論破にならない話し合いの仕方 | コーチング1グループ発達障害ブログ

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今回は、小学6年生Kくんのソーシャルスキルトレーニングをご紹介いたします。

 

ポイント

Kくんは特性上頭の中で考えたことが聞く、読む、等相手側の情報を入れるより優先される為、理解力はあっても問題そのものの取り組みと会話のキャッチボールが一方的なお子さんです。

 

そのため、Kくんには、ルールや他人の話を聞かずに自分の主張を押し通す、といった癖があります。

きちんと自己主張ができるのは大切なことですが、ルールを守ることや周りの人の意見を聞くことも同じくらい大切なことです。

 

今回は、「SSTワークシート 社会的行動編」を使用しました。

5 みんなで決めたこと

 

あるクラスでは、みんなで給食当番の約束を決めています。

給食当番は、

①はくいを着たらせっけんで手を洗う

②みんなで協力して運ぶ

というものです。

しかし、Aさんが給食当番になった時、Aさんは「めんどうくさいし、手あらいはやらなくていいか」とつぶやき、手を洗いませんでした。

次の日も「まあ、いいか」と手あらいはしませんでした。

 

 

このAさんの行動についてKくんはどう思うか聞いてみると、

「少しぐらい汚くても気にすることはない」

と答えました。

 

みんなで決めたことは自分も賛成したのだから守りましょう、という先生の話を聞かずに、

給食当番がせっけんで手を洗うことは必要なのか、という主張を最後まで押し通す結果となりました。

 

Kくんは話し合いの場では強いですが、私はもう少し相手の気持ちを考えた思いやりの心を持つ必要があると思っております。

 

次回は、相手の話を踏まえた上での会話を練習していきたいと思います!