思い出した頃に書くブログ。

10月末に何を思ったか、一眼デビューしました。


元々は現在制作中のヘリオトロープのアルバムジャケット写真を撮ろうと思ったのだが、せっかくだから写真のグレードを上げようと思ったのがきっかけ。
実はこれでカメラは3代目だったりする。

初代は富士フイルムFinePix 1400Z

http://www.fujifilm.co.jp/news_r/nrj571.html

 

大学の最後くらいに鉄オタの扉を開けて、そのタイミングくらいに投入。
選べた解像度が640×480と1280×768の2種類だったと思う。
当時の画面解像度は800×600だったかな。結構撮った。北海道から九州まで回った。


2代目、こいつも富士。FinePix J50

http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/article/ffnr0181.html

 

こいつは東京から足利に戻ってきたくらいに。
都内に居たときは要らなかった車の免許を取って出歩けるようになると、再びカメラ熱が。


この頃はカメラ付き携帯が爆発的な人気を誇っていて、別にカメラとか要らなくね?という声も多々あったんですが、やはりどこか物足りなかったのかも。
具体的にはあんまり覚えていない。
1年程前に再び使おうかなと久しぶりに電源入れようとしたら「ズームエラー」と出てうんともすんとも言わなくなっていた。南無。


そして3代目は中古で、SONY NEX-7。

http://www.sony.jp/ichigan/products/NEX-7/

 

型落ちミラーレス、新品だと6ケタに足を突っ込んだくらいの値段だが今や後継のαシリーズが出回っているのでこいつは3分の1。
携帯はAquosPhoneを使っているのだが、AFが頭悪くて色々とチャンスを逃すこと多々。
AFが不満ならミラーレスじゃなくて一眼レフだろという話になるのだろうが、値段と重さってことで。


10月末の休日、思い立ったようにカメラのキタムラ。
既に時間は14時を回っていたが、撮りたいものは既にこの時点で決まっていた。
ちょっと車で40kmほど走る。季節的に既に薄暗くなってくる時間帯だが。

道の駅ぐりーんふらわー牧場・大胡の風車。これは先代のJ50の時も撮影のために訪れてい

る。

<NEX-7にて撮影 1/1000秒 F4.5 ISO100>

 

<こっちはAquosPhone SH-01G 1/978秒 F値は1.9固定 ISO32>


画角の差はさておき、

ミラーレス一眼とスマホを並べてなるほどと一人で勝手に納得しておく。

 

その一週間後、朝4時に自宅を出て同じ場所に向かった。
11月初旬、5時過ぎくらいに着けば日の出前が撮れるかな。MorningTwilightですよ。

<同時刻の2枚>

 

<少し走って県都・前橋を遠くに臨むが、、、>

 

<同じ場所で振り返ればラブホ>


ここから渋川を抜けて小一時間、東吾妻・須賀尾宿から峠を越えて嬬恋方面へ向かった。

<須賀尾宿、この周辺は「○○屋」という看板が並ぶ>

 

*長野原から草津へ向かう辺り、ここから国内の国道最高点・R292渋峠は2172mまで一気に登る。嬬恋方面から菅平へ抜ける鳥居峠も1362m、こちらはダラダラと登っていき、長野県側で一気に下る

 

<背景ボケなんかも試したくなるわけで。万座・鹿沢駅にて>

 

国道3起点交差点として一部のマニアには有名なR144・145・146連番が並ぶ長野原町・羽根尾交差点から北軽井沢方面に向かったがそこでバッテリー切れ。撮り過ぎたなw

 

<R146で軽井沢方面へ、ちなみに「北軽井沢」だけは群馬県の地名です>


朝から動き回っていたので途中のコンビニで昼寝。目が覚めたら駐車場には大量のバイク。
吾妻方面から紅葉の軽井沢へ向かうメインストリート、そりゃ気持ちいいだろうよ。
ただ個人としては紅葉の観光地には用が無いので、渋滞の軽井沢と付き合いながら、碓井軽井沢ICから帰路。

 

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翌週はトリオンプ音楽祭、その翌週はZABADAKカバー大会、さらにその翌週は縁音ワンマンライブ。
結局その全てで撮影頼まれてるのでフル回転でありますが、このNEX-7を1ヶ月使ってみての使用感をば。


