209年 新しい龍騎士に祝杯を。 | エルネア王国モニカ国の暮らし。

エルネア王国モニカ国の暮らし。

エルネア王国の日々の備忘録です。妄想もかなりあります。モニカ国。他のゲームの事も気ままに書いていこうと思います。
多忙のためのんびり更新中です。アイコンは旧都なぎ様のきゅーとなクラシックメーカーより。

任天堂スイッチ番エルネア王国をもとに書いております。
 
エルネア杯。
 
カンスト直前、カンスト組がいる激戦の中
武器の相性を乗り越え、騎士三人を破って優勝、見事バグウェルを倒したのは山岳兵団長のバルナバでした。
 
 

 
 
騎士隊vs山岳兵団vs魔銃師会と争いが起きたりしましたが、ようやく平穏が戻ろうとしています。
 

 
 
人物紹介
 
セイディ・モリエンテス
ローゼル近衛騎士隊騎兵。しなやかな性格。まだ若いため、山岳兵団がジェレマイアを監視した際不満を露わにする。
 
X
ガルフィン魔銃師会で何度も導師経験している魔銃師会の重鎮。元旅人のため、エルネアの人々の知らないことをよく知っている。
 
エドモンド・ランフランク
ローゼル近衛騎士隊騎士。みんなのアイドルの性格。ファビエンヌの弟。リリーとジェレマイアに可愛がられる。二人を姉と兄のように慕っている。
 
ティアゴ・バーナード
ガルフィン魔銃師会の導師に、二年目で抜擢される実力者?。一匹狼の性格。普段は争いを好まず一人でよくいるが、今回は誰かから移ったらしい毒舌を発揮して、騎士隊と山岳兵団を敵に回す。
 
 
 
試合後のスクショがあったので、お話ちょっと追加します!
*バグウェル戦後、王立闘技場内で試合の話の選択肢を選ぶとこの台詞になります!(人間が勝った場合の台詞)
 
 
 
試合後。母リリーに話しかけるとバルナバ兵団長とバグウェルとの対戦に興奮しているよう。
 
リンゴ「最高の試合だったね!」
 
リリー
「人間がバグウェルに勝つなんて本当に王国民としても誇り高いよ!」
 
言い終わったところで、リリーはバルナバと目があった。バルナバはすぐ近くまできていた。二人の会話は聞かれていたとおもう。
 
話している様子をちょうどバルナバに聞かれてリリーは少し恥ずかしそうに離れていった。
 
リンゴ(お母さん..なぜ素直に団長さんにおめでとうって言えないの!)
リンゴは呆れながらリリーの背中を見送った。
 
 
同じようにリリーをみていたバルナバに声をかけた。
 
リンゴ
「おめでとう!
人間がバグウェルに勝つなんて本当に、王国民として誇り高いよ!!」
 
バルナバ
「ありがとう!
シズニの神のご加護、それにみんなの応援のおかげだよ!」
 
 *龍と戦った勇者に試合の話を闘技場内でするとこの台詞になります!みんなの応援のおかげとか言われると嬉しいです!
 
 
酒場には山岳兵たちが集まって、龍騎士となったバルナバ団長のお祝いで賑わっていた。
 
 
酒場の扉が勢いよく開いた。
 
 
白銀に煌めく鎧をきた、リリー・フォードを先頭に、騎士隊の人たちがぞろぞろと入ってきた。
 
山岳兵たちは緊張した面持ちになった。
 
リリーたちは無言でウィアラの方に向かって、そしたなにかをはじめた。
 
 
サクラやセイディが手早く、山岳兵たちになにかを配りだした。
 
酒の入ったグラスだった。
 
 
 
グラスが全員に行き渡ると、リリーは酒場の真ん中に立ち、声を張り上げた。
 
 
 
 
「見事、バグウェルに勝利したバルナバ団長と、ドルム山岳兵団の方々に、ローゼル近衛騎士隊からお祝い申し上げます!
 
