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夏時間考

今回の震災による電力不足対策として、夏時間の実施も検討中であるなどと、どこかのニュースで読んだ。

が、そんな発言をする大臣は、果たして夏時間の実施されている国に住んだことがあるのだろうか


同じようなことを指摘しているブロガーの方もいらっしゃる。まず日本の夏は暑い。特に暑いのが、昼下がりから夕方。そしてそのまま熱帯夜へ突入してしまうほどである。夏時間など導入したら、なんとか日が落ち始めてホッとできるのが、現行よりも1時間遅れとなる。ただでさえ日本の夕方はムシムシするというのに、その居心地の悪さがあたかも1時間延びるかのような錯覚が起こりそうだ。


肝心の節電効果についても同様、明るいということは暑いということ。冷房をいっそう炊きたくなるに違いない。


それと、サマータイムを導入すると、夕焼けチャイムが鳴ってもまだおうちへ帰らないよい子の皆さんがいるかも知れないという老婆心ながらの懸念もある。よい子の皆さんなら、「よい子の皆さん、6時になりました」と言われても、冬場なら17時相当することに勘付くはずである。


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そんな話はおいておくとして、ヨーロッパでは明日というか、今日の夜中、いや、やはり明日の2時に(1時が2時になるのか、2時が3時になるのかは忘れた…けれど、全く問題なし)夏時間が始まる


3月の最終日曜日に始まり、10月の最終日曜日に終わるだなんて、結局4月から10月の7ヶ月、つまり1年の半分以上が夏時間ということになる。長すぎないだろうか?


しかも、ヨーロッパ人は大ざっぱに見えて、大ざっぱなりにじつは几帳面なので(大ざっぱというのは、細かいことさえいとわずに大胆にこなし、とても几帳面にさえ見えるという面を持つ)、何月から何月は定休日は○曜日で○時から○時営業で、何月から何月は定休日無しで×時から×時までなどと、季節に応じて事細かくタイムテーブルを設定していることが多い。だったら、夏時間などいらないのではなかろうか? 時計の針をずらさずとも、4月からは学校は1時間早く始まって1時間早く終わるとか決めても彼らは対応できそうに思えるが…


とにかく、フランスはパリで言うと経度2度なので、グリニッジ標準時と変わらないはずなのに、EU諸国との兼ね合いからか、GMT+1 を採用つまり普段からグリニッジ標準時よりも1時間早く普段から所謂サマータイム状態なのだ。本物のサマータイムの時期には、実際の経度に則した時刻よりも、約2時間も時計の針が進んでしまうことになる。フランスよりも西のポルトガルやスペインじゃなおさら。だからなのか、フランス人やスペイン人の友人が、やたらと遅い時刻に夕食をとっているのだけれど、きっと太陽に従った本能的な行動なのだろう。


私は日焼けが好みではないし、やはり暑さは避けて外出したい。22時まで明るい夏至の頃なんて、天恵に見放され日に曝された『リア王』ケントのような心持ちである。スーパーマーケットに行きたい夜の19時や20時でもまだまだ日がとっぷり照っているなどというフランスの夏の夜は、もう勘弁して欲しい。そして、暑い。湿気こそ高くないが、やはり暑い。


ともかく… 今日は1時間早く寝ようかどうしようか。

この木曜日東京からパリに戻ってきて、8時間の時差を克服(?)したばかりだというのに、しかもだらしない私が早起きをしているとは奇跡的に見事だというのに、それを邪魔されるとは何とも寂しいような。