「やらないことを決める」そして「苔テラリウム一本に絞る」
明けましておめでとうございます!🎍
もういろいろ手をつけるのは、やめようと思います。
いろいろとやることで、得られる儲けは「褒められる」です。
そのつけは、「(その道を)極められない」、「満足感がない」です。
『愛之助さんは、いろんな事をやってますね』とよく言われます。
『どれから食べようか、おかずの一杯ある幕の内弁当が好きなので…』と切り返すのですが、
「褒められる」ためにやっていても満足感がない。本当の意味で自分のためにやっていないことがわかりました。
また、色々やり過ぎて整理ができず混乱することが多いということは、
「自分ではない誰か別の他人になろうとしている」からではないでしょうか。
そこには、「本当は1つの道を極めたいと思っているのに」「いろいろやっていて、それができない」という偽り、誤魔化しがあります。
ちなみに、若ノ花関は、大関昇進の伝達式の口上で、「一意専心」とその決意を述べました。
けれども、どれか1つに絞ることは不安です。
もしくは、上手くいかないと別のことをやったり、つけ加えたくなります。
フロリダ州立大学 心理学者 アンダース・エリクソン教授によれば、
その道のプロになるには、大体1万時間かかるそうです。
そうすると、一日9時間かけてやっと3年でプロになるという計算になります。
例えば、最近の出来事でこんなことがありました。
苔テラリウム・ワークショップは、ここで定期的やっている、という告知と認知されることが大切です。
と、Feel The Gardenの代表 川本毅社長はおっしゃっています。
けれども、昨年、予約がなくてもお店を出したのはいいのですが、
一人もお客様が来ないという日が続き、モチベーションが下がって途中で出店を止めました。
そこで、川本毅社長にガソリン代だけでも出るように、
『お隣の「あば商店」さんの看板を借りてグリーンスムージーを売ってもいいですか?』
と聞いてみました。
最初、『美味しいグリーンスムージーが提供できるなら、いいんじゃない』と言われたのですが、
自分で話ながら、「待てよ、また、同じことをやっている」と気づいたのです。
本来、グリーンスムージーに労力を費やす時間があったら、苔テラリウムの重要な仕事をすべきなのです。
この癖が、いまひとつその道で突き抜けることができない原因の1つなのかも知れません。
また、この癖には、母親の言葉が原因であるような気がします。
子どもの頃、母親は『どんな人とでも話ができるように(何でも知っておくこと)』と口癖のように言っていました。
中学時代、それが潜在意識にすり込まれ、褒められたい、喜ばせたい一心で勝手に「どの科目もできるようになるように」と解釈して、
半ば自動的に「成績はオール5」を目指していたことがわかったのです。(認知)
いろいろとやることで、得られる儲け(profit)は「褒められる」です。
けれども、そのつけ(debt)は、「(その道を)極められない」ので結局「満足感がない」です。
なので、「苔テラリウム一本に絞り、やらないことを決める」のです。