“働く男” の 『環境日誌』 -9ページ目

第4位 “スティーブジョブズ 超仕事力”

第4位 “スティーブジョブズ 超仕事力”    竹内 一正氏


今年肝臓の手術から仕事に復帰したApple社の社長 Steve Jobs氏。

その姿はYoutube上で"彼はゾンビのようだ!”というコメントもあったほど痩せこけていた。

しかしながら、目つきや情熱は依然と変わらないように感じた。


著者の竹内氏は実際にAppleで働いたこともあり、ジョブズに関する本を何冊かだしている。

年末に出版された『神の策略』も今回紹介させていただく『超仕事力』と似たないようであるが、いずれも夢中になれる内容だ。

それはJobs氏の生き方自体が他の人を魅了するからだと思う。


若いころから自分の直感や信念を貫き、多くの失敗を通じて成功を収めてきた軌跡がよくわかる。

そして周りに優秀な人材が入れ替わり現れては消えていく様子も面白い。

それは一重に彼の頑固さと気分や的なやり取りから生じたものだ。

とくに若いころの話はちょっとめちゃくちゃな感じさえする。


自分が長い時間をかけてペプシからアップルに引き抜いたジョンスカリーに会社から追放されたり、その際にクーデターをねらったり、のちにアップルに復帰する際にも容赦なく自分を返り咲きさせたアメリオを首にする。

話だけ聞くと単にめちゃくちゃな人という感じだが、常にコンシューマーハード製品への情熱を持ち続けるからこそ年間$1 の報酬で働き続けるのだろう。


iPhoneは今や単なる端末ではなく、時に映画館、時に音楽プレーヤー、そして今後はリモコンやユビキタスの中心を担っていく可能性が高い。

現在私はスマートグリッドのベンダ何社かと話を進めているがほとんどのベンダーはiPhoneとコネクトできることを売りとしている。これは売りと言うより米国では最低条件、と言うべきか。


大金がなくても情熱や意志から生み出せる可能性、というものを強く感じ取ることができる図書である。



http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%96%E3%82%BA-%E3%80%8C%E8%B6%85%E3%80%8D%E4%BB%95%E4%BA%8B%E5%8A%9B-%E7%AB%B9%E5%86%85-%E4%B8%80%E6%AD%A3/dp/4534045476

第5位 "HAPPIER"

第5位 "HAPPIER" by タル・ベン・シャハー氏


非常に読みやすい本である。 忘れかけていた大切なことを思い出させてくれる本だ。


家庭をおもちの方は奥様や子供と、未婚の方は恋人や友人と読んだ後にディスカッションをしてみると理解が深まり、関係も深まると思う。ひとことでいえば“幸せ”とは何か?を考える本だ。


著者はHBS(ハーバードビジネススクール)の教授である。この本を出した2006年当時36才であったというからその若さに驚く。彼の授業がHBSでは大きな人気を呼んでいるのだという。


◆いくつかの気付き

①幸せは心が決める。
これは自分が忘れかけていた感覚だが、“あなたの幸せはあなたが決める”のである。

そこに他人との比較は考えるべきではなく、自己の絶対評価を用いるべきなのである。


②人は幸せにならなければならない。

この主張は意外な気もしたが、シャハー氏は幸福絶対主義という考えを主張している。

すなわち自分が幸福だから、周りの人に親切にしたり、その人をより幸福にしようと心が働くのである。

人は幸せでなければならない、という主張はこの考えに基づいている。


そして幸せは一瞬でなくなる“喜び”とはことなる。永遠の精神性である。


この世での自分の目的や、愛する人の存在、慈愛の心、自尊心、そういった精神性とバランスをとることが幸せという永遠の精神性を実現することにつながる。


③あなたは幸福型、快楽型、悲観型?

