うまくいかなかった友だちに | コーチング1グループ発達障害ブログ

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LD、ADHD、自閉症スペクトラムなどの発達障害に関するブログです。

 

今回は、小学3年生のYさんのソーシャルスキルトレーニングをご紹介します。

 

Yさんは、ADHDの傾向があるお子さんで、特に集中力が持続しない、ケアレスミスが多い等のワーキングメモリーが弱いのが特徴です。

 

ニコニコポイントニコニコ

今回は、こちらの教材を使用しました。

 

「あたまと心で考えよう SSTワークシート 社会的行動編」

45 うまくいかなかった友だちに

 

チームの仲間がミスをして責められている時、チームメイトとしてどうすればよいか、Yさんと一緒に考えてみました。

 

①「おまえらだって、ミスしたくせに」と言い返す

②「〇〇さんだけのせいじゃないんじゃない?今度は勝てるように作戦たてようぜ」とみんなに声をかける

③今度はうまくできるように、コツを教えてあげる

④「そういうことは言っちゃいけないんだよ」と諭す

⑤「気にするな。ぼくもミスしたし、今度はがんばろう」とこっそり伝える

 

もしYさんがチームメイトだったらこの中でどれを選ぶ?と質問すると、

Yさんは⑤を選ぶ、と答えました。

それは、一生懸命やっている人を責めるのがよくないと感じたから、だそうです。


Yさんは、友達を大切にするタイプなので相手の気持ちを考えることが自然と身についています。

また、Yさん自身も体育が苦手で、チームメイトに対して自分と同じ、という仲間意識を持っていたため、自然とその選択肢を選ぶことができたのでしょう。


実際にこのような状況になったとき、とっさにチームメイトを励ますことができるといいですね。