209年 手を組む2人 リリーVS バルナバ& X | エルネア王国モニカ国の暮らし。

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エルネア王国の日々の備忘録です。妄想もかなりあります。モニカ国。他のゲームの事も気ままに書いていこうと思います。
多忙のためのんびり更新中です。アイコンは旧都なぎ様のきゅーとなクラシックメーカーより。

任天堂スイッチ版 エルネア王国をもとに書いている茶番劇です。



激動の1日が終わり、翌日。

なぜかリリーの元に、Xとバルナバ両名が一緒にやってきた。

バルナバにバレないためにもバルナバとの接触を控える、という方針だったはずが Xがバルナバを伴ってリリーを訪ねてくる..


リリー(どういうことなの、X..)


さすがの Xも、バルナバの追求に撃沈したのか?ギブアップしたのか?

リリーは Xの第一声を待った。


X「リリー!練習試合しましょ」


リリー「...え?」

予想もしていなかって提案にリリーは目を点にした。

リリー「いいけど..」

 (Xが、何を考えているのか分からない。)

バルナバは腕組みして、明後日の方向を向いている。

リリー(こっちも何考えているか分からない..)

バルナバとは昨日の別れ際のやりとりを考えれば気まずい。

バルナバは完全にリリーを怪しんでいる。


考えようによっては、リリーが犯人のような存在に彼の中ではなっているかもしれない..

王立闘技場につくと、ティアゴがいた。


ティアゴ
「今から練習試合ですか?
俺も見学させてもらおー」

ティアゴは観客席から見学するらしい。


リリーは訝しげにティアゴを見上げた。
(ーー偶然じゃなさそう..)



闘技場の真ん中に Xとリリーは立った。


バルナバとティアゴが上から見ている。

エルネア杯、前哨戦ということだろうか。

龍騎士のリリーが最も警戒されても仕方ない。

バルナバはいつものにこやかな表情ではなく、感情を消したような顔をしていたのでリリーはヒヤリとした。

いつも優しそうにしている人があんな顔をしていると不安になる。


リリー
「魔銃師協会は大丈夫?いつから魔銃師協会はマスコットを導師に選ぶようになったの?」
不安を打ち消すように、実にどうでもいいことを言った。

 X
「導師が弱すぎるからってバカにしないでよ!」

 Xはぷんぷん怒った。

リリーとXのティアゴの印象=弱すぎる人


ティアゴ
「リリーさんも Xさんもひどいです…」

バルナバ(.......)



練習試合
リリーVS X


リリーの先制ではじまった。





 X(リリー、本気でやってるの?)




大剣から繰り出される攻撃力なのかと不安になるものだった。
 Xは反撃せず防戦。リリーにできるだけ多くの攻撃をさせてリリーの勝利で終わる。





リリーは怒っていた。

リリー
「 X!攻撃してこないってどーゆーことなの?練習試合の意味がないじゃない!」


 X「.....まあまあ、次の相手がいるから」


バルナバが2人の前まできた。

バルナバ
「リリーちゃん、次は俺と練習試合してもらえるかな?」

バルナバの表情は少し和らいでいた。

リリー「バルナバも?...いいけど..」

リリーは武器を剣から斧に変えようとする。
 
バルナバ
「待って。エルネア杯では剣を使う予定だよね?だったら今も剣を使ってくれないかな」
 
リリー「わ..分かった」

(この2人...示し合わせてなに企んでいるの? Xはともかく、バルナバがこんな事誰かと話してやるなんて..)


練習試合
リリーVSバルナバ


リリーの先制で始まった。




剣と斧では斧が不利。
バルナバは先制されて、そのまま押された。





反撃を許すことなくリリーの勝利に終わる。



2人と戦ってリリーは無傷だった。

リリー( Xのやつ、あとにバルナバが控えているから私に攻撃しなかったのかな..私が負傷するとバルナバと戦えないから)

バルナバ「やっぱりリリーちゃんは強いなぁ」

バルナバは呟きながら、また観客席に戻る。さっきまでバルナバが立っていた場所にティアゴが立っていた。

ティアゴ「よろしくお願いしまーす」

リリー「え?」

どうやら次はティアゴ君が相手のようだ。


ティアゴ君相手でもストレート勝ち。
リリーが観客席を見上げるとXがなにか装置をしまっている所だった。

その視線に気づいて、バルナバはリリーとXの間に入った。バルナバの身体でXの姿が見えなくなる。

リリー(?!  どういうこと?)


