Text or Nothing -112ページ目

「楽しいことは、作ればいい」

電車の中で見かけたスパークリングワインの広告に、こんなコピーがあった。
「楽しいことは、作ればいい」

これまでに何度かその広告を見かけたことはあったけれど、コピーに目をとめたのははじめてだった。

なんとなく、今日はもう何もしたくなくて、でも何もしないと前に進まないこともわかっていて、かといって気力というものも希望も何もなく、滞留という二文字がぴったりの気持ちだった。

だからなのか、「楽しいことは、作ればいい」に同意したのはもちろんだし、敬意さえ抱いた。

楽しいことは、作ればいい。つまらないなら、もっとがんばればいい。
博論は、書けばいい。書けそうにないならばこそ、まず書いてみればいい。
面倒なら、まず片しちまえばいい。面倒なことは、貯めなきゃいい。
お金なら、稼げばいい、貯めればいい、使わなきゃいい。

そんな自分用のキャッチコピーが次から次へと出てきた。

人生そんなもんかも。変えていくのは自分だし、楽しくやりたければ努力するべしと思う。あまりに幸せで順風満帆な子ども時代を過ごしてしまうと、人生の変化に人生観が追いつかない。