放置も放置しておりまして。
昨年11月から3月半ばまでライブに明け暮れていて、少し休んだかと思えば4月も3本こなしていて、気がついたら2016年も5月連休でしたとさ。

今年入ってからヘリオトロープの音源制作が始まっております。
DAWに向かって色々やってる時間も増えましたので、
ここで1つ勝手に即席企画、

「こばひっさんが使っているプラグインで打線を組んでみた」

やってみようと思います。

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1番 センター VC76 / Native Instruments
VC76
世界中で使われているコンプ1176。
1967年Urei社からリリースされて以来、UniversalAudioと社名を変えても今日まで出てるコンプ。
現物買うと税込み25万という代物ですがプラグインとして、2015年末セールで1万ちょっとて購入。いい時代です。(後述のVC2Aとセット)
取り敢えず何も考えずにバスドラに挿すところから、トップバッター切り込み隊長。

(・д・) → (・∀・) こんな感じの音になります。

参考:現物1176 http://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/80674/


2番 セカンド Renaissance Reverb / Waves
R-Reverb
手持ちのリバーブを一通り試したところ、やはりこいつが一番上品にかかるので、リバーブは現状ほぼコレ。
WavesのRシリーズはもう随分古い設計なのだろうけど、この「余程変なことやらなければ何やっても美しい」感がいい。
荒々しい感じのリバーブってあんまり好まないというか、出てくる場面がない。
Sonar使ってたときにはLexicon Pantheonがあったのだが、X1から付属しなくなり、リバーブの本命も無いまま。
S1付属のリバーブも使っていかなきゃイカンと思ってるが、こいつからレギュラーを奪える奴は来るんだろうか。

確かにSonnoxとかあるんだけど、あれは高い上にインターフェースが好みじゃないので手を出すことは無いと思う。
参考:Sonnox Oxford Reverb http://www.minet.jp/brand/sonnox/oxford-reverb/

ここまで書いてIRリバーブの存在を忘れていたが、結局まだそこまで考えていなかったのかも。




3番 レフト NobleQ / PSP Audioware (画像は付属するNobleQ EX)
NobleQ
Pultec系のEQ。各社から出てますが手頃なのでこいつを年初に投入。
「同じ周波数帯にブーストとカットを同時に掛けられる」という、ちょっと分からないままで買ったのだが、今では必須です。
よく「設定した帯域とは離れたところが変化する」というのを「音楽的な掛かりかたをする」と言って誤魔化すことがありますが、それの面白さが分かった気がする。
具体的に言うと100Hzを設定してるのに400Hzあたりが豪快に動く。だがそれがいい。
各社が再現している、オリジナル現物の青緑には、あんまりそそられないかな。

参考:現物の色 http://okmusic.jp/musichubz/artists/90386/images



4番 ショート ProEQ / Presunus
ProEQ
何だかんだ言って一番使ってます。
アナライザ内蔵、ツマミ大きいインターフェース。そして-48db/octという、がっつり効くフィルター。
EQとして使わなくてもHPFとして頻出です。
明快な構成なので、表示されるカーブに惑わされがち。それを気にせずにザックリと音を作る際は、1つ上のNobleQとか、Wavesのバンドルに付いてくるVEQです。
少量動かした時の変化は少し緩い感じがするので、
2Mix後の微調整はこれよりWavesのREQを使ってる。



5番 ファースト MAGNETIC II / Nomad Factory
MAGNETIC-II
RealGuitarで作ったアコギストロークには必ずコレを通す。一気に映える感じです。
他にも、思い出したようにリミッターとして使うことも。
Wavesの「Kramer MPX Master Tape」は見る限り、テープ回転数が15rpmと7.5rpmの2種類のみ選択できるようだが、
こっちは「1+7/8~30」まで選べる。それと別に(テープ通さないのかな?)DASHというのもある。
アコギじゃなくても「なんか薄いなー」と思ったら取り敢えず使ってる。
サチュレーションの掛かり方が結構派手なので、そこは自制しつつ。

参考:Kramer MPX Master Tape http://www.minet.jp/brand/waves/mpx-master-tape/



6番 サード VC2A / Native Instruments
VC2A
前述の1176が25万なら、これの元となったTeletronix LA-2Aは税込み45万!
VC76とは違うキャラ。こいつは本当に綺麗に潰れてくれます。
WavesのRCompと似たようなキャラに思って、そっちもよく使ってるんですが、こっちの方がパラメーター少ないのでこっちがスタメン入り。
「アタックとかリリースとか面倒くさいから怠けているだけだろ?」という天の声を受信するたびに「昔の人はこれでやってたんだ!」と抵抗することにしています。
パッド関係、ロングトーンの粒を揃えるのに。あとトータルコンプでピークを軽く叩く程度にも。
余談だが、普通のコンプは左にスレッショルド、右にゲイン、こいつは見事に逆。

参考:LA-2A現物 https://hookup.co.jp/products/universalaudio/LA-2A.html
プラグインより更にツマミ少ない。二つのツマミを調整する様は金庫破り。