1.ファインダー付き
ミラーレスだとファインダー無しで液晶ディスプレーだけというのも多数あるんだけど、メリットとしては

・液晶画面だと晴天・眩しかったりすると確認しづらい
・ボディのホールドをしっかりできる
・ライブ時の撮影における周辺への配慮

とくに3つ目、ライブ中にカメラの液晶が光ってると周辺のお客さんも気になってしまうポイントなので、それを避けるという意味でも。


2.ダイヤル3つでのコントロール
常用してるのはAモード、つまり絞り優先オートなんですが、そこでF値・露出補正・ISO感度を3つのダイヤルでダイレクトに弄りながら合わせられる。
……というのがこの機種の特徴のようですが、これって他の一眼機と比べてどうなのかは分かりません。
ただこの動作が「記録よりも作品」を作っている気分になれるというのはある。
高画質を手軽にというのならコンデジで十分だというのも同時に理解。
幻月堂のギター、川村Catol氏がトリオンプにソニーのハイクラスコンデジRX100を持ってきていて、以外と好き者だなと思ったw


3.バッテリーの持ちに難
別にこの機種だからというわけでも無いのだろうがフル充電して、結構撮りまくっていたら昼前にバッテリー切れw
これはちょっと酷使した感もあるが、午後イチからのイベントで撮っていて日没手前くらいの時刻になってくると厳しくなってくる。
もう一本バッテリー追加しようかな。


4.オートISOが1600まで
これが一番気になったかな。指定できるのはこの10倍・16000まで行けるのだが、機種の方で実用ISOは1600までと言われているような気がして不安。
トリオンプでは照明付いているものの、ライブハウスのような光量があるわけでもないので、結局オートに固定しても1600が指定。
ただシャッタースピードが稼げなかったので、途中から3200固定にセット。ノイズが気になるわけでも無かったのでこれでOK。ただ3200以上をセットする場合は手動になる。これが現行機との差なのかな。

で、これがZABADAKカバー大会でのEggman-TokyoEastでは客電落ちた上でステージ上の照明も派手な演出がなかったのでISO3200と6400を切り替えての撮影となった一方、縁音のワンマン@神田MIFAではステージ上の光量が結構あったのでISO1600でもシャッタースピード1/125は確保できたので撮りやすかった。

*ZABADAKカバー大会でのステージ、照明はそこまで派手に点かないのでISO3200や6400を手動で設定。値を変える自体はダイヤルで割り当てられているのでそこまで苦では無し。

 

 

一方これは神田MIFAにて。ステージ上が明るいのでISO1600で難なく撮れた。ライブは演者が動くのでシャッタースピード1/125秒以下にしたいというところからISOの指定は敏感。


ライブは対象が動くのでシャッタースピード優先にしないとブレるブレる。

こういうカメラに手を出すと、そうですアレです。
レンズ沼にハマるんじゃないかという懸念がありますが、
とにかく今は(APS-Cで)18mm~55mmという付属のレンズが手頃に撮れるので、しばらくはこれで。
次は35mm単焦点か、18mmパンケーキ+ワイコンで12mm広角か。

 

長々と書きましたが、要はこれだけ書くということは、まぁそういうことです、えぇ。

放置も放置しておりまして。
昨年11月から3月半ばまでライブに明け暮れていて、少し休んだかと思えば4月も3本こなしていて、気がついたら2016年も5月連休でしたとさ。

今年入ってからヘリオトロープの音源制作が始まっております。
DAWに向かって色々やってる時間も増えましたので、
ここで1つ勝手に即席企画、

「こばひっさんが使っているプラグインで打線を組んでみた」

やってみようと思います。

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1番 センター VC76 / Native Instruments
VC76
世界中で使われているコンプ1176。
1967年Urei社からリリースされて以来、UniversalAudioと社名を変えても今日まで出てるコンプ。
現物買うと税込み25万という代物ですがプラグインとして、2015年末セールで1万ちょっとて購入。いい時代です。(後述のVC2Aとセット)
取り敢えず何も考えずにバスドラに挿すところから、トップバッター切り込み隊長。

(・д・) → (・∀・) こんな感じの音になります。

参考:現物1176 http://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/80674/


2番 セカンド Renaissance Reverb / Waves
R-Reverb
手持ちのリバーブを一通り試したところ、やはりこいつが一番上品にかかるので、リバーブは現状ほぼコレ。
WavesのRシリーズはもう随分古い設計なのだろうけど、この「余程変なことやらなければ何やっても美しい」感がいい。
荒々しい感じのリバーブってあんまり好まないというか、出てくる場面がない。
Sonar使ってたときにはLexicon Pantheonがあったのだが、X1から付属しなくなり、リバーブの本命も無いまま。
S1付属のリバーブも使っていかなきゃイカンと思ってるが、こいつからレギュラーを奪える奴は来るんだろうか。