読んだら是非確認してみてください。


④感謝を表明することの重要性
省略


⑤幸せの基準レベル
一般的に“人の価値観”である幸福への考え方というのは不変のものであると考えられ、私もそのように考えていたがシャハー氏の主張は異なる。

すなわち、ひとつの物事をクリアしたならば次のステップに進みたいと考えるのは自然の流れであり、それは生まれながらにしてきまるのでは無く自分で考え行動することで環境も創り上げることができる、というものだ。


若干『大人の主張』という気もするがおっしゃっていることはもっともだと感じる。


◆HAPPIER vs 新資本主義

今回、 2位に挙げさせていただいた『ユダヤ人大富豪の教え』の中にこんなフレーズがある。

“社会主義も、資本主義もやがてなくなる。最初は社会主義からだろうけれど。。。”


ビルゲイツは、“創造的資本主義”という言葉を使っているが、実学的な資本主義は徐々に見直され始めていると考えてよいと思う。我々は、地球が数億年かけて創り上げた環境を利用して今を生きているに過ぎない、ということを深く認識しなければならないと考える。


すなわち資本主義はいつの間にか環境を破壊し、時に従業員に過酷な労働条件を強いて成り立ってきた、ということである。株主や経営者へのパワーが行き過ぎている面がとくに米国で顕著である。

近年多く生まれているいくつかの社会起業に見られるように、人は本当は心の暖かさだとか慈悲、純粋な社会貢献を行いたいと感じる生き物なのである。その意味でたとえばNYの強欲的な投資家たちは次の時代で淘汰されてもかしくないと考える。(詳細は 3位に挙げさせていただいた図書紹介で述べるが・・・)


今回紹介させていただいたHAPPIER と企業や社会の流れを結び付けるのはいささか強引であるかもしれない。しかしながら、すくなくとも個人レベルでの幸福とは何かを考える時間をこの本は与えてくれた。最近、日本で頻繁に起こる凶悪事件や、自殺率の上昇を見たときに何かの解決のヒントになれば、とも思う。



http://www.amazon.co.jp/HAPPIER%E2%80%95%E5%B9%B8%E7%A6%8F%E3%82%82%E6%88%90%E5%8A%9F%E3%82%82%E6%89%8B%E3%81%AB%E3%81%99%E3%82%8B%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%A1%E3%82%BD%E3%83%83%E3%83%89-%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%89%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E4%BA%BA%E6%B0%97No-1%E8%AC%9B%E7%BE%A9-Tal-Ben%E2%80%90Shahar/dp/4876885877

第6位 “レバレッジ・マネジメント”

第6位 “レバレッジ・マネジメント”   本田 直之 氏


本田氏のレバレッジシリーズは本当に気付かされる点が多い。

今までに読んだビジネス書の中で一番ヒットしたと言えるのも彼の著書“レバレッジ時間術”である。

たしか\700くらいだったと思うが、その10倍以上の価値がある、と感じている。

また“レバレッジリーディング”も前述著書と並びその後に生かせる内容に富んでいる。


同氏の本を読むと、ほとんどのページに折り目がつく。

なぜこういうことが起きるかと考えてみるとすでに本田氏自身がレバレッジを効かせ、重要なポイントをピックアップした内容をご自身で纏められているからだと考える。

“レバレッジ・マネジメント”  も同様に経営戦略、起業に際し役に立つ内容の塊と言える。


営業マンが読んでも役にたつ部分は多いと思う。


たとえば、これは一般的にも言われることだが、“顧客からのインプットが8割、アウトプットが2割"という指標。

べらべら話すのではなく、顧客が本当に必要としているニーズを整理し、対応する製品を提案しなさい、ということだ。


また“値引き”に関して。

同著では “値引き= 営業の手抜き” 以外の何者でもない、と言いきっているがその通りだと思う。

「値段が高い代わりにハイクオリティーの製品・サービスであること」を理解してもらえるように努力すべきなのである。


他、会社を立ち上げる際のブランディング、経営・営業の仕組化、強みへのフォーカス、心構えなど繰り返し読みたくなる内容であふれている本である。会社が新規事業を立ち上げる際にも役に立つ情報といえる。


http://www.amazon.co.jp/%E3%83%AC%E3%83%90%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%B8%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%8D%E3%82%B8%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88%E2%80%95%E5%B0%91%E3%81%AA%E3%81%84%E5%8A%B4%E5%8A%9B%E3%81%A7%E5%A4%A7%E3%81%8D%E3%81%AA%E6%88%90%E6%9E%9C%E3%82%92%E3%81%82%E3%81%92%E3%82%8B%E7%B5%8C%E5%96%B6%E6%88%A6%E7%95%A5%E3%80%8F-%E6%9C%AC%E7%94%B0-%E7%9B%B4%E4%B9%8B/dp/4492043276