ワイン好きのリヨン日記。 -7ページ目

ワイン好きのリヨン日記。

France, Lyonからのブログ。ワインを中心に。

ドメーヌ・ピエール・プリウールのサンセールを開けました。
以前にモン・ダネを飲んで良かった印象があります。

このドメーヌはこの上のキュベとして、3つの異なるテロワールを特徴としたキュベ、Les Silex, Les Mont Damnes, Les Coinchesがあります。

Ce vin est issu des terroirs suivants: « Les « terres blanches » sols argilo-calcaires (45 % du vignoble) donnent des vins charpentés. «les caillotes » sols pierreux calcaires (45% du vignoble) favorisent la finesse et le fruit. « Le silex » (10% du vignoble) donnent des vins vifs et de bonne garde. (ドメーヌのページより引用)

3つの異なるパーセルよりアッセンブラージュ。Terre blanches(45%)、Les Caillotes (45%)、そしてSilex (10%)。平均樹齢は20年。










薄いイエロー。
ライム、カリン、ミネラリーな香り。白い石を連想させる香り。仄かに蜜のような甘さのあるアロマもあります。強くはないですが、シレックスも。
上品な程よい伸びのある酸とともに、グレープフルーツに似た果実味があります。ミネラルも良く、バランスが取れている印象。酸は乾いた印象を受け、程よい緊張感がワインにあります。重心は低くも高くもなく、中心。

柑橘系を主体に良く纏まっているワインだと思います。スケール感はないものの、SBの良い所とサンセールの魅力を引き出しているワインだと思いました。

我が家ではSBはいわゆる青臭い、教科書的な造りのワインよりも、やや丸く、しかし酸とミネラルと蜜のニュアンスがあるSBを好む傾向にあるので、このドメーヌのワインはしっくりきます。

ボジョレーのシャトー、ムーラン・ナ・ヴァンを開けました。
シャトーが所有しているボジョレークリュはMoulin a Vent, Saint-Amour, Chenas, Julienasとなっています。

ブルゴーニュ・ブランも造っているようですが、ほとんどボジョレー専門の造り手。








色調は明るめのルビー。
土や黒プルーン、胡椒、チェリー、クランベリーのようなアロマがあります。土っぽいというか、ちょっとトーンが低めな陰性の香りはガメイ特有の香りでしょうか。
味わいは意外にも縦に伸びる酸があり、ミネラリーです。おそらくボジョレーのガメイに特有な、ラムネのようなニュアンスがあり、イチゴや小さな赤ベリーがあり、ジューシーです。食感というか、飲んで感じる感触はなんだか粉っぽい液質。

ボジョレーのワインは軽くてチャーミングなイメージがありますが、総じて重心はやや高いものの、しっかりとしているワインだと思います。

ドメーヌ・シェーンのマコン・ヴィラージュを開けました。
ここのドメーヌのワインは幾度となく開けています。安定したマコンで、デイリーには最適。
マコン地区以外でのワインは造っておらず、マコン専門のドメーヌ。
ピノ・ノワールも造っていますが、そういえば買って飲んだことはありません。

いつも、ドメーヌから直接買っていますが、生産者はいつも無愛想で(笑)、まあ気にせず、ワインを買っています。








やや濃いめのイエロー。
カリン、レモン砂糖水のおゆな香り、蜜、ピンクグレープフルーツ、パインのニュアンスに、ややオイリーな香り。
第一印象は丸い。カリンのような果実味があり、酸は低め。グレープフルーツをアフターに感じます。スケールの大きなワインではありませんが、良い出来だと思います。デイリーで楽しむには十分なクオリティを持ったワイン。

4、5の異なるヴィンテージを飲んでいますが、安定したワインを造っている印象を受けます。きっと、無愛想ですが、真面目な造り手ではないかと思います。


マコンと言えば、コルディエなんか、日本で飲んでいたのですが、フランスだと全然見なくて飲みたいのですが手に入りません。パラドックス。

Michel GuérardのBaron de Bachen 2011を開けました。

見つけた情報によると、シャトーはミシェル氏により1981年に買収され、1983年に畑に葡萄が植えられ、1988年が最初のヴィンテージだそうです。

Le château de Bachen a été acheté en 1981 par Michel Guérard, chef réputé des Landes à la tête d’hôtels, de restaurants et même d’un spa. Les vignes ont été plantées en 1983, pour un premier millésime produit en 1988.


