黄金の日日 第46話 五右衛門刑死 | Coach MasHのボヤキblog ~働く人 働きたい人を応援します~

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ちょっとぼやきも・・・

ついに、ついに、この回がやってきてしまいました。

リアルタイムで見た「黄金の日日」の中でも、この回は名作中の名作。

 

 

このドラマで根津甚八という役者を知り、

このシーンで根津甚八という役者の凄みを知り、

当時はそんな言葉はなかったけど、完全に「五右衛門ロス」に陥った。

長年の時を超えて、改めて、五右衛門ロスでございます。

 

当時、根津さん人気はすさまじく、
唐十郎さんの劇団員だった根津さんの稽古にも多くの人が集まってしまって、
それが原因で、根津さんは劇団を辞めたとか、、
その後の根津さんの人生は苦しく悲しいことばかりでした。
でも、確実に輝いた時間があったってことですよね。
 

根津さんのクレジットは、いつもは栗原小巻さんの次でしたが、
今回は最後の方で、信長が生きていた頃の、織田信長の位置でしたよ。
 
さて、本編について・・
助左衛門は今井の館に桔梗が亡くなったことを知らせ、美緒様に詫びます。
そして、密かに、海賊となって太閤秀吉の船を襲う計画を立てます。
千利休様のため、桔梗のため、復讐を誓う助左衛門を心配する五右衛門。
 
五右衛門はある決断をしていました。
親友だった善住坊の最期を見届けたお仙にも、密かに別れを告げに行きます。
 
そして、大親友助左衛門には、一世一代の嘘をつきます。
秀吉との戦を続けるなら、俺は一抜けするぜってなことを言っちゃうんです。
また強盗に戻るのかと助左衛門に睨まれて、そしられても、
五右衛門は別れの杯を交わしてくれって、言っちゃうんです。
腹を立てた助左衛門はその杯を受けることなく、背中を向いたままでした。
これが、二人の最後になってしまうなんて、、、涙
 
助左衛門が気づいたときには、時、既に遅し。
五右衛門は強盗の部下たちと共に、秀吉の命を奪おうと伏見城で暴れまくりました。
あと一歩というところで縄にかかり、五右衛門は生け捕りにされてしまいます。
助左衛門は気づきました。
そうだったのか、俺を守るために、あいつは嘘をついたのだ。。と。
 
生け捕りにされたことで、助左衛門との関係がばれると、助左衛門も捕らわれます。
しかし、五右衛門は、絶対に口を割りませんでした。
堺?そんなところに行ったことはない。
船?俺は泳げないんだぜ・・とこの不敵な笑みで自分一人が罪を被るのです。
 
後悔だらけの助左衛門。
五右衛門を止めることができなかったこと、
大親友と最後の杯を酌み交わすことができなかったこと・・。
末期の水を飲ませて欲しい、と南蛮酒の入った筒をお仙に託します。
 
実はこの話、もう一人ヒーローがいるんです。石田三成さんです。
この物語の三成さんは、本当にバランス感覚の取れた方で、
最後の最後まで、助左衛門の味方でした。
助左衛門は逃げない。何をしててもとがめないと言い切るのです。
 
お仙は今日の七条河原で処刑される五右衛門を見守りました。
末期の酒を口にしたとき、五右衛門は、あいつがこれを?と嬉しそうで。涙
俺は無様な死に方なんかしない。見たまんま伝えてくれ、と処刑台に向かいます。
 

京では五右衛門が、堺では助左衛門が一杯のワインを飲み干しました。

助左衛門は五右衛門に届けとばかり、禁止されていた教会の鐘を鳴らします。

 
鐘の音は五右衛門の心に響いたようです。
モニカ、迎えに来てくれたのか、、と優しい笑顔を残し、
ぐつぐつと煮えたぎった釜に五右衛門は背中から倒れ落ちました。
ドラマの最後は、ナレーションもなく、
助左衛門の鳴らす鐘の音が何度も何度も響きました。
 
石川五右衛門の釜ゆでは有名ですが、
このシーンは本当に、怖くて辛くて目を背けた記憶があるし、
根津さん、釜で後頭部打ったらどうすんの!って思っちゃいました。
だって、この頃CGなんてないでしょう・・・
このシーンの撮影で根津甚八が死んでしまったのではないか?って思ったほど。
 

縄で身動き取れない状態で馬に乗せられて、馬から下りるときも確実に腰を強打してる。

そして、釜ゆでにされる時には後ろも見ずにまっすぐ倒れていく・・

 

根津甚八さんの役者魂に鳥肌が立ちまくります。

今朝のTwitterのトレンドに、黄金の日日 が入っていました。

朝から多くの人が見てたんだなって、ちょっと感慨深い。

 

石川五右衛門に、根津甚八さんに、合掌。