209年 再会 | エルネア王国モニカ国の暮らし。

エルネア王国モニカ国の暮らし。

エルネア王国の日々の備忘録です。妄想もかなりあります。モニカ国。他のゲームの事も気ままに書いていこうと思います。
多忙のためのんびり更新中です。アイコンは旧都なぎ様のきゅーとなクラシックメーカーより。

 
任天堂スイッチ版エルネア王国をもとに書いております。


スイッチ版エルネア王国一周年おめでとうございます。おめでとうでいいのかな?

今後無料アップデートがあるとお知らせにありました。

自宅で家族に話かけようとした時に誤ってインテリアを取り外してしまった..ということはありませんか?

そんな問題を解消するためインテリアの取り外しに関連した新機能を含む無料アップデートを近日配信予定です。

ほぼ毎日取り外していますよ..バルナバ宅のインテリア何回取り外してるか。
アップデートよろしくお願いします。
スイッチ版、スマホ版共に可愛い女の子の髪型まってます..


書いてる方も混迷している本編です。
現行プレイに近づくため、長々書いていてすみません。落ち着いたらのんびりプレイ日記に戻る予定です。

今、魔銃兵なんですが、すでに疲れております。
魔銃師会の連中ヤバイよ...。


ーーー次こそ本編です


 
 
エルネア城の前で起きた
山岳兵団VS魔銃師協会VS騎士隊の騒動は、平和なエルネア民の間に瞬く間に広まった。
 
ヤーノ市場にいくと、親戚のイマノルが声をかけてくれた。イマノルなのかイノマルなのかイトマルなのかたまに混乱していることは本人には秘密である。

 
イマノル「昨日、リンゴが落ち込んでるって聞いたんだけど大丈夫?」
 
リンゴ「うん、だいぶ落ち着いた。心配してくれてありがとう」
 
イマノル「ジェレマイアさんの謹慎処分、すぐとけるとおもうよ。嘆願書が70通に達したらしいよ。」
 
リンゴ「そ、そうなんだ..ありがたいな..さっきの騒ぎ凄かったね..」

イマノル「うん..まさか騎士隊や魔銃師会とあんなに険悪になるなんて思わなかった」

道行く人たちの話題もさっきの騒動のことばかりだった。
 
 
酒場で一休みしているとギオルギー王子。
 
ギオルギー「あ、あのさ
リンゴちゃんは....その、なんか、好きなひととかいるの?」
 
リンゴ「え?いや、まあ、別に」

 
ギオルギー「じゃ、じゃあ...ボクが、結婚してやってもいいぜ」
 
なにそれ、すごく可愛い。
 
リンゴ「えーっと、じゃあ、ギオルギー君がかっこいい大人になったらね」

 
ギオルギー「ほんと?約束だからな!
   ボク、ぜってぇかっこよくなるし!」
 
 
 
バーニーに殴られそうになった後のティアゴがちょうど酒場にきて目撃されていた。
 
ティアゴはなんだかギオルギーを哀れそうな顔でみている。
 
 
リンゴ「....アゴ君?その視線はなに?」
 
 
ティアゴ
「リンゴ....王子を惑わすな、王子を穢すな」
 
リンゴ「ちょ?!どーいう意味?!」
 
リンゴはティアゴをポコポコ叩いた。ティアゴは笑っている。
 
ティアゴ
「....釣りに行くけど、一緒にどう?」
 
リンゴ「..暇だから行こうかな」
 
 
釣り場にいく途中、ヤーノ市場を通るとみんながティアゴを見て何か話していた。
 
『あの人でしょ、導師って..』
『あの顔でボロクソ言ってたって本当なのかしら』
『騎士隊のこと粗暴とか、、』
 
リンゴ(コソコソ話なら聞こえないようにしてよ)
 

 
 