実はTursanというアペラシオンのワインを飲むのは初めてではないかと思います。どうやら、日本語表記では「テュルサン」と呼ばれているようですが、どうしてもテュルサンとは読めません。
ボルドーから南下したスペインに近いAOCですが、この辺りで名が比較的知られているのはガスコーニュでしょうか。
いずれにしても興味深いアペラシオンです。事前知識がほとんどないだけにこういったワインはどこか違う楽しみがあります。









色はクリアイエロー。
香りは白い花、ハーブ、芳香性はそんなに高くありません。
口に含むと意外にも縦に伸びる酸があります。且つ、丸い。柑橘のニュサンスもありながら、蜜のような味わいもあります。重心はやや低めでしょうか。

なんだか、矛盾しているようですが、そういうワインです。あまり経験のしたことのない味わい。
セパージュはソーヴィニヨン、バロック、グロ・マンセン、ジュラソン地区特有の品種のようです。


プチ・トマトとの相性が酸とマッチして良かったです。



ジュヴレ・シャンベルタンの訪問記から日本酒になります。苦笑

日本から日本酒を持ってきていただきました。
日本酒好きの知り合いに聞いて、オススメの中の1本。日本酒は飲む機会が少ないのは確かですが、以前に話を聞いた時は最近の日本酒はワインに似た社会を持つようで、興味深いです。



詳しいことはわかりませんが、最近の日本酒はお米や醸造師なる人がいて、それによって味わいが左右され、それをかなり意識しているとのこと。しかも、その醸造師さんが何年かごとに変わったり、違う蔵元に異動になったり・・・色々あるようです。ワインでも「あのドメーヌで仕事をしていた」などの肩書きはありますが、日本酒も同じようなことが起こりうるようです。最近はかなり高級なものも出てきているようで、ワインと同様に日本の国酒として、応援したいです。リヨンでは無理ですが。

前置きが長くなりましたが、今回飲んだのは亀の井酒造の純米大吟醸 くどき上手。

播州山田錦、精米歩合40%、酵母小川10号、M310、日本酒度-1.0、酸度1.2

こういった情報も具体的に書かれているのですね。

ちなみに日本酒度は低い程(-)甘口⇔高い程(+)辛口といった分類のようです。分類上はこの糖度はブドウ糖の割合が基準になっているようです。今回のお酒の日本酒度は-1.0となっていますが、これは「普通」に分類されるようです。

酸度はその名の通り酸の含有具合。高ければ辛口、低ければ低酸で締まりのない味わいになるのでしょうか。基本的な味の評価軸はワインと同じようです。


色はクリアー。
林檎やパイン、お米を炊いた香りがします。
味わいは丸く、甘いお米のエキス的な液質に感じます。スムースで、香り豊かで旨味と甘みが美味く融合しているように感じます。液質は粘性が高く、結構な瀞みと感じます。

面白いですね。お米から作られていますが、パインや林檎のヒントは興味深いです。それに日本酒度では普通となっていますが、個人的には結構甘い日本酒だと感じました。勿論、刺身や和食には合うのでしょうが、もうちょっとセックな方が個人的には好みです。

フランス人の知り合いにも飲ませてみたところ、「飲みやすい」らしいです。近づきやすい、親しみやすい日本酒のようです。

日帰り旅行最後の訪問ドメーヌはカミュ・ペール・エ・フィス。

ご存知の方もいるかも知れませんが、所有する畑の70%がグラン・クリュで、驚く程グランクリュのキュベが安いドメーヌです。事前に調べたところ評判も色々あって実際どうなのか、直接知りたくて訪問しました。このドメーヌは一般客歓迎で、直接ワインも売ってくれます。

少し、ランデヴーより早い時間に着くと、当主ユベール氏の娘さんがちょうど先の訪問客を見送るところで、「C'est pas grave! J'arrive. (ちょっと早いけど問題ないわ!ちょっと待ってて)」と活発に動き回っていました。