確かにSonnoxとかあるんだけど、あれは高い上にインターフェースが好みじゃないので手を出すことは無いと思う。
参考:Sonnox Oxford Reverb http://www.minet.jp/brand/sonnox/oxford-reverb/

ここまで書いてIRリバーブの存在を忘れていたが、結局まだそこまで考えていなかったのかも。




3番 レフト NobleQ / PSP Audioware (画像は付属するNobleQ EX)
NobleQ
Pultec系のEQ。各社から出てますが手頃なのでこいつを年初に投入。
「同じ周波数帯にブーストとカットを同時に掛けられる」という、ちょっと分からないままで買ったのだが、今では必須です。
よく「設定した帯域とは離れたところが変化する」というのを「音楽的な掛かりかたをする」と言って誤魔化すことがありますが、それの面白さが分かった気がする。
具体的に言うと100Hzを設定してるのに400Hzあたりが豪快に動く。だがそれがいい。
各社が再現している、オリジナル現物の青緑には、あんまりそそられないかな。

参考:現物の色 http://okmusic.jp/musichubz/artists/90386/images



4番 ショート ProEQ / Presunus
ProEQ
何だかんだ言って一番使ってます。
アナライザ内蔵、ツマミ大きいインターフェース。そして-48db/octという、がっつり効くフィルター。
EQとして使わなくてもHPFとして頻出です。
明快な構成なので、表示されるカーブに惑わされがち。それを気にせずにザックリと音を作る際は、1つ上のNobleQとか、Wavesのバンドルに付いてくるVEQです。
少量動かした時の変化は少し緩い感じがするので、
2Mix後の微調整はこれよりWavesのREQを使ってる。



5番 ファースト MAGNETIC II / Nomad Factory
MAGNETIC-II
RealGuitarで作ったアコギストロークには必ずコレを通す。一気に映える感じです。
他にも、思い出したようにリミッターとして使うことも。
Wavesの「Kramer MPX Master Tape」は見る限り、テープ回転数が15rpmと7.5rpmの2種類のみ選択できるようだが、
こっちは「1+7/8~30」まで選べる。それと別に(テープ通さないのかな?)DASHというのもある。
アコギじゃなくても「なんか薄いなー」と思ったら取り敢えず使ってる。
サチュレーションの掛かり方が結構派手なので、そこは自制しつつ。

参考:Kramer MPX Master Tape http://www.minet.jp/brand/waves/mpx-master-tape/



6番 サード VC2A / Native Instruments
VC2A
前述の1176が25万なら、これの元となったTeletronix LA-2Aは税込み45万!
VC76とは違うキャラ。こいつは本当に綺麗に潰れてくれます。
WavesのRCompと似たようなキャラに思って、そっちもよく使ってるんですが、こっちの方がパラメーター少ないのでこっちがスタメン入り。
「アタックとかリリースとか面倒くさいから怠けているだけだろ?」という天の声を受信するたびに「昔の人はこれでやってたんだ!」と抵抗することにしています。
パッド関係、ロングトーンの粒を揃えるのに。あとトータルコンプでピークを軽く叩く程度にも。
余談だが、普通のコンプは左にスレッショルド、右にゲイン、こいつは見事に逆。

参考:LA-2A現物 https://hookup.co.jp/products/universalaudio/LA-2A.html
プラグインより更にツマミ少ない。二つのツマミを調整する様は金庫破り。



7番 指名打者 JJP Vocals / Waves
JJP-Vocals
ヘリオトロープのレコーディングでボーカルを扱う機会が増えた。
レコーディングで貰った素材をそのまま突っ込むだけでは音量レベルは届いてないし(声量が足りないわけでは無い)、だからといってフェーダーだけ上げて音量確保するのも違うし。
色々EQとかその他組み合わせてやってたんですが、Wavesのこのシリーズが時々セールに出てて、普通は16000円くらいするのが3000円で購入。あぁWUP商法に引っかかってるよ俺。
エンジニアの手法をそのままプラグインにパックしたシリーズだけあって、ボーカルを容易に立たせるができる。
それはそれで良いモンなんだけど、これだけで完結させちゃイカンな、とも思うようになり、更にアマチュアの音源のボーカル処理って思いっきり経験の差がでるんかな、とまで。
実際に「少しコンプかけてフェーダー上げた程度で済ませたんかな?」的な音源も時々あって、「素材はいいんだけどちょっとドライ過ぎる」と思うこともしばしば。
技術的な事も大事なんだけど、まず「音源を作っている」と割り切ることが出来れば、こういうのを使うのも大変によいモノかと思います。プロがこればっかり使ってるのもどうかと思うけど。