7番 指名打者 JJP Vocals / Waves
JJP-Vocals
ヘリオトロープのレコーディングでボーカルを扱う機会が増えた。
レコーディングで貰った素材をそのまま突っ込むだけでは音量レベルは届いてないし(声量が足りないわけでは無い)、だからといってフェーダーだけ上げて音量確保するのも違うし。
色々EQとかその他組み合わせてやってたんですが、Wavesのこのシリーズが時々セールに出てて、普通は16000円くらいするのが3000円で購入。あぁWUP商法に引っかかってるよ俺。
エンジニアの手法をそのままプラグインにパックしたシリーズだけあって、ボーカルを容易に立たせるができる。
それはそれで良いモンなんだけど、これだけで完結させちゃイカンな、とも思うようになり、更にアマチュアの音源のボーカル処理って思いっきり経験の差がでるんかな、とまで。
実際に「少しコンプかけてフェーダー上げた程度で済ませたんかな?」的な音源も時々あって、「素材はいいんだけどちょっとドライ過ぎる」と思うこともしばしば。
技術的な事も大事なんだけど、まず「音源を作っている」と割り切ることが出来れば、こういうのを使うのも大変によいモノかと思います。プロがこればっかり使ってるのもどうかと思うけど。

参考:Jack Joseph Puig Signature Series http://www.minet.jp/brand/waves/jjp-signature/
使用感によって、JJPシグネチャーのバンドルがセールで出たら行ってしまおうとも思ったんだけど、安易に手を出したらそれこそ自分がダメになりそうだったので自重しますw



8番 キャッチャー Invisible Limitter / A.O.M
AOMLimitter
手持ちのリミッターがWavesのL1と、StudioONEの付属、それとMAGNETIC IIについてるやつしかなく、取り敢えずL1を使っていたのだが何しろ90年代に持てはやされたもの。
WavesのバンドルはPlatinumからL2、L3と付くようになるんだけど自分持っているのはGoldなのでL1まで。
そんな折、国産でなかなか良い物があるということで飛びついたのだが、これは素晴らしいです。
投入したのはこれ書いている2日前なんですが早くも即戦力ルーキー、今後打順をまだまだ上げていくと思います。
L1もアマチュア界隈ではまだまだ現役だとは思うんですが、限界は低く「もうイッちゃうの?」というくらいあっさりと割れることも。

1年ライセンスで30$、永続ライセンスで117$なんですが、30$で1年ライセンス買って途中で87$追加すれば永続に切り替えられます。
付属のリミッターとは違うの使いたいけど何がいいのか、という方にお勧めです。

参考:A.O.M http://aom-factory.jp/ja/


9番 ライト H-Delay / Waves
H-Delay
打線の中にディレイの一つくらいあげておこうと思ったんだけど、現在の環境で「本命のディレイ」がイマイチ絞り込めていない感じです。
とりあえずここに上げたH-Delayを軸に、同じWavesのSuperTap、S1付属のBeatDelayでローテーション回してる感じ。
ただ不満は感じてないので積極的に探すということもしていない、ちょっと残念な自分のアタマです。

参考:上がった3つのディレイを並べてみました

ディレイを並べる

インターフェースで一番惹かれるのがH-Delayだった、というだけの話かも知れませんw
いやいや、ボーカルに乗っけるショートディレイはこれですね。


以上がスタメンですが、主要代打要員までご紹介。

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Saturation Knob / Softube
SaturationKnob
サチュレーション足したいけどMAGNETIC IIを使うまでもない、というならこれ。
プルーミースカイでやってる「Fantasia」は、こいつをスネアに乗っけただけで大化け。
本当にノブ回して下のスイッチ3つから選ぶだけ。難しいこと考えずに代打で一発狙えるホームランバッター。


Renaissance Compressor / Waves
R-Comp
長らくスタメン張ってましたがVC2Aの対等で出番が減った感じ。ただ守備固めとしての地位は不動。
スタメンでVC2A使ってて「でもアタック/リリースの設定が欲しい」と思ったらこいつが出動。素性は文句なし。
正直こいつはライブで鍵盤に挿したいです。


Transient Master / Native Instruments
TransientMaster
主にドラムの響きを簡単に制御できるプラグイン。
「もっとアタックが」とか「響きすぎなので締めたい」ということになったらこれ。
VC76でバスドラが元気になり過ぎちゃった所を、SUSTAINを左に回してギュッっと締めたりします。
本来ならゲートを挿して細かく数字を追い込むところなのだろうが、それを自動でやってくれます。すげぇ楽。



MV2 / Waves
MV2
最後はWavesのGoldでも最も地味なところ。代打なのに送りバント要員的。
「上の音量はそのまま、下の音量だけを持ち上げる」という用途で使う。
ハイハットをステップ入力で打つ際に、必要以上にベロシティで抑揚を付けてしまった結果、弱いところが聞こえなくなってしまうということがある。
そんなことになったら、これ挿して下を持ち上げてレンジを狭くしてます。

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本当は投手編とかも書きたいんですが、そこまで書くと大変なのでこれくらいにしたる。

というかブログ書くと本当に半日使ってる。
多分全然更新してないのは「書き始めると時間を大量に消費する」ので避けていたということかも。
気がつけば2016年初エントリじゃん。あけましておめでとうございますw