少ししてから、「じゃあ、最初にちょっと醸造所を見て、それから試飲でいいわね。私は英語喋れないから。笑」。なんだか、明朗闊達な方です。
ちょうど、作業所に行くときに仕事中のユベール氏に出くわし握手して挨拶。お年は存じ上げませんが、セラファンのクリスチャン氏やユベール氏を見ているとブルゴーニュのヴィニロンは中々現役を止めないんだなと感じます。



昔ながらの圧搾機


ちょうど圧搾されているところでした。どこのクリマですか?と聞いても「わからないわ!多分、グランクリュのどこかね」アレッ?まあ、所有している畑の多くがグランクリュなんだから、その確立は大きいとは思いますが・・・
ヴァンダンジュは9/14~26だったとのこと。クリマごとに小さいチームと大きいチームで異なる日程で作業をしていたようです。
ちょっと気づいたのですが(というよりも気づかざるを得ない)、圧搾、ドア全開でやっているのです。ですので、屋外とほぼ一緒で、この圧搾機の周りには数千、いや数万のコバエ飛び回っているのです。これには驚きました。



タンク。番号はどこのクリマかを記録するためのもの。




圧搾後の葡萄の粕。ここでは使用せずに売ってマールになるのだとか。




ここは試飲リストを持ってきてくれて、在庫があるものなら大抵飲ませてくれます。リストにはグランクリュが沢山。
バックヴィンテージも結構あったと思います。「今朝も日本に出荷したのよ」なんて言っていたので、オーダーが入り次第、セラーから何回も出しているのでしょう。

全て飲むわけにもいかないので、シャルム・シャンベルタンを中心に試飲してみました。


 











① Gevrey-Chambertin 2002
② Charms-Chambertin 2002
③ Charms-Chambertin 2001
④ Charms-Chambertin 2000
⑤ Latricieres-Chambertin 2006

熟成も勿論あると思うのですが、ワインの色が結構薄めです。
抽出をそんなに強くしていない印象を受けました。味わいもそれを再現していて、いわゆる力強いジュヴレシャンベルタンというよりは、自然な造りのいわゆる「旨薄」でしょうか。

飲んでみると、確かに濃いワインではありません。全体的に残糖感というか、糖度が高いような印象を受けたのですが、それはラトリシエール06で最も強く感じました。
シャルムは基本的に飲みやすく引っかかりのない液質。ミネラルもあり、重心は軽め。ラトリシエールは丸く、かなり酸が低いので、今飲んでも良いと思います。

一方で、村名を飲んでからグランクリュを比較してみるとその差は与えられたクラスほどあるようには感じませんでした。確かに、村名クラスよりは格式が上がるのですが、品格やスケール、エレガンスなど色々な要素が統合され複雑になって、「これぞグランクリュ!」とはいかないような気がします。


日帰りでリヨンからブルゴーニュまで結構忙しいスケジュールでしたが、ドメーヌ訪問ができることが証明されました。笑
次は是非日帰りではなくて、ゆっくり村ももっと見たいと思います。

午後の1件目の訪問はあのドメーヌ、クロード・デュガです。

いまやジュヴレ・シャンベルタンでも1、2を争うドメーヌで、当然訪問も不可能だと思い、ダメもとで連絡を取ってみたところなんとOKが!
しかし、ドメーヌでもう売れるワインはないとのこと。残念です。しかし、これはドメーヌ側がワインを売ることを目的に一般にも訪問を受け入れてくれると言うなんともありがたい話。

いまだに、ドメーヌ側の訪問受け入れの具合がわからないのですが、おそらく今回はタイミングが良かったのかなと思います。

ドメーヌは村の畑側、レグリーズのすぐ隣に位置します。この辺りを歩いているとドメーヌ・デュガ・ピイなども近くにあります。






アルマン・ルソー。ここは今回はランデヴーのトライしなかったな。

この門の前で3人ほど立ち話を通った際に見たのですが、もしかしたらそのうちの1人が当主だったのかもしれません。

さて、そんなことをしているうちにランデヴーの時間です。が、実はちょっと迷っていて遅れてしまいました。目立つ標識もなかったもので・・・



ドメーヌの入ったところ。

迎えてくれたのは、マダム・デュガ。もう始まっているわよ。ということで、どうやら我々の他にも訪問客がいるようです。
すぐに地下のセラーに降りて行くと、訪問客とムッシューが試飲を始めていました。
この時、すぐにわかりました。そう、まさかの樽試飲をさせてくれることに!



