先のエントリーの続き。
スピーカーケーブル。何の変哲もない1.25sqmmのやつ。

ちょいとした高級オーディオコーナーとかに行くと、メートルあたり数千円とか
わけのわからない(というか私の理解を超える)スピーカーケーブル売って
ますけど、あれって、どうなんでしょうか。
導体の断面積が大きかったり、バイワイヤ対応で複線ツイスト化していたり、
あとは導体の材質とかを低抵抗にするため、吟味したり高価なもの使って
いるのもありますけど、共通するキーワードは低抵抗とノイズ対策、
そして忠実性。
うーん、なんだろうなぁ。
FETアンプみたいな高DFな環境だったり、あとスピーカーのインピーダンスも
3オームとか2オームとか低かったり、とかいうのなら低抵抗のケーブルも
意味あるのかもしれないけど、DFが5ぐらいで設計したような真空管アンプだと
あんまり関係ない。
しかし、スピーカーケーブルにノイズが乗るって、どんな状況なのかねぇ。
高圧線と並行に這わせたり、なんか、配線のとり回しなどにいろいろ
問題あるのか?とか疑問に思うけど。
まあ、そんな意地悪は言わないにしても、心理的にも伝送回路的にも、
線材は低抵抗のほうが良いのはわかる。でも、高価なスピーカーケーブルを
選ぶ理由がノイズ対策だったり、なおかつ音の忠実性を求めたいって、
本気で言うのなら、
「ケーブル短くしろよ、 金もかからんぞ。」(1回目)
と突っ込むのは在宅勤務中の謎ブラックな勤務で心がすさみ、
なおかつ短いケーブルでアンプとスピーカーまでのとり回しができる
狭い部屋に住む、心の狭い私の悪いところなのか?
いや、でも、本当にスピーカーから何メートル離れて音を聞くのさ?
そして、何ワットの出力で音を聞くんだろうって思う。
私が使っているスピーカーは、10cm系のユニットにツイーターが
付いただけの2 wayの安物で、効率84dB/W/mぐらいの
奴です。あまり効率の良いスピーカーではないです。
それでも音楽聞くのに片チャンネルあたり10Wも出したら
近所迷惑です。
ちょいとオーディオにお金かけている人なら、もうちょっと大口径な
ユニット積んでいる、そこそこのスピーカーをお持ちでしょう。
効率だって90dB/W/mとかあるだろうから、2.5Wぐらいで
十分じゃん、とか思ったりします。
そしてスピーカーから2メートル離れて音楽聞くなら、
ステレオのスピーカー間の距離も、1.5 ~ 2メートルぐらい離す
イメージ。アンプを中心に左右にスピーカー置くにしても、
ケーブルは1メートル2本で十分。
余裕持たせても2メートルの長さで2本用意すれば十分。
ある程度の品質で、自宅でスピーカー鳴らすだけなら、
高級な線や太い線なんていらん、とおもう。
あとは、真空管アンプの中の配線って、そんな太い線使ってないから
スピーカーケーブルを太くする意味がわからんのですよ。

この写真、試作時のアンプの配線なんですが、
右側に見える赤と黒の座のついた「ねじ」が、
いわゆるアンプの出力。つまりスピーカー端子。
出力トランスからスピーカー端子までの配線は、
というと、φ1mmの すずメッキ軟銅線(笑)。
そんなもんです。
なんでそんな線を選んだのか。真空管アンプの
出力トランスの2次側が一体どの程度の太さの銅線で
巻いてあるのか、って話。アンプのスピーカー端子まで、
出力トランスの2次側よりも太い線使って意味あるの?
って思うわけで。
まあ、15W級だと、安全率かけてみてもφ1mmぐらいかな。
単芯線でφ1mmというと、断面積で0.85sqmmぐらいでしょうか。
で、スピーカーケーブルはそれより太いほうが良いのか、
という話になるけど、まあ、トランスのコイルみたいに
巻いてあるわけでもないし、トランス内のように熱が高く、
導体の抵抗が高くなっているわけでもないので、
あまり太くする意味ってないんじゃないかなと、思うんですよね。
さらに言えば、出力トランスの中のコイルに、そんないい材料
使っていませんよ。普通の銅線にウレタンやエナメル被膜かけただけの
普通の奴です。スピーカーケーブルだけに、お金かけてもねぇ。。。。
しょせん1メートル、2メートル程度の配線で、近所迷惑に
ならないように使う限り、スピーカーケーブルは、0.75sqmm
ぐらいでも十分かもしれんね。
導線断面積が太いケーブルとか、ケーブルの材質にこだわって
低抵抗を期待し、そして本気でスピーカーケーブルの抵抗で音が
変わるって考えているのなら、スピーカーまでの配線の長さを極力
短くするほうが合理的。(2回目)
もちろん、スピーカーケーブルの違いで音が変わらない、とは
言っていませんが。
だって、スピーカケーブルって基本は2本の並行線を使って、
片側グランドで、アンバランスの交流成分を伝送しているんだから、
ケーブル自体がCR回路っていえばそうなるんだろうな、とは
思いますが。。。。
でも、これって単なるフィルター回路であり、高級なケーブルを使ったから
ケーブルを変えたから音が良くなったとか/悪くなったとか、そういう話ではなく、
単にフィルター定数が変わった。
それが、「音が変わった」と感じた、ってだけ。じゃないのかな。
あとは、この投稿の最初のほうでふれたようにFETアンプなど
内部抵抗が低いとスピーカーケーブルの抵抗が内部抵抗に
加算されるため、結果DFを下げるため、音がぼやけるのかも
しれませんが、どうなんでしょうね。
何にせよ、ケーブルの品質うんぬんの前に、
ケーブル短くしてそういう影響を極力排除しろよ、
って話だとおもうわけです。(3回目)
でも、スピーカーケーブルうんぬんよりも、スピーカーの性能と、
アンプの中の配線の引き回しの影響のほうがはるかに大きいって、
(アンプ組んだことがある人なら)わかっていると思うんだけどね。
それでも高級なスピーカーケーブルや、太い低抵抗なケーブル、
そして「原音に忠実」という単語にみんなが弱いわけで。
少なくともSN比は球や抵抗やコンデンサの品質さえ担保できいれば、
アンプの中の配線の引き回しと、ちょっとした工夫次第で変えられる。
F特は出力トランスの特性と段間のコンデンサの定数、あとはNFBがすべて。(笑)
ひずみは動作点の設定次第というか、まあ、球の癖を回路の設計に
いかに反映させることができるか次第かなぁ。
まあ、帰還以外にもひずみをひずみで打ち消すような回路もありますが、
それとて万能ではないし、悩ましいです。
でも、F特やひずみ、あとSN比って、音の良しあしにあまり関係ない、というか
音の良しあしなんて完全に使い手/聞き手の主観で決まるのだから
回路を複雑にせず、シンプルな回路で、すべてをそのままアンプの
味として楽しめばいいんじゃないのかな、とか思っています。
てことで、スピーカーとアンプの間の線なんてものは、
安いふつうの線を短くとり回したら、あとはつべこべ言わずに
音を鳴らして楽しめ!って話でした。
あ、試作時のアンプの配線写真、半田の量が多い/少ない/芋だ、とか、
NFB量を調整中で抵抗の位置が悪い、つけ方がヤッツケ仕事だ、とか、
NFB専用巻線付きトランスなのにグランドを出力段から引っ張るな、とか
そういう突っ込みは無しです。だって試作だし。