おめでとうございます!!」
 
 
 
リリーはグラスを少し上にあげた。
 
 
隊員もそれに続いてグラスをあげ、
「おめでとうございます!」
とお祝いの言葉を述べた。
 
 
バルナバは驚いてリリーたちを見つめた。
 
 
騎士隊の乱入とお祝いの言葉に山岳兵たちは沸いた。
 
バルナバ
「騎士隊の皆さん、ありがとうございます!」
 
 
酒場はおおいに盛り上がった。
 
ジェレマイアはお世話になった山岳兵たちにお礼をいい、談笑をはじめた。
 
リリーは山岳兵団の人たち一人一人に、ジェレマイアたちが世話になったお礼を言った。
 
リリー「ユズと一緒に子供達の身の回りの世話までしていただいたそうで、、ありがとうございます」
 
リリーは深々と、ルクレーシャに頭を下げた。
 
ルクレーシャ
「いえ、お子さんたちとてもしっかりしていたので、大してやってませんよ。モモちゃんとてもしっかりしてますね」
 
リリーとルクレーシャはしばらく子供達の話をしていた。
 
 
一通り挨拶が終わった。
 
流石に話さないと、不自然か..
 
 
リリーはバーニーやバーニスの視線を感じていた。
二人は同じテーブルにいて、なぜかジッとリリーを見ている。
(なんなのあの二人..)
 
リリー「二人とも、今日も仲がいいね」
リリーは先程挨拶はしたが、睨んでくる二人に声をかけた。
 
バーニー「え?いつも通りだけど」
バーニーにとって、バーニスと一緒にいることは幼い頃からごく自然のことらしい。
 
バーニス「リリー、どうしたの?山岳兵みんなに声かけてるんだよね?一人忘れてない?」
バーニスが笑顔で聞いてきた。
 
リリー「そうだったかな?」
 
バーニー
「このままリリーさんがそんな態度だと龍騎士になれなかった妬みとか勘違いされちゃうよ」
 
リリー「それはいやかな..」
 
リリーはふうと息をついて、バルナバの方へ向かった。バルナバは友人たちと談笑している。
 
バルナバの前で立ち止まると、リリーに気づいてバルナバがリリーを見た。リリーが口を開こうとした瞬間、酒場のドアが勢いよく開いた。
 
 
 
Xを先頭に、ティアゴ、アルディス、タニア、セシィーたちガルフィン魔銃師会が入ってきた。
 
ティアゴたち、魔銃師会にみんなの視線が注がれる。
 
山岳兵のティムや、騎士隊のエドモンドがティアゴやXに厳しい視線を送っている。
 
ティアゴは一度咳払いをして、
 
「えっと、この前は、大変申し訳ありませんでした。
 
バルナバ団長、山岳兵団の皆様、この度はおめでとうございます。」
 
バルナバ
「魔銃師会までわざわざ..ありがとうございます!
シズニの神のご加護とみんなの応援のおかげです。今日はみんなで飲みましょう!」
 
 
いつもは空いている酒場が、今夜は人で溢れていた。
 
バルナバは色んな人に話かけられて忙しそうだった。
 
リリーは壁際にいき、壁にもたれかかった。
 
 
ジェレマイアがすでに泥酔していたのでリリーはクスリと笑った。
 
エドモンドとティアゴが睨みあっているので、リリーはそれを止める。
 
リリー「今夜喧嘩することは許しませんよ」
リリーは低い声で咎めた。
 
エドモンド「..分かりました」
 
ティアゴ「リリー隊長が言うなら、、」
 
二人がぷいっと顔をそむけて離れていく。リリーはため息をついた。
 
しばらくしてジェレマイアが寝てしまったのでバーニーが連れて帰ってくれた。
 
リリーは人が多いのもあって、壁にもたれて呑んでいる。
エドモンドやセイディはリリーの隣にいたが、ティムたちに声をかけられ混ざっていく。
 
 
 
