患者さんを一番よくわかっているのは、接している時間の長い看護師さんだ。
確かそうおっしゃていたのは、帯津良一先生ではなかっただろうか。
どういう脈落でおっしゃったか、うろ覚えだが、
最近は、検査数値が絶対で問診や触診などで患者の具合を診察できる医者が少なくなってきている。
数値に頼りすぎている、確かそんな内容だったと思う。
例えば、NHKイタリア発の医療ドラマ『DOC(2) 明日へのカルテ』で主役の医師アンドレア・ファンティは次のように言っている。
病気の原因は何か、患者をどのように治療するのかを判断するのは、高度な医療技術、
CTなどの画像や検査数値、いわゆる「ゴールド・スタンダード」ではない。
医者である私たち自身なのだと。
アンドレア・ファンティは、患者の病気の原因をつきとめるため、患者やその家族とのコミュニケーションを大切にしていて身体の細部の異変を見逃さない。
そのような意味で、患者やその家族とのコミュニケーションを一番していて、細部の異変に気がつけるのは看護師かも知れないというのだ。
母親が有棘細胞がんで足の小指を切断することになり
主治医からがんのリンパへの転移以外に5つのリスクがあると言われた。
そこで、自然とふれ合うセラピーにご参加いただいた3人の看護師の方に相談をもちかけ、それぞれの対策をお伺いした。
1. 出血が多量になっておきる例えば、出血性ショック
→ショックの時は輸血だけではなく血圧を上げるための注射をし、薬剤で管理する事も増えると思います。
→輸血用に家族の血が使えるかどうか事前に調べてもらっておく。
2. 敗血症(はいけつしょう)
→体力は大事だと思います。無理はしすぎないようにして下さい。
→できるだけ体力をつけて手術に臨めるように準備すること
急ごしらえですが、東京大医学発の自然免疫活性剤11-1(いちいちのいち)を飲む。
3. 誤嚥性肺炎
→誤嚥性肺炎は必要な時はリハビリも介入しますし、看護師も飲水・食事状況など評価しながら進めていくと思います。
→誤嚥性肺炎は肺炎球菌ワクチンで幾らか予防可能。嚥下機能の低下が主な原因なのでしっかり声出し、確実なゴックンする。
4. 廃用(はいよう)症候群
→早期離床、リハビリ開始、好きなテレビ、ラジオ、音楽など五感への刺激をする。
5. 血栓症
→下肢弾力ストッキング着用、適正な水分摂取をする。
→エコノミー症候群と同じで同じ体勢で動かない状態が続くことでリスクが上がるので下記のようにできる範囲で過ごしてもらえたらリスク減になるのではと思います。
3-5についても術後早期からリハビリが介入してくれると思います。ですがリハビリが入る時間も1日の中で考えると多くて1時間くらいだと思うのでそれ以外の時間をどう過ごすのかが廃用症候群に繋がってくると思います。術後は特に安静度が限られてくると思いますがベッド上・ベッドサイドでできる事、例えば座って過ごすだけでも術後すぐだとしんどかったりするのでそういう時間を少しずつ増やしていくだけでもいいと思います。
患者さんをよくわかっているのは、一番接している時間の長い看護師さんだ。
その看護師さんに家族が見守られているようでうれしい。
感謝!