名古屋の入国管理局で、一人の尊い命が奪われました。
毎日のように耳に入ってくるスリランカ人のウィシュマさんのニュース。
聞く度に背中がぞっとする恐ろしさを感じます。
入管に閉じ込められたウィシュマさんは、どれほど苦しく、辛く、寂しかったか。
日本という国は、国民の命よりもオリンピックマネーを大事にする国。
冷たいの極みです。
もちろん、本当の犯罪を犯している人もいるとは思う。
でも、その人たちと全く同じような対応を誰にでもしてしまって良いのか?
ウィシュマさんの詳細は私もわからないけど、
留学生がビザを剥奪されてしまったことは本当に犯罪なんだろうか。
一人一人の声を全く無視して、追い返すことしか考えていなかった入管。
だったら、自分の国に返してあげて欲しかった。
コロナという特殊な事情の中で国に帰ることもできないのに、特例も認めない非情さ。
考えれば考えるほど、入管のやり方、情報隠し、絶対に許してはいけない。
留学生たちはビザが命綱なんです。でも、ちょっとしたことで剥奪されてしまう。
例えば、学生ビザで入国して、アルバイトのしすぎで収入が多すぎる場合、
就労ビザでなければならないのに、不法入国だ!と睨まれて、疑われることもある。
でもね、彼らはアルバイトをしても、たくさんのギャラをもらえない。
ただでさえ、労働力として酷使されている留学生たちなのに、
コロナで働き口も減って、いくつかの仕事を掛け持ちしなければ生活できない。
彼らはアルバイトしながら学費を支払っているんです。
学費が支払えなければ、学校を辞めさせられる。つまり、学生ビザは剥奪されるんです。
卒業したら、就労ビザをとらなくてはいけない。
ただし、就職先を探せば良いってもんじゃなくて、就職先もすごく重要。
専門学校などの場合、専攻内容と就職先の職務内容が一致していなければビザは取れません。
留学生たちは、いつも入管に睨まれながら日本で学んでいます。
どう考えたら彼らのやってることを犯罪だって言えるんだろうか。
政府は入管法改正案は棄却するそうですが、それで済む問題じゃない。
日本は本当にひどい国に成り下がってしまったものです。