自分の気持ちが沈んでいる時。
我が儘かもしれないけれど。
本当は、他人の悩みを聞きたくない。


自分は人の悩みを相談されることが多い。
相談と言っても、意見を聞きたい時もあれば、話を聞いてほしいだけの時もある。
普段から世話焼きな分、相手も話を聞いてくれると分かっているから。


でも、自分の気持ちに余裕が無いとき。
耳を塞ぎたくなることがある。
それは、自分の話を聞いてほしい気持ちではなく、相手から話さないでほしいという気持ちが強くなるから。


自分が悩んでる事が悪く思えてくるから。
話を聞けば聞くほど、自分の悩みの価値が小さく思える。


相手は自分よりも、こんなに悩んでる。
相手は自分よりも、凄く辛そうだ。
そう感じてしまう。


そして、そのうち。
自分の悩みを自分自身で批判してしまう。
こんなにも相手は苦しんでいるのに、お前の悩みはなんだと。
自分よりも辛い人がこんなにいるんだと。
そんなことで悩んでる自分は何様なんだと。
自分が心を責め立てる。


そうやって心は、酷く荒んでしまう。
自分はこんなにも愚かなんだと、悲しくなる。
悩みの行き場が失くなってしまう。


今日も悩みを聞いたから、頭が少しガンガンする。
明日になったら、また、あたしの悩みは…
引き出しの奥に追いやられてしまうのだろうか。

ふと、ぼんやりと佇むときがある。

喧騒にまみれながら、たくさんの人を見遣って。

寒くなった風を肌で感じながら。

目を閉じて、深い考えの中に耽る。



その中で一つ。

現実を見つけてしまう。

普段は考えないようにしている、現実。

自分にとって、あまりに寂しい事実。



好きな気持ちの差違。

あたしの気持ちだけが大きすぎて。

相手の気持ちなんて、全然見えない。

いつまでも汲み取れない気持ち。

探しても探しても、見つからない。



でも、本当はどこかで分かってる。

探しても、きっと見つからない。

汲み取れないのは、そもそも存在しないから。

あるかもしれないと、期待を込めて。

在りもしないものを探しているだけ。



片想いは、切ない。

それは、今までの経験上良く知っている。

だって、想っても、返ってこないから。

どんなに気持ちを込めても。

全部届かないから。

両想いや付き合ってても、届かないときがあるのに。

片方しか気持ちが無いものが、綺麗に届くわけが無い。



ふと、考える。

最初から片想いは、結局いつまでも片想い。

相手がどこかで、良いと思ってないから。

いつまでも片想いなんだ。

そう考えると。

自分がなんて滑稽なんだろうと思う。



返って来もしない気持ちを、相手に必死に渡し続けてる。

いつか、返ってくることを願いながら。

ずっと、願いを込め続ける。

でも、それって、意味があるのでしょうか。



その想いが、いつか当たり前になってしまいそう。

好きなのが、当たり前。

好意を出すのが、当たり前。

気持ちを嬉しいと思ってくれることさえ無くなってしまったら。

あたしの、好きの存在理由はどうなってしまうのでしょう。



そんな寂しいことを考えて。

涙が出る。

君の大切はどこに行ってしまったんだろうと。

最近、言葉で聞くことも少なくなった。

もう、しばらく聞いてないよな。



結局都合が良いだけなのでしょうか。

自分が応援に来て欲しい時に来てくれて。

自分が甘えたい時に甘やかしてくれて。

自分が忙しい時に時間を合わせてくれる。

気持ちを返さなくても、いい存在なのでしょうか。



信じたい気持ちだけ空回りする。

でも、言葉も何も貰えなくなったら。

いったい、何を信じたらいいんだろう。

もう、後少ししか時間は無いのに。





寂しいな

例えば。

あの大きな空も、広い海も。

人が生まれたときから、ずっと。

青色では、なかったとしよう。

色はなんでも良いかな。

緑、赤、紫、ピンク。

どんな色でも。



それでも、人は。

その青でない空や海を。

美しいと思っていたんだろう。



地球が生まれてからずっと。

たまたま、色が青だっただけ。

ずっとずっと、昔から青だから。

それが、当たり前だから。

空も海も青くて美しい。



そんな当たり前が、人にとっての美しさになる。

たとえ、青でなかったのなら、青じゃない色が美しい。

そうやって考えると、人の価値観って凄く簡単なんだと思う。



昔からの積み重ねと、当たり前によって出来る美しさ。

その当たり前が、今と違っていたとしても。

昔からの当たり前なら、それはその瞬間の当たり前。



だけど、簡単だと思うと同時に。

その価値観は、奇跡と一緒なんだと思う。

必然になるものも、偶然と奇跡で出来ている。

言い方を変えれば、偶然も奇跡も必然。

どんなことも、繋がりがあって。

その繋がりを美しくしたいから。

人は奇跡と言ったのかもしれない。



空も海も。

青色になったのは、美しくて奇跡。

でも、他の色だったとしても、美しくて奇跡。



でもね。

あたしは、それでも。

青い空や海が、好きで。

とても綺麗だと思う。