私が初めてクレームブリュレを食べたのは、サンフランシスコのダウンタウンの、今はなくなってしまったフレンチブラッスリーでした。忘れもしない……忘れましたが、15年程前に、何度目かの銀くんとのデートで行ったお店だったんです。メニューを見て、「ああ、これが噂の…」くらいに思い、「アメリカのデザートかあ、きっとものすごく甘いんだろうな…」とおそるおそる、バニラビーンズのツブツブが入ったクリームを、少なめにすくって口に入れた途端、「…

」後は夢中になって平らげてしまったのを覚えています。薄いしゃりしゃりのカラメルと、まったり濃厚なクリームを舌の上で混ぜ合わせるようにしながら味わい、飲み込むと、バニラとかすかなラム酒の香りが鼻腔に残りました。掌に乗るくらいの、薄い小さな器に入ってきたので、食事の後でも多すぎず、むしろ、もうちょっと欲しかったなあ、と思ったくらいでした。
でも、どんなにおいしくても、まさかこの本の阿川佐和子さんのようなマネはできません…。
太ったんでないのッ!? 阿川佐和子・檀ふみ 新潮文庫
P. 126 「おいしい」まわり (阿川佐和子)
銀座の高級レストランにて初めてクレームブリュレを召し上がった阿川さん、「『アウトオブザワールド』なお味」に「おお、おお、と野獣のように叫びつつ」、「ひと通り食べきったのちも未練が残り」、「とうとうスプーンをおいて」…。さあ、それからどうなさったのでしょう。
その後彼女のもとに、厨房からのサービスとしてもうひとつクレームブリュレが運ばれてきたそうですが、ウェイター氏たちの失笑(嘲笑?)の中、味なんかわからなかったんじゃないでしょうか。楽しめたとしたら相当のツワモノですよね。
でも、心ゆくまでこのお菓子を味わいたい、と思うその気持ちはよくわかります。だから私はいつでも好きなだけ食べられるように、ブロートーチを購入したのです。
「マナーを度外視してよいはず」であるほど美味なるこのお菓子、作ってみませんか?
レシピはこちら。
*レシピ*クレームブリュレ
*レシピ*クレームブリュレ・オ・ショコラ
♥もしお気に召しましたら、クリックをお願いします。♥
にほんブログ村