釣り場には誰もいなかった。ティアゴとリンゴはホッとして釣りを始める。
 
リンゴ
「あの、、」
 
ティアゴ「ん?」
 
リンゴ
「ほんとうに、ごめんね..ア..ティアゴ君、すごく悪くいわれてると思う」
 
ティアゴ
「さっきも言ったけど、リンゴはそんな事気にしなくていいんだよ。」
ティアゴはリンゴの頭を撫でた。
 
リンゴ「もー!子供扱いしないでよー!」
 
ティアゴ
「うーん..どうにもまだ子供のイメージが抜けないからなぁ。あとその服。胸が強調されるから別のにしたほうがいいよ」
 
リンゴ「アゴ君は私のパパなの?」

 
そんなやりとりをして
 
夕刻にティアゴとリンゴは酒場に。山岳兵団はジェレマイアの監視のため、酒場にはきていなかった。
 
リンゴとティアゴは、リリーの様子を確認する。具合は悪そうだが、睡眠がとれるようになったみたいで眠っていた。
 
二人は安堵して、酒場でお酒を飲み出す。昼間の騒ぎが嘘のように穏やかな時間だった。
 
 
 
そして
 
 
 
緊張がとけたのか、安心したのかリンゴはそのまま酒場のテーブルに突っ伏して眠ってしまった。
 
ティアゴ「おい、リンゴ。起きてって。帰るよ」
 
ティアゴの問いかけにリンゴはムニャムニャ答えるのみ..
 
ウィアラ「あらあら、寝ちゃったのねー」
 
 

ティアゴ

「マジですか..」

(まだまだ子供だな..まあ、色々あったしな..)

 

 

仕方ないとティアゴはリンゴを背負って歩きだす。

 

ティアゴ

(やけに柔らかいな..この服マズイだろ、着替えてほしい..)


背中に当たる柔らかい感触に困惑する。

 

(エルネア城に行くと山岳兵団と顔を合わすなー

やだな…)

 

城下通りまでくると、そこにすでに山岳兵団がいた。

 

(こんなところも警戒してるのかよ。)

 

 

ティムがティアゴの姿を見つけて睨みつけてきた。

 

バーニー

「あ、ティアゴ君..」

 

バーニーは落ち着きを取りもどし、いつも通りの穏やかな口調だった。ティアゴのところにやってきた。リンゴを背負ってるのを見て察したらしい。

 

 

ティアゴ

「寝ました」

 

バーニー

「...おつかれさまです......」

 

ティム

「その人俺が運びますよ」

(ティムとリンゴはリンゴがマルチネス家に出入りしてるからお互いの存在は知っているが知り合いではなく他人である)

 

面会が出来ないジェレマイアがいる騎士隊長の居室にティアゴは入れない。


バーニー

「ああ、お願い」

 


ティアゴ

「..よろしくお願いします。」


 若い男の子に代わってもらっていいものか考えたが向こうも仕事の一環だしとティアゴはティムにリンゴを背負わせた。ティムがヨロヨロとリンゴを背負ってエルネア城の方に消えていく。


ティアゴ(..大丈夫か?色んな意味で..)

 

 

ティムの姿が見えなくなって、バーニーは口を開いた。

 

バーニー

「昼間の.......」

 

ティアゴ

「....昼間は、言い過ぎました。すみません」

 

バーニー

「ティアゴ君らしくなかった…君はあんな事を言う人ではないよね」

 


ティアゴ

「ーーあれは、俺の一部ですよ」


 言い過ぎたとはいえ、思ってもないこといっとは言えない。必要なパフォーマンスだったことは間違いないと思っている。

 

バーニー

「魔銃師協会は、今回のことなにか知っているの?」

 

ティアゴ

「今回のこと?」

 

バーニー

「リリーさんがヴォルゴの森に探索を命じられた件....一部では負けた龍騎士への処罰だなんて、言う人もいるけど..」

 

ティアゴ

「なにも知りません。さすがに処罰ではないと思いますよ」

 

バーニー

「そっか..そうだよね。」

 

ティアゴ

「...リリーさんは、大丈夫ですよ。彼女は、強い人ですから」

 

大丈夫だと言って、強い人だと信じたい。何の根拠もなくて、大丈夫だと言って万が一があったら。

そんな不安を打ち消すように、言い聞かせるように言った。

 

ティアゴは踵を返して家路につく。

 




噴水広場まできて、壁際に誰かが寄りかかっていた。

 



バルナバが壁にもたれながら腕を組んでティアゴの方を見ていた。

 

 

すぐ近くにリリーがいる部屋がある。



一瞬ティアゴはバレたのかと思った。



(いや、、バルナバさんならそこまで察しているといとか?)

