こちらのお写真は、松竹座さんのツィッターのお写真です。
この日、七月大歌舞伎の千穐楽でした。
私が拝見したのは、夜の部でしたが、私のお席から見る限りいっぱいのお客様で、こんな時にも関わらずほぼお席は埋まっていたように思いました。
2話目の「祇園恋づくし」は、その名の通り、祇園祭の京都が舞台で、この時期にピッタリのお話です。
山鉾建ての日や、山鉾巡行の日の鴨川の床の場面が出てきます。長刀鉾等の山鉾の名前が次々出てきて、先程見た山鉾巡行が思い出されました。
先日のブログにも書いたいづうさんの「鯛柚の笹巻寿司」。(読み方は「たいゆずのささまきずし」となっていましたが、)「柚子」とは書かないのだと気になっていたのですが、そのお芝居の中で…
江戸の客人が「ゆ(湯)はどこか」と銭湯を聞いたつもりが、京都では、柚子を「ゆ」ということから八百屋を教えられたという笑い話が入っていて、なるほど
そう言えば、鶴屋吉信の「柚餅」も「ゆうもち」と読むそうです。
古くはユ(柚)と読んだが、酸っぱいので、ユの酢と読んだのが、ユズになったとも勉強になりました
とってもリズムのある展開で、その上、私にとって祇園祭や鯛柚の笹巻寿司やと、まさにタイムリーな話題が盛り込まれていて、とても素敵なお芝居でした
今回、他の歌舞伎公演が、コロナの為、続々と中止が発表される中、唯一千穐楽を無事迎えることができたこの舞台は、体調不良で休演されていた片岡仁左衛門さんが14日から復帰され、最後まで「堀川波の鼓」に出演されたこともあり、幕が閉まってからも上がらない幕に向かって、客席からの想いのこもった拍手が鳴り止みませんでした。私もこんな光景は初めてで、とても感動してしまいました
そんな素敵な舞台を拝見した後のご飯は…
同じ道頓堀の通り沿いにある今井さん
1838年、道頓堀中座の向かいで芝居茶屋を創業されたのがはじまり。なんと、楽器店を経由して、昭和21年に今のお蕎麦処今井がはじまったということです。
やっぱり、きつねうどん(税込880円)
大阪発祥のうどん。ふっくら厚みのある程よい甘さのあるお揚げさんが2枚と、もちもち柔らかいおうどん、お出汁のきいたコクと甘みのあるお汁で、とても、美味しいです
今井さん監修の冷やしきつねうどんは、7/5より、近畿地区のローソンで、売り出されていました
看板メニューである甘い甘いお揚げを再現し、アクセントとなるわさびと半熟卵がそえられた少し濃いめの出汁の細うどん。麺が固まっていたので、汁をかけたまま少し置いてしまっていたので、うどんが出汁をすって麺は少し辛くなっていましたが、お揚げは今井さんの甘くて美味しいお揚げさんと同じです。すごい再現力
そして、私の大好きな親子丼(税込1,450円)
玉子がトロトロで、綺麗な色とっても美味そうですよね
うどんより、少し濃いめのお出汁で、しっかりしたお味です。上質の若鶏のもも肉と、笹打ちにした青葱、玉子2個分の白身と1個分の黄身でふんわりととじ、黄身が一つのせられています
この黄身を崩して、とじた玉子と、とろ〜っとなった黄身を混ぜて、たっぷり出汁がかかったご飯と一緒に頂きます。本当に美味しい〰️
全国丼グランプリ 親子丼部門で5年連続金賞受賞されているこちらの親子丼は、今井さんが出店されてる百貨店などでもテイクアウトで頂くことができます
今井さんの本店は、入口にある柳が、とても印象的です。昭和21年に今井が創業した時、当時まだほったて小屋だったそうで、先々代の今井寛三さんが植えられ、「宵待柳」と名付けられたということです。どんどん変わっていく中で、ずっと見守り続ける柳がある道頓堀のおうどんやさんってほっこりしてやっぱりいいですよね
ご馳走様でした。今日も素敵な一日でした
本日も最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。