皆が楽しそうに飲むのをこうして眺めるのも悪くない。
 
 
そこに、エティ女王陛下が現れた。
 
 
山岳兵「陛下!」
 
 
エティ「楽しそうですね。私も混ぜてもらおうかな」
 
エティはバルナバの隣に座り、酒を飲みはじめた。
 
しばらくして山岳兵の数人とルクレーシャが帰ったところで、エティが言った。
 
エティ
「バルナバとリリーはまだ喧嘩しているの?」
 
バルナバは酒を吹き出しそうになった。
 
バルナバ「け、喧嘩なんてしてませんよ」
 
エティ
「いい大人なんだから二人ともいい加減にしなさい」
 
 
リリーはため息をつきながらやってきた。バルナバの向かいの席が空いていたのでそこに腰をおろす。
 
リリー「そうです、喧嘩はしておりません。」
 
 
エティ「リリーだな。リリーに問題がある」
 何故かリリーに矛先が向かう..
 
バルナバ
「リリー隊長もダンジョンにこもっていてお疲れ様のようですから、今夜は飲みましょう」
バルナバが慌てて酒の入った瓶をリリーのグラスに傾けて酒を注ぐ。
 
エティ
「バルナバ、お前にも問題がある!昔からリリーを甘やかして。わたくしは知っている。子供のリリーにいつもお菓子ばかり差し入れしていたのを..そんなんだからリリーに舐められるんだ」
 
バルナバ「え、えぇ?」
甘やかしていたなんて言われてバルナバは困惑した。
 
 
バルナバ「だってリリーちゃん、プリンとザッハトルテが好きだったし..」
バルナバはよく分からない言い訳をする。リリーは恥ずかしくなった..
 
 
リリー「それ、私が子供の頃の話じゃない..どんだけ昔のこと蒸し返すの。それに、バルナバのこと舐めてなんか..」
 
リリーは話し方を少し崩した。プライベートで話すエティとリリーの時と同じになっている。
 
エティ
「リリー、バルナバのこと年上だとあまり思ってないでしょ」
 
リリー「......」
 
バルナバ「そこ沈黙するの?」
 
 
リリーの視線が一点に注がれる。リリーはため息をついて立ち上がった。
 
「失礼」
 
リリーはティアゴとティムのほうに歩み寄った。
 
あの二人が何か言い合いを始めて険悪になっていた。
 
リリーにとってはティアゴは可愛い弟分、ティムはバルナバの息子なのだから子供みたいな存在だ。
 
バルナバ「ったくティムのやつ」
 
バルナバもティアゴとティムのもとに向かう。
 
 
ティム「リリーさん、こいつまた俺らのこと時代遅れだって言うんですよ!」
 
ティアゴ「リリー先生に言いつけてるんですかー?山岳兵さんw」
 
少し酔ったティアゴはティムへの挑発が止まらないらしい。
 
リリー「もうやめなさい!ティム君、私と一緒に飲みましょう。成人したお祝いしてないものね」
 
リリーはティムの手をひいて、別のテーブルの席についた。
 
バルナバはティアゴの前で突っ立ってる形となった。
 
ティアゴ「...すみません」
ティムと言い合いになっていたので、さすがにティアゴは気まずそうにしてバルナバに謝った。
 
バルナバ「いや、、うちの息子も気が強くて..なんでああ喧嘩を売るのか」
 
一度敵対した人とはすぐには仲良くできないらしい。
 
ティムはリリーと楽しそうに話をはじめた。ティムが成人してから二人は今日まともに話している。
 
 
リリー「ティム君!結婚したら是非騎士隊に!」
 
リリーはまだ恋人もいないティムに、結婚後の騎士隊への勧誘をしていた。
 
 
 
夜も更けて、皆が帰っていく。
 
 
酒場を出てリリーはバルナバに声をかけた。
 
バーニーたちがそれに気づいて足早に去っていった。
 
 
 
 
リリー「今日の試合、おめでとう!」
 
バルナバ「..ありがとう!みんなの応援のおかげだよ」
バルナバは嬉しそうに微笑んだ。いつもと同じ優しい笑顔を見てリリーはホッとした。
(やっと言えた)
 
