思い返すと、悔しくて悔しくて。
胸が痛い。


気持ちが伝わらないって、こんなに痛かったっけ。
こんな痛み久しぶりに感じた。
ズキズキと痛んで、頭が痛い。
胸が締め付けられて息苦しい。


同じ言葉でも、こんなにも相手によって捉え方が違う。
気持ちを伝えるのはとても難しい。


でも、一つ思う。
相手よりも自分を卑下していたり、対等な立場と思っていなかったら。
きっとその相手からの言葉を、悪く取る事の方が多いと思う。


下手をすれば。
「好き」と言っても、相手はそれを「嫌い」とも取れる。
そう思うのは、相手がそんなこと思うはずないと考えてるからじゃないの?
相手が自分を下に見てると決め付けてるからじゃないの?


分からないなら、相手に聞けばいい。
なんでそんな言い方をするのかと。
でも、それを聞かないのなら、自分もそれを決め付けてるのと一緒なんじゃないか。


どのみち。
相手を信じないと、まともな会話すら出来ない。
信じてくれないと、どんな言葉も負の言葉になってしまう。


心も言葉も気持ちも、何もかも。
どんなに相手を思っても。
どんなに素直に伝えても。
真っ直ぐに相手に届かない。
ということは…


もう、手遅れなのかな。
伝えたい言葉がある。
伝えたい気持ちがある。
山ほどある。


伝えようと必死になる。
どうにかして知ろうとする。
分かってほしいし、分かりたいから。
対等な立場で、同じ目線で、会話がしたい。


でも。
届かない。


頑張れば頑張るほど溝は深まるばかり。
言葉も気持ちもいびつに形を変えて。
純粋な物は、何一つ伝わらない。


どんなに言葉を選んでも。
どんなに気持ちを詰め込んでも。
もう、届かない。


悔しくて、辛過ぎて涙が出た。


もう遊ぶこともない。
たわいない電話もメールもない。
会話をすることも、隣で笑うことも。
もうほとんど友達と呼べなくても。
それでも最後の繋がりは切りたくなくて。


でも。
何も伝わらないなら。
何も分からないなら。
他人となんら変わりがない。


その事実が苦しい。
こうなった現実が、こんなにも辛いなんて。


だけど。
まだ、拒否はされていない。
だからもう、最後までもがく。
何度も傷つく。
そうして、一つでも何かが伝わる事を信じて。


もう、逃げたくないんだ。
その先が闇だと知っていても。
もう戻れなくても。
何かを残すために、もう少し頑張ってみるよ。


だから、まだ辛くない。
耐えられるから、辛くないよ。
まだ、やってみるよ。
少しけだるい身体を起こして、まだ暗い空を窓から見遣る。
少しずつ黒から青に変わっていく空を、ただぼんやりと見つめる。


思い返せば、昔の自分は本当に餓鬼だったなと思う。
子供のような可愛さじゃなく。
人にたくさん迷惑をかけたなと、今頃になって反省する。


間違ってると思いながらも、意固地になる。
そのあとは歯止めが効かなくなって、いつものパターン。
一体、何度繰り返したっけ。


それでも、見捨てずにいてくれたんだよな。
もう嫌だって、言わずに。
それでも、繋がっていてくれたんだなぁ。


あたしの周りは、優しい人が多過ぎる。
優しくて、温かい。
なんで、あの時は気づかなかったんだろう。
こんなに、みんな素敵な人ばかりだったのに。


餓鬼なあたしを少しずつ、改心させてくれた人。
一人じゃないよって教えてくれた人。
一番最初にくれた人。


「幽」と「霊」なんて、もう今じゃ懐かしい。
時が過ぎても、霊は相変わらずだけど。
元気に過ごしていてくれればと願う。


幽とはもう、笑い合うことすら出来ないのだけれども。


あの時とは違う気持ちで、窓から空を見遣る。