こんにちは!
本日は、理学療法士×プロコーチ 宮谷 美沙が担当します。
私はクライアント様からコーチングセッション後に、
「ついつい話しすぎました。」
「自分がこんなに話せるとは思いませんでした。」
「たくさん話して前向きになれました!」
そんなお言葉を頂くことが多いです。
とても嬉しく感じています。
でも実は、このたくさん話して下さったという結果は、
私にとって、なんとなくそうなったというわけでは無く、
「聴くスキル」を用いることによって、そうしている部分があるのです。
今回は、そんな聴くスキルについて、まとめてみようと思います。
聴くスキルを用いる目的は、
『相手に気持ちよく、たくさん話してもらうこと ・ それによってたくさんの気づきが起きること』です。
・ペースを合わせる(ペーシング)
相手が話す速度や、声のトーン、呼吸、しぐさ、姿勢、表情などを読み取り、適度に合わせることで話しやすい雰囲気を作ります。
・相づちを打つ
「はい」「なるほど」「そうそう」「分かります」「伝わります」などという言葉とともに、聴いているという意思表示をします。
・おうむ返しをする
相手の言葉を繰り返すことで、ちゃんと伝わっているという印象を与えます。
・接続詞を使う
「というと?」「それで?」「それから?」「他には?」などを用いて、相手の言葉がさらに続くように促します。
・要約する
相手の頭の中の整理を促したり、内容を正確に共有したりします。
・沈黙する
相手に考える時間を与え、言葉を引き出します。
以上が代表的な聴くスキルとなりますが、これらのスキルに対する私の個人的な位置づけを補足させて頂くと、
「相づちを打つ」は必須なスキル、
「接続詞を使う」は、相手の思考が巡り出した時に、その思考を邪魔せず、答えを最後まで引き出すことが出来る、便利な(笑)スキル、
「要約する・沈黙する」は使うタイミングを捉える難しさがあるけれども、ポイントで使えると、相手にたくさん話してもらうだけでなく、「気づき」まで生める重要なスキル、という印象です。
私は自身の経験から、
「話すことが苦手なんです」とか、「言葉数が少ないほうです」、「話し方が上手じゃないんです」などとおっしゃるクライアント様でも、
それがイコール、自分のことを話すことが嫌いということでは無いと感じています。
つまり、多くの場合そのような方々は、ただこれまで、安心して自分のことを話せる相手が居なかったというだけで(一方的に話を聴いてくれる存在や、否定せずに聴いてくれる存在を持つ人は稀です)、
本当はどんな人も、
自分の話を聴いて欲しいものだし、
話すことでスッキリしたり、自己理解を深めたいと思っているのだと感じています。
そして、私たちコーチが、その安心して自分を出せる相手の1人になればいいなぁと思います(*^-^*)!
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