載せるかどうか迷ったんですが…。

実は私が作ったのはコールスローのみ。(≡∨ ∨≡)
ナマズとエビのフライとフレンチフライ、ハッシュパピー(お皿の左側にのっている丸いもの、コーンミールを丸めて揚げたものです)、コールスローの隣にちょっとだけ盛ったポテトサラダはお店で買って来たものです…。
フィッシュ&チップスにはこれ。

モルトビネガーをふりかけていただきます。タルタルソースもついてきたのですが、それよりも。
この赤いソース。

こちらのエビ料理にはつきもののカクテルソース(私はお魚につけて食べるのも大好きです)かと思って喜んでほおばったら…。
「コチュジャンソース」でした…。多分、コチュジャンとケチャップを混ぜたもの。
このお店のオーナーは韓国人なのでした…。
最初は今日はビールはパス…と思ったのですが、食べていたらやっぱり飲みたくなってちょっとだけ。

「フィッシュ&チップス」はビールにぴったり~!
ところで、「フィッシュ&チップス」と言えば私が思い出すのはこの本です。
「イギリスはおいしい」 平凡社 林望
第4章 いもか、はたまたパンか
氏によると、日本人にとってのラーメンやカレーライスのように、イギリス人にとって最も親しい食べ物はフィッシュ&チップスなのだそうです。
私がこちらで食べているのはもちろんナイズされた物で、氏が本の中で述べているイギリスの本場物とは味も様相も大分違うらしいのです。
まず、イギリスでは立ち食いが原則。紙をメガホンのように丸めて作った容器に、揚げたじゃがいもと、Mサイズで20cm×10cm×3cmくらいだという魚に小麦粉をといた衣をつけて揚げたものをザラザラっと入れてもらったら、モルトビネガーと塩適宜をふりかけ、歩きながら、またはそのへんのベンチに腰掛けて食べる。
お魚はタラの切り身の他に、丸ごとのカレイだったり、変わったところではウナギもあるとのこと。
この章では他にもイギリスと日本のトーストの厚さと食べ方というか役割(?)の違いついて考察されていて、なかなか興味深かったです。
他の章でも、イギリス文化と照らし合わせることで見えて来る日本人像が、ちょっと恥ずかしかったり考えさせられたり。
氏がお友達とのんびり、ホテルのアフタヌーンティーを楽しむくだりは、スコーンを食べる時は必ず読んでしまいます。氏のスコーンのレシピも載っています(私は試したことないんですが)。
そしてもう一つ。「フィッシュ&チップス」を食べると見たくなるDVDがあるのです。
「百年の物語 最終章—オンリー・ラブ」
松嶋菜々子演じる千代は4歳の時に母親に捨てられた過去を持つ女性編集者。20年以上音沙汰のなかった母親から連絡を受けた彼女は自分は結婚していると嘘をついてしまいます。母親が会いたいと言って来たため、千代は偶然(後で分かるのですが実は必然)知り合った仮出所中の元ボクサー進次(渡部篤郎)に夫役を引き受けてくれるように頼むのですが…。
2000年の8月にTBS系で3夜連続で放送されたスペシャルドラマの最終話です。脚本は遊川和彦。
コミカルとシリアスを上手に織り交ぜて、ストーリーに奥行きを持たせた造りになっています。とても114分とは思えない内容。
千代も進次もそれぞれが悲しい、重い過去を背負っています。松嶋菜々子と渡部篤郎、それぞれの泣き顔が一番心に残りました。ええ、「「フィッシュ&チップス」よりも(笑)。
ある事情から、千代と進次はカリフォルニアを車で旅することになるのですが、その途中で立ち寄ったレストランで千代が頼むのが「「フィッシュ・アンド・チップス」。
出てくる「エビみたいなの」の大きなフライ、とってもおいしそうなんです。
あと、食事と一緒にコーヒーを頼んでいるのが「ああ、日本ではそうだったな~。」と思い出して懐かしかったです。こちらではコーヒーは食事の後、デザートメニューが出て来てから初めてオーダーするのが普通なので。
アメリカのレストランのボリュームを知らない千代は料理を頼み過ぎてしまって…。さあ、どうなる、このロード・ムービー?
三部作ではありますが、一話ずつ見ても差し支えありません。
私はこの「オンリー・ラブ」が一番好きです。3作の中で、というより、ここ11年の間に見たショート・ドラマの中で一番、くらいに。
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