文庫版を読んだ後でこの本を読みました。


驚きの一言でした。曲亭馬琴は八犬伝を単なる物語として書いたのではなく、前後の歴史、特に太平記や三国志など数多くの歴史を勉強し、実在の地名をふんだんに入れて、さらに徳川家康に滅ぼされた里見氏が家康を風刺する歴史小説でした。


その解釈をこの本が見事に伝えてくれます。


百聞は一見にしかず、この本はおすすめです。八犬伝の舞台は南房総だけではなく、上総、下総、武蔵など関東に広く跨っているので、意外な驚きがあります。また、関東の里見氏の所縁のある実在の史跡の紹介もたくさんあり、本を片手に訪れてみたくなりました。

曲亭馬琴の原作に沿って書かれた中学生でも楽に読める本を図書館で借りました。漫画ではなく、れっきとした270ページの小説です。表紙と挿絵が中学生にウケそうなイケメン風に書かれていますが。


原作のストーリーを一冊にまとめているので、気軽に、しかも正確に南総里見八犬伝を読むことができます。


昨日は薬師丸ひろ子主演の「里見八犬伝」のDVDを鑑賞しましたが、さすがにかなり創作されていることが分かりました。


とても感動しました。



今日、館山市図書館で角川映画『里見八犬伝』のDVDを借りてきました。

薬師丸ひろ子と真田広之が素晴らしい演技を見せてくれました。


映画の終盤、若君の台詞、「美しいお城であった。明日にも大工共を選りすぐって館山に差し向けましょう。昔に勝る美しいお城に仕上げて差し上げますぞ。」唯一「館山」が出てきたのはここだけ。


館山は言わずと知れた八犬伝の中心的な舞台。私が小学6年生の時にNHKの人形劇「南総里見八犬伝」が流行りました。「我こそが玉梓の怨霊なるぞ」と言う決まり台詞をみんなでふざけて言っていたものの、ストーリーは覚えていません。


さすがお膝元の館山市図書館には子供向けから滝沢馬琴の原作まで無数に書籍が所蔵されていました。

このDVD以外に本を2冊借りたので、南総里見八犬伝のあらすじや歴史的背景・里見氏の存亡など勉強します。


それにしても薬師丸ひろ子は可愛いですね。