主人公助左は助左衛門と名を改めたようです。
ルソンの交易の先駆者となる、船長なんですから。
そして、戦国の世は、秀吉一色になろうとしていました。
そのことで、大名たちも、商人たちも、今までと違う選択を余儀なくされていきます。
ルイス・フロイスが書き残した文献が紹介されていました。
秀吉は知略、戦略は優れた武将だが、とにかく気品がない。と。
フロイスの文献、一度は読もうと思うんだけど、何せ長くて、本棚の置物状態。笑
秀吉は信長の遺産を一手に引き継ぎ、大阪に城を建てようとしています。
その時代は大阪ではなく、「大坂」という文字を使っていたのですね。
だから、大坂築城。
今残っている大阪城は、秀吉の城ではなく、徳川の時代に建てられたものです。
大坂夏の陣で、家康にコテンパンに潰されましたからねえ、大坂城は。
秀吉の横暴ぶりで、キリシタン大名高山右近も相当悩んでいます。
信長の葬儀にも出ず、安土のセミナリオで、主君を偲びます。
これからどうなるんだろうという不安で押しつぶされそうです。
また、秀吉は、大坂を日本一の商いの街にすると言いだしました。
堺の商人たちの力を弱める計画です。
すでに秀吉はわがまま放題の残虐な独裁者になっています。
自分に逆らわない者には莫大なご褒美を、そうでないものは切り捨てるんだから。
人は権力を手にすると碌なことをしませんな。
基本、私は秀吉が嫌いです。
忖度、イエスマンとして上司に仕え、上司が消えたらやりたい放題。
人間として、最低だって思っちゃうんですよね。
あ、そういう人、現代の日本にはうじゃうじゃのさばってますが。
ルソンから帰った助左衛門には、美緒様との完全なお別れが待っていました。
大人の選択ですね。それぞれが進むべき道を選んだのです。ああ、切ない・・・
また、助左衛門は秀吉とも距離を置くようになりました。
秀吉は、利用価値の高い助左衛門に大阪で大商人になるように勧めますが、
彼は堺を出るつもりはありません。
呂宋屋と名付けた店を作り、持ち帰った舶来の品々を並べて商売を始めました。
全く売れる気配はなかったんですけどね・・・
そんな頃、ある人物が地獄からよみがえって参りました。
そう、大泥棒と化した石川五右衛門です。
堺から大阪に流れていく商人たちの財産と命を奪う大悪党。
根津さん、やっぱり、すごいわ。この目の迫力。
助左衛門が秀吉に命じられて大阪に向かう途中、
その一行を襲おうと藪に隠れて待つ強盗集団の大ボス、五右衛門。
商人として一目置かれる助左衛門と大泥棒五右衛門には、
どんな再会が待っているのでしょうか。
早くみたい!!笑