お家で外食風?——ポーターハウス・ステーキとオイスター・ロックフェラー | COCOのおいしい話

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Porterhouse Steak Dinner

 

カリフォルニア州で自宅待機命令が出されたのは先月の19日。

 

今日でひと月が経ちました。

 
元々家にいるのが好きな性分とは言え、全く家の外での娯楽を楽しめない1ヶ月というのは…少々辛くなって来た、というのが本当のところです。

テキサスやミシガン、オハイオ等いくつかの州で、外出制限に抗議するデモが起きたそうです。
 
経済再開を急ぎたいという考えも理解出来ますが、北海道の例もありますし、第一波の封じ込めに成功しても、長期間それを維持できるのかどうか…?
 
感染がぶり返しては元も子もない。
 
今しばらくは我慢の時だと思うのですが…誤解を恐れずに言えば、アメリカ人の辞書に「我慢」の文字はないですからねぇ…(あってもごく小さい文字でしょうね)。
 
この状況を長引かせないために今私に出来ることは、まず感染しないこと、余分な買いだめをしないこと…くらいでしょうか。
 
医療従事者や直接経済的被害を受けている人達のことを考えれば、私のストレスなんてアリのため息のようなものですが。
 
少しは気晴らしになればと、ネットで美味しい牛肉を注文して、夫に「土曜日はレストランごっこをしよう」と持ちかけました。
 
 
無事金曜にお肉が届きまして。
 
昨日の土曜の午後は、テーブルにはクロスを敷いて、庭で咲き始めたバラを切って来て飾って、普段使いではない食器をセッティングして。
 
 
 
 
ステーキは夫に任せて、私は前菜と付け合わせの野菜の係。
 
前菜は…「レストランごっこ」と聞いた夫が「じゃあ、前菜はオイスター・ロックフェラー?!」と目を輝かせましたが、ハイ、そのつもりで牡蠣を買って来てありました。
 
オイスター・ロックフェラーは殻付きの牡蠣とほうれん草等をグラタン風に焼いた、アメリカ料理(?って、あまり言いませんね)です。
 
実際、よく行くステーキハウスで私達がよく注文するのは、生牡蠣かオイスター・ロックフェラー、ポーターハウスステーキにスチームしたアスパラガス…なんです。
 
アミューズやサラダも…と考えましたが、今回はステーキを心ゆくまで味わいたかったので省略して、シンプルに行くことにしました。
 
 
夫が焼いてくれたドライエイジド(乾燥熟成)のポーターハウス・ステーキです。
 
 
 
 
彼の最近のお気に入りのゲランドの塩と胡椒でシンプルに、レアに焼き上げました。
 
上の写真の左上がニューヨークストリップ、右下がフィレの部分です。
 
これを切り分けて盛り付けて…。
 
 
 
 
ワインは、去年ナパバレーで買って来た、とっておきのガーギッチヒルズのカベルネ・ソーヴィニョンを開けました。
 
 
 
 
おっと、ワインの前に。
 
前菜の牡蠣に合わせるのに、ちょっと物足りないけど缶のスパークリングでも開けようか?と言う私に、夫がペルノーのペリエ割りを作ってくれました(夫はいつものジンをロックで飲んでました)。
 
このペルノー(アニス酒)は、オイスター・ロックフェラーにも使うリキュールなんです。
 
窓際の鉢のミントを摘んで、夫が添えてくれました。
 
 
*Pernod and Perrier

淡い黄緑色の透明なお酒が、ペリエを入れると白っぽく濁りました。
 
強いアニスの香りが好き嫌いが分かれるところだと思うのですが…ほんのり甘くて、でもハーブの風味がキリッとしてて…私は楽しめました。
 
 
さて、こちらがオイスター・ロックフェラー風グラタンです。
 
 
*Oyster Rockefeller
 
本当は殻付きの牡蠣を使って焼き上げますが、私は簡単に瓶入りのむいてある牡蠣を使ったのでグラタン皿で。
 
エシャロットのみじん切りと茹でたほうれん草を細かく刻んだものを、丸ごとのにんにく一片を入れたバターで軽く炒めて塩こしょうし、グラタン皿に敷き詰めます。
 
この上に塩水で軽く洗った牡蠣(長さ5〜6cmの物を一人5個使いました)を並べ、ペルノー小さじ1/2〜1杯を振りかけます。
 
パン粉とパルメザンチーズを大さじ2ずつ、オリーブオイル大さじ1程を混ぜた物を牡蠣の上に薄くのせ、450℉(230℃)のオーブンに入れ、7〜10分程、パン粉に焦げ目がつくまで焼いて出来上がりです。
 
焼く温度はもう少し高めが良かったかもしれません…焦げ目がつくまで待っていたら少し乾燥しちゃいました…味は良かったのですが。
 
「ロックフェラー、思ったより簡単に出来たよ」と夫に言うと「じゃあ、2週間にいっぺんくらい作ってくれる!?」
 
2週間後かどうかはわかりませんが、、リベンジの機会、多々ありそうです。
 

そして…。
 
 
*Porterhouse Steak with Boiled Vegetables
 
お肉の焼き加減は申し分なし!でした。
 
さすが肉の帝王(って勝手に今、名付けました)、銀之丞です!
 
 
付け合わせは冷蔵庫にあった野菜(アスパラガス、ブロッコリー、カリフラワー、フレンチビーンズ、ズッキーニ)をオリーブオイルをたらした熱湯で茹で、水を切ってから塩こしょうで味付けをしただけのものです。
 
肉汁溢れるお肉にはシンプルにお塩を少しつけると、お肉の旨みと甘みが引き立ちました。
 
また写真には写っていませんが、最近夫も私も家でステーキを食べる時はお醤油と柚子胡椒を使うのにハマっていまして…これが美味しいんです。
 
2週間は論外、ひと月でも頻繁すぎですが、出来れば二、三ヶ月に一度はこんなディナーを味わいたい…と思うのは贅沢でしょうか。
 
 
デザートは…共に万年のダイエッターであるのに加えて、御多分に洩れず「コロナ太り」しつつある夫婦ですので…涙を飲んでパスしました。
 
本当はチーズケーキを用意してあったのですがね…。( ̄^ ̄°)(◯_◯。)
 
 
*Cheese Cake
 
回りだけ膨らんでしまって、均一に焦げ目がつかなかったんですが…。
 
簡単に出来て美味しいので、最近はチーズケーキというとこればかり作っています(「本気の絶品チーズケーキ」で検索してみてください)。
 
夫は「今まで食べた中で一番美味しい^^」レシピだと言っています。
 
 
ディッシュウォッシャーに入れられないお皿やカトラリー、グラスを使ったので、後片付けにも時間がかかってしまい、全て終わったら少し背中が痛くなってしまいましたが…大満足の「レストランごっこ」でした。
 
 
健康で美味しく毎日のご飯が食べられるのって、本当に有難いことなのだと改めて思います。
 
これも生活維持に必要な業種の人達が働いていてくれているからこそですよね。
 
こういう人達を感染させないためにも、極力外に出ないようにして。
 
明るい気持ちをキープするのは難しいご時世ですが、美味しいものを食べたり、好きな本や映画、ドラマを楽しんだり、趣味に時間を費やしたりして。
 
何とか今を乗り切ろうではありませんか。
 
 
 

 

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