ライオンシティからリバーシティへ -8ページ目

データ入力と瞑想

ビジネスの事務作業は速いに越したことはない。速く資料を読めば、沢山の情報を元に判断できるし、早く判断できれば、より沢山の仕事が出来る。より沢山の仕事ができれば、評価も上がる

高速の情報処理能力はより多くの価値創出につながる。企業は正社員の人件費に見合わない付加価値の低い仕事をアウトソースし、個人は自らの商品価値を挙げるためには、生産性を上げて、低付加価値の仕事を見捨てていかなければならない。

でも、それは辛いことでもある

アナリストの私は有価証券報告書の数値を元に、コーヒーを飲みながら、ゆっくり、間違えないよう、漫然と、でも丁寧にエクセルシートに打ち直し「売上高営業利益率の推移」などの単純なグラフを作る作業なんかが大好きだった。こうした作業時間は憩いの時間でグラフを作る時間よりさらに単純作業の数値を打ち込む作業はさらに好きだった。この間、私は孤独を満喫し、家事をする必要もなく、本を読む必要もなく、物を考える必要もなく、他人と交渉せず、決断する必要もなく、誰かと交渉する必要もなく、重い物を持つ必要もない。暖かくも寒くもない快適なオフィスで、快適な椅子に座って、サクサク動くエクセルシートに向かって無心に手を動かし続けるそれでお給料ももらえる。なんてありがたい。。。。

今や、こうした仕事はアシスタントの仕事ですらなくなって、データ入力はコンピューターが自動的にやり、グラフ作成なども人件費の安いインド人やフィリピン人がよっぽど上手にやってくれる。

データ入力をしなくなって初めて、私にとってそれが一種の瞑想時間だったことに気づいた。単純な繰り返し作業は人をトランス状態にする。軽いトランス状態でブラインドタッチでデータ入力する時間は、リラックスしすぎてもいないが、緊張もしていない、つまり物を考えるのに最適の状態だったのだ

それは外見は単調だが、内面は充実した時間だった。

今の私の生活では、データ入力の時間は、洗濯物をたたんだり、アイロンをかけたりする時間代替されている

ロジカルシンキングや効率化の時代を生きるとはいえ、いつも高付加価値のアウトプット出し続けようと思ったら萎びてしまう。何事もバランスが大切。自分なりのsafe spotを見つけて大切にしよう。


ライオンシティからリバーシティへ
































中年のキャリア転換......(ブログを再開します)

大変、ご無沙汰しています。

コクリコこと下山明子です。

最後の記事である「草津温泉 」をアップしたのが1年前、そして、簡単な近況とともに「遅ればせながら.... 」の記事をアップしたのが半年前。

アメブロでこの「ライオンシティからリバーシティへ(旧題:シンガポール・シナイ山から)」を書き始めたのが2009年8月で、その前の「白金台と大手町 」を書き始めたのは2005年。断続的ではありますが、ずいぶん、長く書いていたことになります。

ブログのおかげで多くの方々と豊かな交流を深められました。

ブログを中断したきっかけは、直接的には仕事が忙しくなったからでしたが、実はその前から、「日常生活を綴る」ブログの内容と、自分の日常と内面の間にひらきが出来てしまっていました。

環境の変化、心身の変化に伴う、<Mid-Life Crisis=中年の危機>です。

自分の好きなこと、できること、お金、家族、生きがい、残された時間。

私はこれから何をやっていこうか?

日本に帰ってからは、スリランカからオイルを輸入したり、古物商の資格をとって、美術交換会というものに顔を出したり、美術商のプロから陶磁器鑑定を習ったりといったこと暫く挑戦しました。

台湾に市場調査に行ったり。
ライオンシティからリバーシティへ

英語でホームページ を作ってみたり。

アメリカンクラブの催しで出店を申し込んだり。

「サラリーマンから主婦へ、そしてビジネスオーナーへ変わっていきたいと望んだのですがそうやって「みっともなくもがく自分」のことを、うまくブログで表現できなかったのです。

そして結局、そうした新しいビジネスの試みもあまりうまくいかなくて。

古美術やアーユルベーダのビジネス展開を止める転機となったのが、この本でした。Carlo Strenger という昔の知人が書いた本を偶然、アマゾンで見つけたのです。
The Fear of Insignificance: Searching for Meani.../Palgrave Macmillan
¥2,589
Amazon.co.jp
この本の言葉は心にビシバシ、入り込んできました。

結果的に、この本を読んだことが、方向転換と新しい仕事につながったのです。

方向転換は、原点回帰でもありました。

そして、ささやかではありますが、2週間前、初めて自分の本を出すことができました!

英語で学ぶ!金融ビジネスと金融証券市場―海外最新情報を逃さない!遅れを取らない!/秀和システム
 
¥2,310
Amazon.co.jp
 

目次

 

1 価値

 

2 時間

 

3 リスク 

 

4 投資

 

5 レバレッジ

 

6 透明性

 

7 流動性

 

8 サイズ

 

9 市場

 

10 格付け機関

 


人生90年時代。40~50代に訪れる、「中年のキャリア転換」は多くの人にとって、ますます避けては通れない課題となっていくんだろうと思います

私自身、まだまだ転換の真っ最中で、今後、どちらの方向に進んでいくのかは神のみぞ知る、という状況。

方向転換のこと、そのとき読んだ本のこと、その後の仕事のこと、そして書いた本のことなど、少しずつ、また綴って、分かち合っていきたいという気持ちになりました。一週間に1度くらいのペースで。。。。

お付き合いいただければ幸いです。







遅ればせながら....


本当にご無沙汰してしています。

ブログの更新は、寒い寒い草津温泉の写真が最後ですから、もう半年以上、ご無沙汰してしまいました。


今年に入って営業活動を始めた翻訳の仕事。3月から半年続く大きな仕事が入りました。同じく3月からはふとしたご縁から麹町の会社で週3回、お仕事をさせていただくようになりました。それ以外にも、毎晩の市場レポートの翻訳チームに入ったり、単発の仕事を引き受けたりしているうちに、ブログの更新の余裕がなくなってしまいました。

要するに、この半年、4年ぶりに、ひたすら仕事モードだったのです。

しばらくして時間が出来たらまた更新するつもりでいるうちに、半年の時間が過ぎてしまいました。

定期的に訪問してくださっていた読者の皆様、なんだか、こんな形で途切れてしまい、本当に申し訳ありません。

シンガポールのシナイ山で始まった、40歳過ぎてからの思いがけずカラフルでバーナキュラーな人生の時期は、シンガポールの1年半、帰国後の2年を一区切りとして今年、終わったように思います。

シンガポール、タイ、中国、スリランカ、マレーシア。そして、古美術、歴史やアーユルベーダの世界は私の中で人生の宝物のようなもの。これらの引き出しを残り後半生で時々開いて、更新していきたい。

残念ながら、ブログはここでひとまず休止とさせていただきます。

私からのインターネットの発信情報は、当面は、アマゾン書評 (ハンドル名コクリコ)だけとなります。本ブログとは少しトーンが違いますが、ぜひ、ごらんいただければ幸い。

また、私に個人的にコンタクトをいただける場合、このアメブロ経由でいただいた場合、(このページが存続する限りは)お返事できると思います。

いつかまた、この3年間のブログに近い形で旅行の体験や日常を分かち合うような文章を綴れたらと思います。

本当に、これまでありがとうございました。

2012年9月
コクリコこと下山明子