熟成中のワイン。13年ヴィンテージ。



Gevrey-Chambertin




1er Cru Lavaux St Jacques

Charms-Chambertin



Grand Cru Griotte Chambertin(2樽のみ)

試飲アイテムは
① Gevrey Chambertin
② GC 1er Cru
③ GC 1er Cru Laveaux St Jacques
④ GC Grand Cru Charms Chambertin
⑤ GC 
Grand Cru Chapelle Chambertin
⑥ GC Grand Cru Griotte Chambertin
⑦ Gevrey Chambertin 2012 (boutille)
⑧ Marc de Bourgogne 2002

ラインナップを見るだけでなんとも贅沢な試飲でした。一方で、少し変な罪悪感もありました。希少なGrand Cruを少なからず樽の時点で減らしていることになるので。しかし、これはまたとない機会。そして、ムッシューも一緒に試飲です。

以下、短めにコメント。
①リッチ、ピュイッソン(力強い)、良いミネラル・酸を有している。余韻がヴィラージュクラスでかなり長い。
② 聞き取りがあっていればCraipillot とLa Perriereのアッセンブラージュ。なぜ、アッセンブラージュするかと言うと、クリマが小さすぎるから(0.4ha)。ムッシューに質問していてテイスティングコメントメモなし

③ 完全にマスキュラン。複雑性がグンと増し、余韻がすごく長い。樽の時点で完成度がものすごく高く、バランスが取れている。
④ ③を試飲したあとに飲むと、フルーティー(個人的にはややフェミナンかと思ったのですが、ムッシューに「いや、というよりもフルーティーなんだ」と修正されました)、エレガンスもぐっと1er Cruに比べて増してきます。
⑤ 土や森の香り。試飲した中で個人的には一番好み。エレガントで一番マスキュランから遠いワインだと思いました(それでもマスキュランなのでしょうが)。
⑥ フラッグシップ。2樽飲み(=600 boutilles)。いくつものスパイス、ハーブ、とにかく香りを感じ取ろうとする度に異なる香りが次々に上がってきます。口当たりは予想に反して軽め。実際、シャペルよりエレガンスの点で言うと上回っているのかもしれません。ジュヴレの頂点とも感じさせるワインでした。いや、間違いなくこのドメーヌのトップキュベなのでしょう。
⑦ ボトルからの試飲。ヴィンテージの違いもあるのでしょうが、ボトルに詰められたワインは樽から完成度が2ステップくらい高くなる気がしました。ワインとして完成されています。カシスや力強い果実味、男性的でありながらエレガンスを備えるワイン。
⑧ アプリコット、乾いた芝の様な香り。12年を経て非常に丸い仕上がりに。コニャックに似て非なる完成度の高いマール。


コメントを見る限り非常に充実した試飲に間違いなかったです。しかし、ここで試飲したワインをこの先、また飲めるかはわかりませんが・・・せめて1er Cruくらいまでは試してみたいな。



楽しそうに終始笑顔で話し、そして気品を感じさせるムッシュー(左)




奥のカーヴ。左の開いているスペースは2011と書かれていたので、2011年用に使ったスペースでしょうか。



さらに奥のワインセラーも見せてくださいました。



ちょっとかなり垂涎ものではないですかね?これ。


マール'99。マールも作っているのですね。


「ここは家族用のセラーだよ。皆で集まったときにワインを楽しむんだ」と。
ああ、個人用のセラーなんですね。

一緒に試飲しながら気品あふれるムッシューは余裕があり、どちらかと言うとワイン造りそのものを楽しんでいるような印象を受けました。1件目のセラファンでのクリスチャン氏とは真逆な印象。

