発達障害の特性などのある子は、抽象的な事がらを理解することに苦労します。
特に中学校では文字を使って式を表す場面がたくさん出るため、
早いうちから少しでも考え方を理解しておく必要があります。
今回は、小学校4年生のBくんがどのようにして○や□を用いた式の表し方について
取り組んだのかをご紹介します。
ポイント
今回は小学校4年生の算数「変わり方調べ」の単元を行いました。
この単元では、2つの数字を見比べて、
一方の数字が変わったらもう一方の数字はどう変わったのかを読み取ることが求められます。
Bくんは、表形式になっていれば表の中での変わり方の法則を見つけることができ、
表をすぐに埋めることができていました。
しかし、「○と□を使って式で表しなさい」と聞かれると、
何をしたらいいのかが分からず、つまづいてしまいました。
そこで、授業ではまず、今回の問題の数字の変わり方を計算式で表し、
計算式の中での変わり方の法則を改めて見つけてもらいました。
そして、一方を○、もう一方を□に置き換えるだけであることを説明すると、
Bくんは理解してくれました
このように、抽象的なものを理解するためには、具体的な数字から入っていくことが大切です