参考:Jack Joseph Puig Signature Series http://www.minet.jp/brand/waves/jjp-signature/
使用感によって、JJPシグネチャーのバンドルがセールで出たら行ってしまおうとも思ったんだけど、安易に手を出したらそれこそ自分がダメになりそうだったので自重しますw



8番 キャッチャー Invisible Limitter / A.O.M
AOMLimitter
手持ちのリミッターがWavesのL1と、StudioONEの付属、それとMAGNETIC IIについてるやつしかなく、取り敢えずL1を使っていたのだが何しろ90年代に持てはやされたもの。
WavesのバンドルはPlatinumからL2、L3と付くようになるんだけど自分持っているのはGoldなのでL1まで。
そんな折、国産でなかなか良い物があるということで飛びついたのだが、これは素晴らしいです。
投入したのはこれ書いている2日前なんですが早くも即戦力ルーキー、今後打順をまだまだ上げていくと思います。
L1もアマチュア界隈ではまだまだ現役だとは思うんですが、限界は低く「もうイッちゃうの?」というくらいあっさりと割れることも。

1年ライセンスで30$、永続ライセンスで117$なんですが、30$で1年ライセンス買って途中で87$追加すれば永続に切り替えられます。
付属のリミッターとは違うの使いたいけど何がいいのか、という方にお勧めです。

参考:A.O.M http://aom-factory.jp/ja/


9番 ライト H-Delay / Waves
H-Delay
打線の中にディレイの一つくらいあげておこうと思ったんだけど、現在の環境で「本命のディレイ」がイマイチ絞り込めていない感じです。
とりあえずここに上げたH-Delayを軸に、同じWavesのSuperTap、S1付属のBeatDelayでローテーション回してる感じ。
ただ不満は感じてないので積極的に探すということもしていない、ちょっと残念な自分のアタマです。

参考:上がった3つのディレイを並べてみました

ディレイを並べる

インターフェースで一番惹かれるのがH-Delayだった、というだけの話かも知れませんw
いやいや、ボーカルに乗っけるショートディレイはこれですね。


以上がスタメンですが、主要代打要員までご紹介。

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Saturation Knob / Softube
SaturationKnob
サチュレーション足したいけどMAGNETIC IIを使うまでもない、というならこれ。
プルーミースカイでやってる「Fantasia」は、こいつをスネアに乗っけただけで大化け。
本当にノブ回して下のスイッチ3つから選ぶだけ。難しいこと考えずに代打で一発狙えるホームランバッター。


Renaissance Compressor / Waves
R-Comp
長らくスタメン張ってましたがVC2Aの対等で出番が減った感じ。ただ守備固めとしての地位は不動。
スタメンでVC2A使ってて「でもアタック/リリースの設定が欲しい」と思ったらこいつが出動。素性は文句なし。
正直こいつはライブで鍵盤に挿したいです。


Transient Master / Native Instruments
TransientMaster
主にドラムの響きを簡単に制御できるプラグイン。
「もっとアタックが」とか「響きすぎなので締めたい」ということになったらこれ。
VC76でバスドラが元気になり過ぎちゃった所を、SUSTAINを左に回してギュッっと締めたりします。
本来ならゲートを挿して細かく数字を追い込むところなのだろうが、それを自動でやってくれます。すげぇ楽。



MV2 / Waves
MV2
最後はWavesのGoldでも最も地味なところ。代打なのに送りバント要員的。
「上の音量はそのまま、下の音量だけを持ち上げる」という用途で使う。
ハイハットをステップ入力で打つ際に、必要以上にベロシティで抑揚を付けてしまった結果、弱いところが聞こえなくなってしまうということがある。
そんなことになったら、これ挿して下を持ち上げてレンジを狭くしてます。

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本当は投手編とかも書きたいんですが、そこまで書くと大変なのでこれくらいにしたる。

というかブログ書くと本当に半日使ってる。
多分全然更新してないのは「書き始めると時間を大量に消費する」ので避けていたということかも。
気がつけば2016年初エントリじゃん。あけましておめでとうございますw
1月:
今年も弾き初めはトリオンプ文化祭、だがここで事件がおこる。顛末はこう。