 



2人はしばらく無言で顔を合わせていた。

 

昼間はバルナバは事態を収拾させようとしていたが内心は怒り心頭か?

 

バルナバは、ティアゴの反応を見ている。

 

 

もし気づいているなら、なぜ聞かない?

 

気づいていないのか?

 

 

お互いほとんど表情を崩さないままだった。ティアゴはぺこりと頭を下げて去った。

 

 

ティアゴ

(山岳兵団おっかない..)

 

 


去っていくティアゴの背中をバルナバは無言で見送っていた。





 

17日

 

心配したのか、友人のアルトから星空の砂をプレゼントされる。

 
バルナバ団長は最近朝声をかけてくれる。
単にリンゴを心配しているのかこちらへの探りなのか?

 
しかしそんなことはどうでもいい。
バルナバ団長が持っているものが気になる。

 
リンゴ「それ何を持っているの?」
 
バルナバ「くさいスープだよ」
 
??
 
リンゴ「ど、どうしてそんな物持ってるの?」
 
バルナバ「ん?バーニスからの差し入れだよ」
 
リンゴ(昨日のこと、根にもってるなぁ、バーニスちゃん..)
 *リリーと仲が悪くなったから陛下に乗り換えた疑惑..
 
その前にはバーニーから差し入れ。

 
バーナの塩焼きだー♪ありがとう!
 
 
遺跡の森にいくと、アゴ君とラトヴィッジ君。
 
 
アゴ君がそこにいるだけでみんながアゴ君の方を向いていた。
そして魔王のようなオーラを放った超くさいラドヴィッジ君をみてアゴ君が一言。
 

ティアゴ
「おまえめっちゃくさいじゃん。早く風呂入ってこいよ、臭いが移る!」


ティアゴはリンゴのそばにいるラトヴィッジをしっしと追い払った。

 
リンゴ
「あ、アゴ君言い方!!」
 
ラトヴィッジは慌ててお風呂に向かっていった。
その物言いに周りの人が、またヒソヒソと何か言っている。

ティアゴは全く気にしない様子だった。
 
ティアゴ
「....またその服着てるの?」
 
リンゴ
「え?なんで?変?」
 
ティアゴ
「変じゃないけど..そーゆー問題じゃなくて」
 
リンゴ
「あ、昨日、、おぶって帰ってくれたそうでありがとう..」
リンゴが気まずそうにお礼を言った。
 
ティアゴ
「どういたしまして。さて、そろそろジェレマイアさんの試合か。」
 
 
 
昨日の騒動の代理戦争的なものになった次の試合
 
 
ドルム・ニヴ山岳兵団プラマー家隊長
アリス・プラマー

 
ローゼル近衛騎士隊騎士
 
ジェレマイア・フォード
 

 
ダンジョンにいるはずのリリーの姿があった。
 
ジェレマイアの試合をみようと重い体を引きずってやってきた。
 
リリーは試合が始まるギリギリに現れたので、ほとんど人に気づかれなかった。

 
反撃を許さずジェレマイアの勝利に終わる。

リリーは二人の試合を見届けて、転移魔法で戻っていった。

 
ジェレマイア「いい試合でした。ありがとうございました」
 
アリス「やっぱりジェレマイアさんは強いですね」
 
対戦した二人にはほのぼのした雰囲気が漂っていた。
 
山岳兵団と騎士隊がギスギスしていることはこの二人の間には関係ないようだった。

アリスと共にジェレマイアは家路についた。試合が終わったらすぐに戻らなくてはならない。
 
次の試合は
 
山岳兵団団長バルナバと、ジェレマイアになる。
 
二人の対戦は、最初で最後になると思われる。
 

 
 
その夜...
 
