right と droit
さて、半年ほど前ふと、こんなことに気がついた。
英語の right 「まっすぐ」「右」「権利」
仏語の droit 「まっすぐ」「右」「権利」
どちらも、原義は「まっすぐ・率直な」で、そこから転じて、左とは反対の方向(=右)を表すようになった(右利き主義の影響)。
英語と仏語とには、しばしば equivalent な単語があるが、
それはたいていビジュアル的に語形が似ているか、あるいは語源的に近しい関係にあるものだ。
right とdroit は、形は似ていないが意味はほとんど equivalent というのが気になって、
その理由を探ってみた。
仏語の droit (まっすぐ)の語源はラテン語 directus [まっすぐ・正義の]であり、動詞 dirigere [まっすぐにする・導く]の過去分詞。ちなみに他のラテン系諸語では、ルーマニア語 drept, イタリア語 diritto, オクシタン語 drech, カタロニア語 dret であり、"ret" や "rec" という語幹を見いだせる。
これは動詞 regere [案内する・導く]の過去分詞 rectus に由来する。
英語の right (まっすぐ)の語源は古いゲルマン語 rekhtaz [まっすぐ・公正な]であり、さらに古い印欧語 reg- という語幹[まっすぐに・ルールどおりに動くの意]。
なるほどなるほど
どうもインドヨーロッパ語の reg- が何か鍵を握っているようだ。
region や correct なども、同じ reg-/rec- からできた語らしい。
「右」を表すための語としてもとは dexter (英)や dextre (仏)が使われていたが、「正しい手」を表す right や droit が「右手」および「右」を表すようになって以来、dex- 系の語は駆逐され使用が限定されていった。
おもしろい!
droit は「右手」や「右」を表すとともに「器用」の意味も持つ。
もちろん英語の direct も 仏語の direct はもとより droit とも類縁関係にある。
英語の right 「まっすぐ」「右」「権利」
仏語の droit 「まっすぐ」「右」「権利」
どちらも、原義は「まっすぐ・率直な」で、そこから転じて、左とは反対の方向(=右)を表すようになった(右利き主義の影響)。
英語と仏語とには、しばしば equivalent な単語があるが、
それはたいていビジュアル的に語形が似ているか、あるいは語源的に近しい関係にあるものだ。
right とdroit は、形は似ていないが意味はほとんど equivalent というのが気になって、
その理由を探ってみた。
仏語の droit (まっすぐ)の語源はラテン語 directus [まっすぐ・正義の]であり、動詞 dirigere [まっすぐにする・導く]の過去分詞。ちなみに他のラテン系諸語では、ルーマニア語 drept, イタリア語 diritto, オクシタン語 drech, カタロニア語 dret であり、"ret" や "rec" という語幹を見いだせる。
これは動詞 regere [案内する・導く]の過去分詞 rectus に由来する。
英語の right (まっすぐ)の語源は古いゲルマン語 rekhtaz [まっすぐ・公正な]であり、さらに古い印欧語 reg- という語幹[まっすぐに・ルールどおりに動くの意]。
なるほどなるほど

どうもインドヨーロッパ語の reg- が何か鍵を握っているようだ。
region や correct なども、同じ reg-/rec- からできた語らしい。
「右」を表すための語としてもとは dexter (英)や dextre (仏)が使われていたが、「正しい手」を表す right や droit が「右手」および「右」を表すようになって以来、dex- 系の語は駆逐され使用が限定されていった。
おもしろい!

droit は「右手」や「右」を表すとともに「器用」の意味も持つ。
もちろん英語の direct も 仏語の direct はもとより droit とも類縁関係にある。