今回は、中学1年生Aさんのソーシャルスキルトレーニングをご紹介します。
ポイント
Aさんは、小学生の時、同じクラスの物静かな男の子に好意を寄せていました。
Aさんは、その男の子のことが気になり、学校が終わった放課後、後をつけて家までついていったことがあります。
そんなAさんの様子に気づいた男の子はだんだんAさんを避けるようになってしまいました。
そのあとAさんは、その男の子に嫌われてしまったことにショックを受け、その男の子だけでなく、ほかのクラスメイトとの関わりも自分から避けるようになりました。
もしほかの人を好きになってまた嫌われてしまうなら、これ以上人と関わらないようにしたほうが楽、だという風に考えたからです。
Aさんはこの時の出来事にショックを受けましたが、同時に、突然ストーカーになってしまって愛情が暴走してしまった、と深く反省しています。
好きな人への感情が暴走してしまうのは誰しもあることではないでしょうか。
人を好きになるのはよいことです。
ただ、気を付けておきたいのは、自分の気持ちを一方的に押し付けるのではなく、相手の気持ちや状況を考えることが大切ということです。
次回は、自分の気持ちのコントロールの仕方を知ってもらいたいと思います。