Burgundy妻が試飲の際に感想を述べる度に笑顔で「ありがとう。」と返してくれる感じはなんとも素敵な感じでした。


規模としては割と小さなドメーヌに感じましたが、その完成度は流石でした。

お礼を言って、ドメーヌを後にしました。もう二度と訪問できる日は来ないかも知れません。貴重な体験となりました。

さて、一件目はドメーヌ・セラファン。

このドメーヌは普段、一般訪問者を受け入れていないようです。
メールでやりとりしましたが、ワインの購入も普段は一般向けにはしないようで、今回は特別に訪問させていただきました。ただ、メールでも言われたのですが、テイスティングルームもなにもないので、当日も何か試飲させてあげられるかはわからないとのこと。



所有している畑は以下の通り、
Chambolle-Musigny
Chambolle-Musigny 1er Cru Les Baudes
Morey-Saint-Donis
Morey-Saint-Donis 1er Cru Les Millandes
Gevrey Chambertin (V.V含む)
Gevrey Chambertin 1er Cru Cazetiers
Gevrey Chambertin 1er Cru Fonteny
Gevrey Chambertin 1er Cru Corbeaux
Gevrey Chambertin Grand Cru Charmes Chambertin






ドメーヌは村の奥の方で、畑に近い位置にあります。素敵なメゾンでした。


ドアをノックすると当主のクリスチャン氏が出てきて、「ん?なに?」みたいな様子だったので、ランデヴーを取ってあることを告げると「娘を呼んでくる」と奥へ。
娘のカリーヌさんがお相手をしてくださることに。

カーヴを見てって。と言う感じにセラーに案内されました。


新樽で熟成中のワイン達



セラーの奥でカリーヌさんがいとこと言っていた方が働いていました。家族経営に近いようです。

カリーヌさんに説明によると、やはり事前学習の通り新樽100%用いるとのこと。1er Cru, Grand Cruは16ヶ月間熟成、ヴィラージュクラスも14ヶ月熟成とのこと。




多くのワインをセラーで熟成しています。話によると、約60%は出荷しないでドメーヌのカーヴに在庫としてキープして置くとのことです。5年後くらいから、レストラン等に売ると言っていました。飲み頃を見極めての出荷のようです。







今年は収量がやっと平年並みに戻ったと、やや興奮気味に話してくれました。ここ3年は収量が圧倒的に減り、13年のシャルム・シャンベルタンも50%減だったとのこと。
「今年はボーヌは雹害で大変なところもあったけど、ニュイは最終的には良かったわ。」

忙しそうだったので、あまり突っ込んだ話はできませんでしたが、セラー見学の後に、1本だけ試飲をさせてくれました。

それが・・・


Gevrey-Chambertin 90'


既に抜栓され、中身も半分以下になっていました。おそらく前日くらいに抜栓して状態を見るために試飲したものの残りかなと思いました。

味わいは既にピークを過ぎている印象でしたが、酸が高く、高めのトーンで、熟成香が漂うワインでした。5年以上前に飲むべきワインかなとも感じましたが、貴重な経験ができたと思います。




その傍らでひたすらボトルを磨くクリスチャン氏


おそらく出荷間近のボトルをひたすら磨いていました。もう引退してもおかしくない年齢だと思うのですが、こうやって黙々を働いている姿を見せられるとこのドメーヌを姿が見えてくるような気がします。


ワインを数本買わせて頂いたので、それをカリーヌさんが準備している間に、ふとクリスチャン氏となんでもない会話になりました。「どこから来たんだ?」と、聞かれたので、日本です。住んでいるのはリヨンですが。と応えると、「日本は一番の取引先だよ。もう長いよ。数社にワインを出しているよ」と、言葉少なげに語ってくれました。

ちなみにリヨンにも卸しているのか聞きましたが、リヨンには卸していないとのこと。日本で見つかって、国内のリヨンで見つからないワインが結構あるような気がします。


氏の仕事ぶりがわかるワインたち。


試飲こそあまりできなかったものの、ジュヴレ1件目としては上々の訪問になりました。当たり前ですが、ドメーヌのシェフ(トップ)がワイン造りに影響を与えることは間違いないと思っているので、こうやって仕事ぶりを見るのも良い勉強になります。