リリーとバルナバの視線が合った。


お互いがお互いを探り合うような、複雑な感情になった。


いたたまれなくなって、二人は同時に視線を逸らせた。


リリーはティアゴに大丈夫?と声をかけたあと、Xとバルナバには何も言わず、帰って行った。





時はこの日の前日の夜に遡る




バルナバはXに半ば強引に酒場に連行される。


Xはエルネア杯のトーナメント表を広げた


X、バルナバ、リリー、バーニスが同じ山にいた



バルナバ

「うわ、この山混戦だね、、

誰かしらとあたりそうだ」


X

「私は初戦できっと敗退する。相手はバーニスちゃんだもの..」


バルナバ

「たしかにバーニスは強くなったけど、やってみないと分からないよ」


X

「もしバーニスちゃんに勝ったとして

その次はシードにいる龍騎士のリリーが相手よ、

勝てないなー」


バルナバ

「うーん」


X

「でね、私たち手を組まない?」


バルナバ

「手を組む?」

予想外の提案に、バルナバは目をぱちくりさせた。


X

「バルナバとリリーじゃ、どうしてたってバルナバが不利なのよ。武器の相性的に。でも実力はもう変わらないの。勝てるチャンスはあるの!」


バルナバ

「うーん..どうかな。リリーちゃんは手強いからなぁ」


バルナバはリリーに前回のエルネア杯でも、練習試合でも負けている。勝ったことが一度もない。


X

「バルナバ

単刀直入に言うけど。

リリーは薬の飲む量が増えているの。龍騎士という肩書きを一人で、背負うのは、今の彼女には酷なの。かといって、あの負けず嫌いのリリーがわざと負けることなんて絶対にしない。実力であの子に勝てる誰かが必要なのよ」


バルナバ

「..そんなに体調が悪いの..?」


X「そこまで悪くないよ。今後の事を考えて言ってるだけ」


バルナバ「...相性でいえば魔銃師か?ジャネットさんとか」

魔銃師のジャネット・ヒルマンはカンストしている魔銃師協会の強者だ。

ちなみに金持ちランキングはダントツで一位だ。


X

「ジャネットさんや私は年齢的に厳しい。リリーの体調が戻る数年、存在感がある誰かが勇者になって、龍騎士になってくれないと」


バルナバ

「まさか俺?

リリーちゃんに勝てるかどうか..

もしやリリーちゃんに渡してる薬にへんなものでも混ぜるの?そういう卑怯なことは反対だよ。リリーちゃんになにかあっても困るし..」


X

「そんな手は使わない

あの子が正々堂々と戦うならこっちも同じ。ただその前に、リリーを研究するのよ」


バルナバ

「研究?」


X

「明日、私はあの子に練習試合を申し込む。

この装置にリリーとの試合を記録して、あとからそのリリーのフォームを見て、研究するの。


私との試合が終わったらバルナバも申し込んで。データは多い方がいいから」


バルナバ

「またよく分からない装置持ってるんだね。

こんなことしていいのかなぁ」

男が女性と戦うのに、対策を練りすぎるのもどうなのか。そこまでしていいのかとバルナバは難色を示した。


X

「べつにリリーを攻略するために研究するのは悪いことじゃないよ。

龍騎士ともなると対策練られるのは当然だと思わない?


それとも、山岳兵団の団長さんは、騎士隊の隊長に勝てないって諦めて尻尾巻いて逃げるわけ?」


バルナバ

「...ジェレマイア君は?彼の方が同じ剣だから勝てる可能性もあると思うけど」


X

「ジェレマイア君は毎回リリーに負けて、リリーもジェレマイア君の手の内が全て分かりきってる

バルナバのほうが対戦する機会が少ないから手の内はわかってない。

バルナバはリリーより力がある。勝ち目はあるわよ。それに、毎回エルネア杯優勝が騎士隊から出るの嫌だし」


ジェレマイアとバルナバなら、

勝つ可能性はジェレマイアだろう。それでもバルナバに話を振ってきたのは、Xの最後の言葉通りだろう。


騎士隊がまた優勝するのが、嫌。



バルナバ

「..わかった

俺も勝ちたいし、卑怯な手を使わないなら努力するよ」


X「バルナバならそう言ってくれると思ってた!」

Xは満足そうにお酒を飲んだ。


Xがご満悦そうなのでバルナバは今朝の血痕についてXに聞いてみることにした。


バルナバ

「Xさん

今日見つかった、あの血だけど、本当に魔獣かモフだと思う?」


X

「さあ、どうなんだろ

でもけが人はいないんでしょ?」


バルナバ

「うん」


X

「じゃあ、そうなんじゃない?」



バルナバ

「俺は昨日、銃声を聞いた。


現場に近づいていない者に血がついてた


現場検証中についたと証言があったけど、ルクレーシャもバーニーも、その人はそこにこなかったと言ってた

どう思う?」


バルナバはXがどちら側なのか見極めていた。


Xはバルナバを真っ直ぐにみた。


「なにも実害は出てないんでしよ?


そこで誰かが喧嘩でもして、隠してるる可能性はあるわね。それならきづかないフリをしてあげてもいいんじゃないの。

闘技場や、練習場でやらなかったから怒られてしまうし」


バルナバ

「喧嘩、なのかなぁ、、あの血が?」


X

「血の量がすごくて、やりすぎてしまって隠そうとってなったんじゃない?

誰からも被害届も出てないんだし、双方がそれでいいならこのまま見逃してあげてもいいんじゃないかな?」


バルナバ

(銃を使ったということは、もしかしらXさんが相手の可能性もあるけど..Xさんが喧嘩するか?

リリーちゃんに血がついていたってことはリリーちゃんもそこにいて、本人の血かそれとも別の誰かの血..


うーんわけわからん..

Xさんは追求しない方向の意見ばかりだ..ティアゴ君と同じ職場だし、グルの可能性もあるな..


それに誰に血がついていたのか、聞いてこないな。聞かなくても、分かってからなのか)


手を組みながらも、互いに探り合う奇妙な協力関係が出来上がった。