こばっしー顛末

そしていつも通り高坂さん入間さんとのステージ。
高坂さんとは昨年ヘリオトロープとして2人で正式に活動開始。ある程度の方向が固まった上で何度かステージを踏んでいるので、ようやく地に足が付いてきたと思ったのもこの頃かな。
河井英里さんのことを思いながら作ったインスト「晩夏」に、朗読が入ったのも今回が初演でした。
2016年の弾き初めはトリオンプではなくアンコール渋谷になるんですが、変わらずにトリオンプにもお世話になります。

文化祭が終わって、皆が笑顔で後片付けをやっている中、ふとTwitterを開けてみたらORIGAさんの訃報が見えてしまって、とても胸が痛みました。


2月:
仕事のピークで疲労コンパイル。そんな中アンコール渋谷さんでライブ。近年まれに見るアホなテンションの中で進められるリハ。
これ書いている前日のライブで「近年書いた曲の中で最も大切にしている曲」という「Nameless Race」の初演。
「Race」は「競争」の他に「人種」「民族」という意味があります。ここでは「無名の民」というくらいの。
部分的に書いた曲は他にもあるが、全編の作詞は「ひまわりの日々」以来。


3月:
この頃にKensingtonのトラックボールを投入。入力デバイスに5桁出すのは勇気が要ると言えばそうなのだが、もうすんげぇ快適。
S社とかL社のモノには戻れない。
そんな中3/21は野方でソロ、翌3/22はヘリオトロープスタジオ配信という2日連続の活動。
毎回「今度のソロで自分が歌うのは最後にする」と思ってたみたいですが、意外とそんな風にはなっていない。
2日連続ライブ(配信という形だが)というのもレアな話で、「切り替え」というのが自分の課題に上がってきたような。


4月:
恒例のトリオンプ音楽祭。今年はここでもソロ枠で出演することにした。
が、本番3日前のこと、出演予定のさゆりさんが手首を骨折したということで、急遽代打で出演することに。
しかしステージに穴を開けてはならないという演者の本能か、歌うだけでも出演。
安易に出演キャンセルしている奴らに見せてやりたい。
そして自分の枠ではZABADAK「桜」のソロピアノや、それにまさかの「鳥の詩」、やり始めた瞬間に客席の幻月堂・梓さんの頭がピクッと動いたのを見逃さなかった。


5月:
まずはカラオケライブ。日本橋のホールで「プロ仕様のホール・音響設備でカラオケ!」というコンセプトのイベントだったのだが生演奏で借り出されました。
いつものライブとは全く違う眺め。あと「サイリウムの持続時間には個体差がある」というのも知った日だったw
そして次は北参道での鍵盤フィーチャーイベント。生涯初のグランドピアノでのライブ。ここに至るまでに人生でグランドに触っていた時間は僅か5時間くらい。
しかしここでグランドだということを意識するのは非常に損だということも知る。
将棋の藤井先生が「羽生さんと指すときは只のおっさんと思うといいんですよ」という言葉を残している。そんなつもりで演奏に当たっていたのである。



ここでインプロ主体のインスト「北緯69度11分」初演。


そしてその一週間後はアンコール渋谷8周年記念イベント。
この時点で出演するのは3回目だったんですが、毎回とてもハイレベルな方々とやらせて貰っています。
やる度に「ちゃんとやらなくては」と気合いを入れ直しています。
11/8拍子「Burgundy」初演、店長の高橋さんに「変態!」と言われて大変ご満悦となり会場を後にした。

さらにその翌日5/25はトリオンプでワンマン。
この日をもって「一番輝いた場所で」を封印することに。また、こうするためにトリオンプでワンマンを設定。
「客よりも自分のために」ということでやるライブはこれが最後になるであろう。


6月:
結成1周年、、、の1日違いではありますが、6/27にヘリオトロープワンマン。
内容については特に触れませんが、満員御礼でした。ありがたや。
やはり「オリジナル曲をまとまった数やる」という機会は持っておくべきだと思った。
快速ナンバー「南へ」、途中で拍子が変わるゆったり曲「水面の戯れ」初演。

そしてこの日、47年もの間YESのオリジナルメンバーとして在籍し続けた唯一の人物であるベーシスト、クリス・スクワイアがこの世を去りました。
自分としては「影響を受ける」というところまでどっぷりという訳ではないものの、このリッケンバッカーの「ゴリゴリ」というベースは彼の証明なのかも知れません。


