散歩
先週の土日、つまり9月18日・19日は Journées européennes du patrimoine ヨーロッパ遺産の日。日本にいたときには聞いたことがなかったが、この祭典はヨーロッパ各国でおなじみのようで(国によって多少週が前後する)、今年ですでに27周年だという。
フランスでも各地で文化遺産の特別公開や特別企画が行われ、私は日曜日にドゥニーズから教わったとおり、パンテオンと凱旋門をどちらも無料で見学してきた。(それぞれのちのち詳述したい)
こちらに来てから2週間以上が経ったというのに、街中の観光名所をふらついたのはこれが初めてのことで、懐かしい思いと、新鮮な思いとが入り交じって感慨深い秋の午後となった。
ステファノはソルボンヌ大学や、どこかの由緒ある図書館など、アカデミック・ツアーに行ってきたと話してくれて、機会があれば自分もそうしたところにも今後出掛けてみたいと思った。
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日本でも世界でも、エッフェル塔はパリの分かりやすいシンボルとして知られている。が、日曜日、街を歩きながら、これがパリの街並みだと実感しながら、エッフェル塔は少し邪魔だと思った。
あの鉄塔がなかったら今ごろパリはどんなだろうかなど自問した。どこへ移動しても(と言うのは大げさだけれど、とにかくあちらこちらから)、エッフェル塔がしっかりと姿を主張してくるからである。
エッフェル塔が完成したのは1889年。当時は作家モーパッサンをはじめ知識人らが、パリにエッフェル塔ができたことを嘆いたらしい。誰が言ったか忘れたが、「あの忌まわしいエッフェル塔を見ずに済ますために、私はエッフェル塔に登ろうと思う」みたいなことを述べた人がいるというのは有名な話。わずかながら同感した。アートではあるけれど、第2帝政期のオスマンの大改革に負う美しい街並みとはやや趣が違う。