ADHDの自己肯定感は低くなりやすい | コーチング1グループ発達障害ブログ

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今回は、自閉症の中学1年生Aさんのソーシャルスキルトレーニングをご紹介いたします。

 

Aさんは自閉症(ASD)とADHDも合併しているお子さんです。

 

ADHDの人は、自己肯定感や自尊心が低くなりやすいと言われています。

その理由は、2つあります。

ひとつは、ADHDの特性で、動き回ったり騒いだりして自分でもどうにもならない行動で、他人から叱責されることが多くなるからです。

ふたつめは、ADHDの人は、自己肯定感や自尊心を司る脳の神経回路が機能しづらいからです。

この自己肯定感や自尊心を司る脳の神経回路は、脳の快・不快の反応を示す"報酬系"の回路と同じ脳の領域とされています。

 

今回のソーシャルスキルトレーニングは、Aさんの抱えている問題を一回外に出し、その問題がどのくらい大きいのか、深刻なのかを自分自身で評価してみました。

Aさんは、自分自身のことを、怠け者だからもっと頑張らなくてはいけない、と思いこんでいます。

このままでは、自己肯定感が下がり続けるループから脱することはできません。

 

いったん今そのように感じている自分をありのまま受け入れられれば、次に何をすればいいか、問題の解決方法が少しづつ見えてくることと思います。

 

次回も、引き続きじっくりこの問題に取り組んでいきたいと思います。