7月:
Niyaさん加入後としては初の幻月堂ライブでした。
今に始まったことじゃないんですが、幻月堂のライブはセトリの中に1曲・必ず「英語以外の外国語」が入り込んできて居ます。
久々にやった「innner universe」、MCでは触れませんでしたが、やはりORIGAさんの件でセトリに組み込みました。
原曲だけ聴いたら無茶振りのようにも思えるんですが、輪郭を捉えることが出来れば意外となんとかなる、なんてことを教えてくれた曲かも知れません。


8月:
恒例となっている江古田でのソロ。この日は自分以外出演者は女性。
この日はオールインスト。
ソロでやる曲はフリーダムに行きたい。去年の江古田で初演だった「帰らぬ」以来の8分越えのインスト「彩の薫風」初演。
やはり葉月8月、思うところは沢山あります。生きている限りは続くのだと思います。
そんな中、月末のNORI&松崎睦美ツーマンのクオリティに舌を巻く。歌もさることながら、むっちゃんの物真似のレパートリー、層の厚さが素晴らしいす。ぱねぇっす。


9月:
アンコール渋谷スリーマンイベントに呼んでもらった。店としても年間数度あるかないか、というもの。光栄の至り。
そして我々の後ろ2組が凄すぎた。でも凹むことは無い。むしろ「ここに呼んでもらった」ということに燃えた。あんまり無い感情。
で、NHK-FMのプログレ三昧。Twitter上での大量のTL汚し大変失礼しました。反省は全くしていません。
そしてその翌日は幻月堂企画ライブ。「君の銀の庭」はもう少し遅い方が良い曲だと思う。原曲聞いても思う。なんて書くとお叱りを受けそう。
あと、cat☆trick天ちゃんが仕込んだ破壊力抜群の紙芝居が印象的。


10月:
毎年この月はZABADAK郡上八幡進行のためライブお休み。
ですが今年は年末のスケジュールが例年になく詰まっていたのでリハが進行していきました。
月末は「Elements Five」という1日限定アイドルユニットを見に行く。
「素人だからこんなもんだよね」などと言わせないクオリティの高さ。
我々がやっているような「リハ1~2回で本番ね」という訳には行かない緻密な練り込みが結実したステージだった。
そして辻緒矜持さんの「initializer」が発売になりました。アレンジやりました。


11月:
11/15のトリオンプ秋の音楽祭を皮切りに、年末までライブ5本というハイペース。
この日は「自分の出演枠が無い代わりに、複数の枠で良いように使われる」という役回りを自ら買って出るという暴挙。
そして1週空いてプルーミースカイ11ヶ月振りのライブ。
鍵盤2台にボーカル立てるという編成。ここで「嵐のあとに」初演となりました。
そして「残酷な天使のテーゼ」をジャズアレンジ、これも持ちネタにしていきたいとか。


12月。
まずはスキマ産業大株主総会、という名前の音楽ライブ。
ボーカル4人組にゲスト諸々入って総勢ボーカル最大8名相手にピアノ1人で切り込んでいきました。
これもまたハイレベルなステージにできたと思います。歌の力です。
そして12/17はEggmanTokyoEast、6日後にユカキラリタが立つステージですよ。
高坂さん関係でお店からオファーが来たので、平日返上でやってきました。
だからと言ってそんなに気張ることはないんだけどね。楽屋が広くて、共演者さん達と突っ込んだ話ができたのが収穫です。

さらにこれを書いている前日、12/30に野方でソロワンマン。
この日は本編冒頭に古館氏張りのトークコーナーを設けて、今までと全く違う方向を打ち出してみました。
自分のことをよく知っている人でも、誰も全く知らない姿だったと思います。これはレアですよ、超レア。
スタッフの夏至くん、くらち氏は両者とも「古館氏=報ステ」しか存じ上げていないということで、リハからかなり燃えました。
以前からやりたいと思ってたんですが、やはり古館氏が報ステを降りるというニュースで背中を押さえた形です。


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書き終わった時点で23時23分。2015年も1時間を切っております。
今年はライブ19本でしたが、来年も現時点で9本既に決まっています。
2016年は1/10、ヘリオトロープ・アンコール渋谷さんから始動します。ここでは初トリとなります。
来年も変わらずにお付き合い頂ければ幸いに思います。

他人のスキマに入ってハモリをねじ込むことを生業とする「スキマ産業」のワンマンライブ。
ピアノサポートで呼ばれている故の都内進行。
昼から会場で通しリハなのだが、グランドピアノを本番前弾く機会がなかったので個人リハ。


