるまであっという間だったよ」
リンゴ「セラフィーナちゃん、可愛いでしょ?」
バルナバ
「そりゃあ、目に入れても痛くないほどのかわいさだよ」
バルナバは優しげに微笑んだ。
リンゴ(バルナバさん、幸せそうだなぁ)
その水を得た魚ともダンジョンへ。
騎士隊のNO1.NO2だけあって、強い!!
昼寝をしていたティアゴ君を召喚。
今度こそ、ティアゴ君は逃げようとしていた。
リンゴ
「せっかく、バーニーさんが時間とってくれたんだよ?行くよね?」
リンゴはティアゴの腕を掴んで、悲しそうに上目遣いで見上げた。その視線にティアゴは困惑した。
ティアゴ
(俺がこーゆーのに弱いの、気づいてるだろ...?)
「.....わ、わかった..行くよ...」
リンゴ「さすが先輩!」
ティアゴ
「・・・・・」
バーニー
(.....なんかよく分からないけど、あのティアゴ君がリンゴちゃんの手のひらで転がされているような気がするのは気のせい?)
ティアゴ「まさか踏破する所まで行くとは..」
ティアゴはぐったりしていた。
リンゴ「二人ともありがとう!!」
ジェレマイア「リンゴ、おやすみ」
リンゴ
「おやすみ、父さん。...ところでお父さん、ジェレマイアファンクラブっていうのがあるらしいんだけど、知ってる?」
ジェレマイア
「?!え、リンゴ、知ってたの?」
リンゴ「(お父さん知ってたんだ)うん、最近。そのファンクラブいつぐらいからあるの?」
ジェレマイア
「リンゴが産まれる少し前くらいに存在を知ったけど...リリーに言わないでね。なにか誤解されてもいやだし。ファンクラブっていっても入ってる人たちもふざけてるだけだから」
入ってる人たちがどういうつもりなのか、不明だけど、かなり前からあるようです。
翌朝。
ローデリックとティアゴをみかけた。
ローデリック「もういらないよ」
ティアゴ
「いらないんじゃない、受け取るんだよ」
ティアゴはくさいサラダを押し付けると、去っていった。
リンゴ(・・なんだろう、今の..)
ローデリックはリンゴの姿に気づいた。
ローデリック「・・・」
リンゴ「・・・」
(こわいから関わらないでおこう)
目が合ってしまったのでリンゴは一応会釈だけして去ろうとすると、ローデリックの方から歩み寄ってきた。
ローデリック「どうも」
リンゴ「..こんにちは」
ローデリック
「このサラダ、いる?ティアゴの手作りだよ」
リンゴ「・・遠慮しておきます・・」
ローデリック
「酒場であんたに会った日から、毎日のようにこうしてくさいスープやサラダを押し付けるていくんだよ。ティアゴの奴、内心俺に相当怒ってるらしい」
リンゴ「・・・えっと..」
なんて反応すればいいんだろうとリンゴは視線彷徨わせる。
ティアゴ
「ローデリック!お前はまた何を言ってるんだよ」
ティアゴが、不機嫌そうに歩いてきた。どうやら導きの蝶を使ってリンゴに会いにきたらしい。
ティアゴ
「リンゴ、こいつはもう無視していいからね」
ろくでもない事しか言わないといわんばかりにティアゴはローデリックを睨みつけた。
ローデリック
「ね?ティアゴ、めっちゃ怒ってるでしょ」
リンゴ「そうですね..」
無表情で言うローデリックにリンゴは苦笑しながら答えた。
ティアゴ
「当たり前だ!俺経由であんな無礼を働いて、人の顔に泥を塗るやら、年下泣かすやら..くさいスープやサラダ食わされて当然だ!」
ローデリックに対して、リンゴにたいしての態度とは随分違うように見受けられた。
ローデリック
「悪かったよ、たしかにあの日はいいすぎた」
ティアゴ「謝る相手は俺じゃないだろ」
ローデリック
「先日は申し訳ありませんでした」
ローデリックはリンゴにぺこりと頭を下げた。
リンゴ「いえ、もういいですよ」
ローデリック
「あんたが嫌いな気持ちは全く変わらないけど」
ティアゴ
「ローデリック !」
ローデリックは去っていった。
リンゴ(あの人ブレないなぁ。すごい)
嫌悪感や悲しみよりも、関心してしまうリンゴだった。
実はローデリックは騎士隊の選抜トーナメントに出場していた。
しかも武器は、斧という異色で剣が相手の試合が多いのでどうなることか。
(プレイヤーは対して気にしておらず、このトーナメントのスクショも過去のセーブデータから引っ張ってきたものでローデリックへの支援はなにもしていません)
本日もダンジョンで鍛錬です。
ヴェルンヘル
「最近、ティアゴさん強くなってますね..俺も頑張らないと」
ティアゴ
「殿下はご無理をなさらず。殿下と陛下を守るため、我々臣下がいるんです」
リンゴはいつもと違うティアゴに笑いを堪えた。
ティアゴ
「リンゴさん、どうかなさいましたか?」
殿下の恋人のリンゴを、殿下の前で呼び捨てにしていいのかと、一応、さんづけで呼ぶことにしたらしい。
そのうち呼び捨てに戻りそうだけど。
リンゴ「いいえ、先輩。なんでもありません」
二人のおかげでスキルを、ドロップ!
ありがとうー!
ふと思いたち、リンゴはティムを練習試合に誘った。
ティム
「いいよ。なんだろう、負けると分かっているのに承諾する自分に疑問を感じるよ」
リンゴ
「勝負はやってみないと結果は分からないよー」
彼はいずれ国民になる。
国民になると、多分試合に誘えない..
斧と銃
銃の方が不利だが、カンストしているリンゴが先制してストレート勝ちする。
この日もヴェルンヘルとデート。
酒場デート。
結婚してからも酒場デートが出来ればいいのになぁ。なんで出来ないの?
ラナちゃんを見かける。
ラナちゃんは本当に可愛いくて綺麗。ティム君は面食いだねー。
ラナちゃんに仲良し申請をしてみると、オッケーをいただけました。嬉しい。
ラナ「リンゴちゃんいつも忙しそうだから誘うの迷惑かなって話かけるの控えていたんだけど..」
リンゴ「そうなの?嫌われてるのかと思った」
ラナ
「そんなことないよ!リンゴちゃんと話をしたいって子沢山いるんだよー」
ラナちゃんの笑顔にほっこりしているとアンヘラちゃん。
夕方。調薬室を出るとガラちゃんに声をかけられる。
ガラちゃんは私と入れ替わるように農業管理官になり、とても頑張ってお仕事をしている。
リンゴと首席争いをしたくらいのガラちゃんなのでとても勤勉なのです。
努力をしている方は、基本的にとても好きです。
ガラ「お願いしたいことがあるんですが..」
リンゴ「構いませんよ。どんな御用件でしょう」
いつもなら断っているけれど(面倒だから)
ティアゴがリンゴと仲良くしたい子がいるという言葉を思い出し、わざわざ訪ねてくれたガラの用件をきくことにした。
ガラ「花の種があまってたら分けてもらえる?」
リンゴ
「うん!いいよ!たくさんあるから持っていって!」
ガラ
「ありがとう!さっそく花壇に植えてみるよ♪」
ガラは嬉しそうに花の種を受け取って、帰っていった。
仲良しだけど、仲良しじゃないガラちゃん。
だけど、仲良しのガラちゃんになる日も遠くないかな?