 
山岳兵団の村はジェレマイアの監視で人数が少なかった。
 
 
一人の人間が、闇夜でドルム山を眺めている。
 
 
「また、襲撃ですか?」
 
 
暗闇から、リンゴは声をかけた。
 
 
リンゴはドルム山道で、その人物を静かに見据えていた。
 
 
「...あの時の子供かな」
 
 
風の音だけがする静かな夜に、二人は再会した。
 
一方は、面白いおもちゃをみるように、一方は殺意をこめて。
 
二人はしばらく動かず、そのままお互いを見ていた。
 





 
ティアゴ
(あー、グリーンジュースが切れてる。買っていこう)
 
ティアゴが酒場に入ると、山岳兵団がいた。
 
ティア(..そうか、今日はアリス隊長の残念会..)
 
買い物だけして帰ろうとすると、バルナバがにこやかに声をかけてきた。
 
バルナバ「ティアゴ君!一杯付き合ってよ!」
 
ティアゴ「えっ」
 
バーニスの姿はなかった。さすがにバーニスとは気まず過ぎる。
 
ティアゴ「じゃあ、お邪魔します..」
 
その席にいたのは、アリス、バルナバ、バーニーの三人だけだった。
 
バーニー「今日はリンゴちゃん一緒じゃないんだね」
 
ティアゴ「試合のあと、俺はダンジョン行ってたので..って、いつもセットみたいな言い方しないで下さいよ」
 
アリス「そういえばリンゴちゃんって、恋人できたんですね。さっき知りました」
 
バルナバ・バーニー・ティアゴ「えっ?」
 
アリス「さっきたまたま見たんです、プロフ。恋人欄に名前があったから」

 
ティアゴ「...相手誰です?」
 

バーニー「あー、とうとう殿下が..」
 
アリス「えーっとアンテルム・エンギクス」
 
ティアゴ
「誰です?そのエリンギみたいな名前のやつ」
 
ティアゴが確認すると、確かにリンゴの恋人欄に聞いたことがない名前が記載されていた。

ティアゴ
(うわ、とうとうハヤサカンストしてる。本当にまだ6歳なのかアイツ..本当に誰なんだコイツは)

 
アリス「聞き覚えがなくて仕方ないと思いますよ。相手は旅人さんです」
 
バルナバ「旅人?」
 

バーニー

「リンゴちゃんに群がってた野郎共、今頃悔しがってるだろうなぁ、、

小さい時からずっと一緒だったのに、ポッときた旅人にとられるんだから」

 

バルナバ

「俺だって、リンゴちゃんが旅人にもってかれるの嫌だよ、なんだって旅人」

 

バーニー

「リンゴちゃん、バルナバさんに懐いてたからねー」

 

バルナバ

「殿下が俺に会いにきたリンゴちゃんを俺の家で口説いていた時は殺意湧いたしな」

 

ティアゴ

「バルナバさん、父親みたいな感じですね」

 

バルナバ

「可愛がってたから、娘みたいなものだよ」

 

 

ティアゴ

(どうなってるんだ?リンゴが好きなのは殿下で間違いなし、殿下もリンゴがまだ好きなはず..殿下は毎朝リンゴちゃんに会いに行ってるし..

なんでここで旅人を恋人にするんだ?)

 

ティアゴがリンゴの居場所を調べてみると、ダンジョンにいた。

(...ダンジョン?)


ティアゴ「今って夜3刻ですよね」


アリス「そうですよ。そろそろ帰らなきゃ」


ティアゴ「先、失礼します」


ティアゴは慌てて酒場を飛び出した。



ティアゴ

(リンゴのやつ!またあの機械使ってる!恋人と会ってるのか?!それとも..)




ティアゴが異変に気付いた頃、リンゴは恋人となった男を睨んでいた。


リンゴ

「これで契約は成立しました。約束は守って下さいね」



アンテルムとリンゴは恋人とは思えぬ雰囲気だった。



険悪な雰囲気の二人を月だけが見ていた。