秋葉原ピアノ


秋葉原のNoahは末広町からほど近く、ということは浅草から銀座線でほど近いという、東武北方民としては佳き立地なのだが、グランドの部屋が1時間しか取れなかったので、要所を押さえて移動。
グランドをまともに触ったことがないので上のフタの開け方が分からなかったのだが、これに時間を食っている場合ではないので閉じたまま
何度か言ってるが、シンセ鍵盤とピアノ鍵盤は全く別の生き物。



会場は高円寺なので、となりの中野。
ボーカルブースにピアノ置いて1時間なのだが、中野店のブースはなんと2帖!
これ書きながらNoahの全店を漁ってみたのだが最狭だったようだ。次点が渋谷1号の2.5帖。あとは3帖以上だ。
そこにエレピ置いたらこの通り。


中野ピアノ1中野ピアノ2


部屋いったら扉開けっ放しだったのだが、まさかそのままでは閉まらないとはねw
そしてなんとか扉閉めたらミキサーのラックに当たって左手が入っていかないという。
なかなかファンキーな作りになっている。
椅子置き場を動かして事なきを得る。

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会場でのリハ。ディレクターゆきゆき氏が入念に音をチェック。
そしてピアノのフタは空いていたw


高円寺ピアノ


【セットリスト 12/5.2015 スキマ産業大株主総会 高円寺Studio-K】

--1st.

1.Seasons of Love(RENT) 【*】
2.光るなら / Goose house(四月は君の嘘)
3.銀閃の風 / 鈴木このみ(魔弾の王と戦姫)
4.Wings / 麻生かほ里(WILD ARMS Advanced 3rd)
5.君じゃなきゃダメみたい / オーイシマサヨシ(月刊少女野崎くん)
6.月光シンフォニア / AKINO & AIKI from bless4(アクエリオンEVOL)
7.Love Love Love / 平井堅 【*】
8.林檎もぎれビーム! / 大槻ケンヂ/絶望少女達(懺・さよなら絶望先生)

--2nd.

9.ガ・モン・オヴヴァヴェーア / コロムビア混声合唱団(ビデオ戦士レザリオン) 【*】
10.In the land of twilight, under the moon / FictionJunction(.hack//SIGN) 【*】
11.stone cold / FictionJunction(セイクリッドセブン)
12.さすらいの舟唄 / コロムビア男声合唱団(キャプテンハーロック)
13.旅路宵酔ゐ夢花火 / 徒然なる操り霧幻庵(SHOW BY ROCK!!)
14.地獄の沙汰も君次第 / 地獄の沙汰オールスターズ(鬼灯の冷徹)
15.key plus words / 平田志穂子 feat. 川村ゆみ(PERSONA4 THE ANIMATION)
16.時よゆるやかに / サーカス(シリウスの伝説) 【*】
17.promise / 広瀬香美
18.ジョジョ その血の記憶 ~end of THE WORLD~ / JO☆STARS(ジョジョの奇妙な冒険スターダストクルセイダース)
19.Time Judged All / 渡部秀/三浦涼介(仮面ライダーオーズ)
20.アレルヤ / Kalafina(空の境界 未来福音) 【*】
--ENCORE

EN-1.オトノナルホウヘ→ / Goose house(銀の匙 Silver Spoon)

【*】はピアノ参加曲

--

6曲参加しました。
曲数だけ見ればいつもの40分ブッキングライブと同じですが、
自分以外全員ボーカルで楽器を鳴らすのは自分だけということで、いつもとは全く勝手が違うステージでした。

「素人だしこんなもんかなー」とか
「プロじゃ無いからいいじゃん」という気持ちになったら確実に客席にそれが伝わるし、
お客さんは身銭と時間を使ってここに来てくれてるわけで、こうなったらプロもアマも関係ないってもの。
ハイレベルなステージだったと思うし、その中に自分が居られたのは光栄なことです。

本編最後の「アレルヤ」は原曲からは大幅にテンポを落としての演奏としました。
とにかく大事に丁寧に行くことを心がけたらゆっくりになってしまったのだが、
リハの段階で手応えはかなりあった。
ここでもし「遅いけどこれも有りなんじゃない?」くらいのことを言われてたらきっと原曲に似せようとして失敗していたと思う。