変な話ですが、これまでのところブルゴーニュのヴィニロンで不真面目な人を見たことはありません。訪問先も数が少ないのでなんとも言えませんが。


いずれにしろ、この日の幸先の良いスタートとなりました。


次の訪問先はジュヴレトップドメーヌの1つ、Clalude Dugatです。

日帰りでジュヴレ・シャンベルタンに行ってきました。

4月にもこの村を訪れたのですが、行きたいドメーヌもいくつかあったので再訪することに。

日帰りというやや強行スケジュールでしたが、結果的には3件のドメーヌを訪問することができました。

今回の訪問にあたってはヴァンダンジュが9月にあったので、できるだけその時期のコンタクトを避けたのですが、やはり今の時期も収穫後の作業で多くのドメーヌが訪問を避けているようで、そういった理由で断られることも多々ありました。

今年に入って4回目のブルゴーニュ訪問です。バカみたいに同じところに行っているような気がしますが、何回行っても飽きません(笑)
これまでに3月、4月、6月、10月、11月、12月と訪問したので、大体の年間スケジュールのようなものが体でわかってきました。

畑を回るには6月から夏にかけて、ヴァンダンジュの前が最高の時期だと思います。ただ収穫時期は(多分)邪魔だと思うので、6月、7月あたりが畑が青々としていて、実に綺麗です。世界遺産登録を目指すのも納得できます。
一方で、冬は寒くて景色は殺風景。。。農作物ですから当たり前ですね。勿論、畑にはほとんど誰もいない状態です。ある意味見放題。

10月~11月に畑にいけば、収穫されなかった葡萄が残っていたりして、糖度がかなり上がっており、これが美味しいのなんの。という状態です。同時に、冬はドメーヌ側も仕事が減ってくる時期なので、訪問もしやすい時期かもしれません。まあ、寒いですけどね。





さて、前置きが長くなりましたが、今回はリヨンから目的地ジュヴレ・シャンベルタンまではTERで。ローカルの各駅電車です。2時間くらいかかりますが、ブルゴーニュへの期待を膨らませる時間にはちょうど良い時間ですね。
朝7:16発の電車でしたが、この時期はもう朝は真っ暗です。夏時間から冬時間に変わる前は朝明るくなるのが遅くて、夜暗くなるのが早い。夏の日の長いのが嘘のよう。

ちなみにジュヴレの前が、Vouget駅, その前がNuits Saint Georges駅と、ワイン街道を進みます。



畑へ向かう道

駅から中心地までは結構距離があります。バスはありますが、時間も限られているし、タクシーもないので要注意です。





収穫が終わった畑。静かです。

道沿いの収穫されなかった葡萄をちょっとつまませてもらいましたが、畑によって糖度と酸の含有量が違って面白かったですね。葡萄は程よく糖度もあり、酸もあってワインにしたら結構良いワインになるのではないかなといった印象(どこの誰の畑か知りませんが)。

歩いているといるとランデヴーの時間になりました。1件目はドメーヌ・セラファンDomaine Serafin Pere et filsです。

ドメーヌ・ミシェル・グロのHCdNの11年を開けました。
今年の6月にドメーヌで直接購入したもの。







明るめのガーネット。

赤系の果実、シナモン、甘いスパイス香、鉄のような金属っぽい香り、無花果。

口当たりは滑らか。酸はやや低めですが、全体的に高めのトーン。ややスパイシーで、陰性のワインかと思っていたのですが、陽性の明るい印象のワイン。

ヴィンテージが違えど、しっかり仕事をしている印象を与えてくれるワインです。個人的な意見ですが、どのヴィンテージでもここのドメーヌは安定したワインを作れるのだと思います。それはきっと人の力が大きく、毎年ヴィンテージにしっかりと対応できているのだと勝手に思っています。

毎年、ブルゴーニュが高騰している中で極端な値上げをしていないここのドメーヌは何か、単なるビジネスを越えた飲み手へのメッセージがあるように思います。と、訪問して仕事ぶりを垣間見ただけでかなり依怙贔屓的な意見が入っておりますが、なんだかそんなことを思わせてくれるワインでした。


次回からはジュヴレ・シャンベルタン訪問記を書きたいと思います。