発達障害の特性のある子の中には、理解することに時間がかかったり、
「どうせできない」と思い込んで最初から理解するのではなく、
すべてを丸暗記で乗り切ろうとする人がいます。
しかし、丸暗記する方法では、問題の出方が少し変わっただけで
対応することが難しくなります。つまり、応用力が身につかないのです。
本日の主役のSくんも、これまで勉強は全て丸暗記をして取り組んできており、
毎回覚える量が多く、大変な思いをしていました。
今回は、Sくんがどのようにしてこれまでの勉強のやり方を克服していったのかをご紹介します。
ポイント
今回は、中学3年生の相似の証明について授業しました。
Sくんは、三角形の相似条件を丸暗記で覚えようとしていました。
暗記をすれば、一時的には覚えられますが、時間が経つと忘れてしまいます。
そこで、授業では「なぜそうなるのか」に重点を置いて指導をしました。
相似の条件は、暗記で覚えることも可能ですが、
Sくんの場合、たとえ丸暗記でおぼえたとしても、
「なぜそうなるのか」が分からなければ実際に使う場面の判断ができず、
うまく活用することができません
そのため、相似条件がどのようにして成り立つのかを、図を用いて説明をし、
きちんと考え方や利用する場面を理解してもらえるように指導を行いました。
このように指導を行うことによって、Sくんは相似条件の意味や考え方を理解し、
三角形の相似条件をしっかり覚えることができました
また、「なぜそうなるのか」を理解することによって、
問題の出方が変わっても柔軟に対応できるようになりました
Sくん凄いですねこの調子で今後も頑張ってもらいたいです