「やりたいようにやる」というのを尊重して下さったメンバーの皆さんには本当に感謝してるし、そのおかげでこの曲は、ここ1年・自分の全ての演奏ではもちろん、数年に溯っても、もしかしたらベストテイクだったように思います。
アンケートでも突出した票を頂いていた。感無量。


東西線


翌日は門前仲町で弾くので、東西線で帰って行ったのでした。

--
ってこれ書いてるのがライブから20日以上経った12/28なんだけどねw
次の12/17ヘリオの記事は年内に果たして書けるのだろうか。
年末5連発の2発目、プルーミースカイのライブでした。
野方昼の部に出演する時は、野方のノアで9時から朝練、最早定番か。
この場合、乗車は足利市6:55の「りょうもう6号」である。土休日のみの運転。
朝駅



野方着は8:57、スタジオ着で9:02。予定通りの2分遅刻。
で、スタジオ着いたらこのセッティング。


3台


もうね、本番前からできあがっちゃうよねこれ。


3台2


朝練終わってハコに向かう。
出演は4組。
トップバッターでした。
各曲について、自分用のメモも兼ねて

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1.静かな夜に(田中理恵)
松崎さんの朗読から繋がるようにスタート。
鍵盤2台はエレピ2基という構成。北さんがローズ系だったので自分はウーリッツァ系の音を仕込みました。
これも初回のリハの時は単なる思いつきで鳴らしてみたら、思いのほか破綻せずに重厚感がでたので、今後もこういう編成はあるかも知れません。

2.Fantasia
(作詞・作曲:松崎睦美)
松崎睦美ソロライブでもこの曲はやってますが、今回は拙作アレンジオケの出動となりました。
無駄に9thに飛ぶ面倒くさいピアノを北さんに押しつけてw、ストリングスとシンセソロを展開。
ストリングスでコードを鳴らすのが実はあんまり得意じゃ有りません、鍵盤弾きとして致命的かも知れない。
どうしても油断してると音が前に出すぎるように聞こえてしまう。
WavesのRenaissanceCompを挿しながら演奏したいです、結構ガチで。
「はじまり」を思わせる曲に仕上がっていたかな。

3.嵐のあとに
(作詞・作曲:須賀博司)
一方こちらは「ひとつのおわり」という佇まい、今回の書き下ろし新曲です。
哀しげな歌詞なのに、メロディーどっちかというと希望があるので、より一層哀しく聞こえるといいな、という。
松崎さんの儚げなボーカルが、この曲を盛り立てていました。鍵盤2台のアレンジをもっと詰めて、更によくしていきたいと。


4.アンティークドール
(作詞:松崎睦美/作曲:北徳洋)
今回一番の難曲、というか北さん頑張りすぎw
こちらはチェンバロ→アコーディオン→エレピ、
北さんはピアノとパイプオルガンを駆使してグルグル回します。
3拍子と4拍子を往来、dim系のコード連発、(特にAメロの)調性感の薄いメロディ、こんな余裕の無い曲があっても、いいw


5.残酷な天使のテーゼ(高橋洋子)
アニメソングの有名曲を拙作アレンジでJazzもどきに作り替えました。
1拍ずつのコードチェンジ箇所が多数。こちらは久々の鍵盤ウッドベースを出しました。
松崎さんの歌い方もちと変えてもらった。多分大成功。


6.千年の我が儘
(作詞・作曲:松崎睦美)
これはいつか和装で歌ってもらうしかないでしょう。自分は着ないけど。
というか彼女のメロディ作りの良さが前面に出た曲だと思います。
この1ヶ月前、UnionZEALのアイドルイベントでもやってましたが、
今回はは北さんのピアノに、二胡を鳴らしてみました。和風と言いながら大陸風味です。矛盾はこの際不問である。

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トップバッターでありました。
この際だから、アニソンイベントとかに全曲アニメソングアレンジで乗り込んでもいいんじゃないか、と少しだけ本気で思いましたなど。


終演後


本当は2014年末に「1回限定」ということで結成したんですが、11ヶ月経って再び始動。
そして、2月・3月とライブ決まっています。
どんなライブであっても「次もやりたい」と思えれば、それは演者にとっては成功したライブ、と言って良いと思います。

御来場有り難うございました。

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<プルーミースカイ・ライブ予定>
2/14(日) 練馬BE-born
UNION ZEAL estacion #4「音の織糸たち(仮)」
OPEN12:00/START 12:30
¥1500(+1D)


3/13(日)Iwoo NOGATA
Open12:30/Start12:40
¥2000(+1D)