バルナバ「しかし、エティ陛下からのプレッシャーがすごいね」
バルナバは苦笑した。
 
リリー「...あれでもかなり心配してるみたい..」
(Xがまた何か余計なことエティに吹き込んだな)
 
大人の喧嘩は、収拾つかなくなってめんどくさくなるし。
 
バルナバ「陛下が、ドルム山道の血痕についてはもう何も言うなって。だから、山岳兵団としては被害の報告もないからこの一件これにて終了する。なかったことだと俺は思うことにする」
 
リリー「ーー」
 
 
バルナバ「どう思う?それでいいかな?」
 
リリーが、近衛騎士隊の隊長だから聞いているのか、それとも関係者だと思ってるから聞いているのか、両方だから聞いているのか..
 
リリー
「陛下がそう仰せなら、それでいいと思うよ」
 
リリーは顔色も変えず、いつも通り答えた。
 
バルナバ「...そうだね」
 
バルナバはふと気になったことをがあった。
 
「さっき、陛下が、レッドとかいうやつがまたこの国にいるって言ってたけど本当なのかな?誰かみたの?リリーちゃん見た?」
 
リリー「...いえ、見てないよ」
 
Xが、アンテルム・エンギクスの正体がレッドであると推測はしている。
 
 
「アンテルム・エンギクスは、レッドの偽名」
 
どこからかXが現れた。
 
リリー「X、どこにいたの?盗み聞き?」
 
X「二人がまた喧嘩するんじゃないかって思って心配してたの」
 
リリー
「そもそも私たち喧嘩はしてないんだって」
 
バルナバ「アンテルム・エンギクスって、一時、リンゴちゃんと付き合ってた奴の名前だよね」
 
バルナバの顔が険しくなった。
 
X「...そう。アンテルム・エンギクス。この名前は絶対あいつよ」
 
リリー「なんでそう言い切れるの?」
 
X「アンテルムは、レッドが幼い時に守ってくれた騎士隊隊長の名前から。エンギクスは、母親の旧姓。その名前がリンゴちゃんに近づくって言ったらアイツしかいないわ」
 
 
リリー
「Xがそこまで分かるなんて、そんな分かりやすい名前でわざわざこの国にきたってこと?」
 
 
X「レッドはわざとその名前を使った。自分がいることを私に知らせるために。私が気づく前にリンゴちゃんと偶然会ったか見つかったのか、、」
 
リリー「リンゴは何も言ってないの?本当ならXやティアゴ君になにかしら言ってるはず..」
 
X「リンゴちゃんは、ティアゴに旅人としか説明してない。ティアゴは納得してないけど。多分、ティアゴはリンゴちゃんをレッドに接触させないように気をつかってたから、接触してしまったことに罪悪感があったんじゃないかしら。」
 
バルナバ「?」
 
ドルム山道でのレッドとの対峙を知らないバルナバには少し話が分からない。それを察したXは差し支えのないように説明した。
 
X「バルナバはレッドを見たことがないのよね。レッドはリリーのことを気に入ったというか面白いおもちゃとして見ていたの。その娘が成人したとなれば、レッドが何を仕掛けてくるか分からない。そう考えてティアゴにリンゴちゃんを出来るだけ家に送り届けるようにお願いしていたの」
 
バルナバ「心配していた通り接触してしまったということか..」
(過保護にみえたあの行動はそのためか..)
 
X「ティアゴがこれを聞くとリンゴちゃんに激怒しそうだから、ティアゴには黙っててね。」
 
バルナバ「りょーかい」
 
X「それに、エンギクスのレッドと会ってからリンゴちゃん、すこーし様子がおかしいらしいしね。今日もまた、波止場か」
 
リンゴの居場所はエルネアの波止場になっていた。
 
リリー「連れて帰る」
 
X「しばらく一人にさせてあげたら?あの子もやっと、落ち着けるんだから」
 
三人が話しているのを、ティアゴは物陰から聞いていた。
ポケットに両手を突っ込んで、はあとため息をついた。
 
(そーゆーことか。ったく、アイツ俺に変な気つかいやがって..)