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ヴァンセンヌ城&ルーブル美術館

久しぶりのブログ。

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今月の第一日曜日は、あいにくの雨で行楽日和とはほど遠かったけれど、日頃から美術館見学などあまりしない懐の寂しい私だけに、せめてこの月に一度の無料の日曜日を大いに利用すべきと考えて、まずはヴァンセンヌ城を見学しに行った。


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↑フランス人は螺旋がお好き。


囚人が描いた絵の名残。牢屋で才を発揮するのだろうか?

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「城」と言うからには、シャンボール城とか、アンボワーズ城とか、ヴェルサイユ城といったお城をイメージして行ったのだけれど、ヴァンセンヌ城のメインは城砦らしい。昔の王は、囚われ人を自らの居住地でもあるお城の城砦に閉じこめていたようである。遠くへ退ける島流しとの対極で、お膝下にて最強の監視下に置いていたとのこと。


城砦と聖堂を、優等生さながらじっくり観察して、日本人観光客さながら写真を撮りまくったものの、かなり時間が余ったので、ヴァンセンヌをあとにしてルーブル美術館に行くことに決めた。1番線に乗れば乗換もないし、Palais Royal - Musée du Louvre からなら、雨に濡れずに入館できるし。


ヴァンセンヌは月に一度の無料公開にもかかわらず、閑散としていたので、雨の日は人出が穏やかかと思いきや、ルーブルは先月以上に込んでいて、世界有数の美術館なのだとしみじみ納得。


先月はリシュリュー翼から入って、いきなりエスカレーターに飛び乗ったところ、ヨーロッパ絵画のエリアに到着して、ルネッサンスよりも後のロマン派あたりまでのオランダやベルギーの絵画を眺め説明を読んで感動しているうち閉館時刻になった。


で、友だちから「モナリザは見た?」と聞かれること多々あって、見なかったと言ったらビックリされたので、今回はモナリザを必ず鑑賞するつもりだった。そのためには再びリシュリュー翼から入るべきだったのに、うっかりぼんやりシュリー翼から入ってしまって、古代エジプトとギリシャの美術をうんと堪能することに。



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右上は、かがんだ女神の像で、背中にキューピッドの手がついている↑

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↑言わずと知れたミロのヴィーナスだけれど、実物を見ると腰のうねりがさすが

それはともかく、ルーブルは、一度きりではなく、こうして毎月足を運ぶべきところなのではないかとふと考えた。美術や世界史の教科書の写真をつうじて見知っている貴重な作品であっても、実際にそれを目の当たりにすることには意義がある。


教科書の写真は超有名な美術品のアイコン(icon)を見せてはくれるけれど、実感が沸かないし、感動もない。実際に美術館に来てみると、そうした名作と似たようなものがいくつもあったり、あるいは、名作に雰囲気が似てはいるけれど壊れかかっているものまで展示されていたり、あるいは名作と比べてかなり主張が控えめだったりするような作品があったりして、そうした仲間に取り囲まれるようにして、名作があたかも自分もその一つであるふりをして佇んでいる。(もちろん、人だかりが格別だけれど)


美術館に来るというのは、作品をコンテクストの中で捉えることなのかもしれない。切り取られた芸術ではなく、生きた芸術の、そして歴史の一廓に触れるというか。


とにかく、スフィンクスとか、お墓とか、装飾品とか、壁画とか、文字とかをこれでもかというほど観ながら、古代エジプトの紀元前20何世紀とかそういう古い古い時代に、すでにこれほど繁栄していたのかと思う反面、その時代にすでに、地球の富の半分以上が汲み尽くされたのはないかなどと思ってしまう。


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↑よく見ると左の手先がかけている。風化か、それとも来館者人が触るためか?


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Text or Nothing ←女性の肌の色が薄く、ステレオタイプが読み取れる

Text or Nothing ←豊かさの象徴でもある食べ物関連の絵や置物が数多い

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↓ハムラビ法典には文字がたくさん書かれている。あまりに細かいがみんなきちんと読んだのだろうか?
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↑実物大で古代の様子を体験する気分。ほんとに大きい。すでに閉館時刻


結局、モナリザは観ずじまい。来月か再来月に観られるでしょう。うっかりシュリー翼から入ったおかげで、これまでさほど興味がなかった古代エジプトの魅力に気づけたし、そもそも、美術館に通う面白味が分かった気がする。そういえば、<確認>のための見学よりも、<発見>のための見学のほうが、実り多いように思うし。



Text or Nothing Text or Nothing ←モダン
↑すっごくぼろぼろ。風化とはまず時間の作用なのか?

↓筒を回転させると模様が彫り込まれる、回転スタンプのようなもの。細かくて見事。種類もたくさんある。
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