Gevrey Chambertin ④ Domaine Camu Pere et Fils | ワイン好きのリヨン日記。

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France, Lyonからのブログ。ワインを中心に。

日帰り旅行最後の訪問ドメーヌはカミュ・ペール・エ・フィス。

ご存知の方もいるかも知れませんが、所有する畑の70%がグラン・クリュで、驚く程グランクリュのキュベが安いドメーヌです。事前に調べたところ評判も色々あって実際どうなのか、直接知りたくて訪問しました。このドメーヌは一般客歓迎で、直接ワインも売ってくれます。

少し、ランデヴーより早い時間に着くと、当主ユベール氏の娘さんがちょうど先の訪問客を見送るところで、「C'est pas grave! J'arrive. (ちょっと早いけど問題ないわ!ちょっと待ってて)」と活発に動き回っていました。

少ししてから、「じゃあ、最初にちょっと醸造所を見て、それから試飲でいいわね。私は英語喋れないから。笑」。なんだか、明朗闊達な方です。
ちょうど、作業所に行くときに仕事中のユベール氏に出くわし握手して挨拶。お年は存じ上げませんが、セラファンのクリスチャン氏やユベール氏を見ているとブルゴーニュのヴィニロンは中々現役を止めないんだなと感じます。



昔ながらの圧搾機


ちょうど圧搾されているところでした。どこのクリマですか?と聞いても「わからないわ!多分、グランクリュのどこかね」アレッ?まあ、所有している畑の多くがグランクリュなんだから、その確立は大きいとは思いますが・・・
ヴァンダンジュは9/14~26だったとのこと。クリマごとに小さいチームと大きいチームで異なる日程で作業をしていたようです。
ちょっと気づいたのですが(というよりも気づかざるを得ない)、圧搾、ドア全開でやっているのです。ですので、屋外とほぼ一緒で、この圧搾機の周りには数千、いや数万のコバエ飛び回っているのです。これには驚きました。



タンク。番号はどこのクリマかを記録するためのもの。




圧搾後の葡萄の粕。ここでは使用せずに売ってマールになるのだとか。




ここは試飲リストを持ってきてくれて、在庫があるものなら大抵飲ませてくれます。リストにはグランクリュが沢山。
バックヴィンテージも結構あったと思います。「今朝も日本に出荷したのよ」なんて言っていたので、オーダーが入り次第、セラーから何回も出しているのでしょう。

全て飲むわけにもいかないので、シャルム・シャンベルタンを中心に試飲してみました。


 











① Gevrey-Chambertin 2002
② Charms-Chambertin 2002
③ Charms-Chambertin 2001
④ Charms-Chambertin 2000
⑤ Latricieres-Chambertin 2006

熟成も勿論あると思うのですが、ワインの色が結構薄めです。
抽出をそんなに強くしていない印象を受けました。味わいもそれを再現していて、いわゆる力強いジュヴレシャンベルタンというよりは、自然な造りのいわゆる「旨薄」でしょうか。

飲んでみると、確かに濃いワインではありません。全体的に残糖感というか、糖度が高いような印象を受けたのですが、それはラトリシエール06で最も強く感じました。
シャルムは基本的に飲みやすく引っかかりのない液質。ミネラルもあり、重心は軽め。ラトリシエールは丸く、かなり酸が低いので、今飲んでも良いと思います。

一方で、村名を飲んでからグランクリュを比較してみるとその差は与えられたクラスほどあるようには感じませんでした。確かに、村名クラスよりは格式が上がるのですが、品格やスケール、エレガンスなど色々な要素が統合され複雑になって、「これぞグランクリュ!」とはいかないような気がします。


日帰りでリヨンからブルゴーニュまで結構忙しいスケジュールでしたが、ドメーヌ訪問ができることが証明されました。笑
次は是非日帰りではなくて、ゆっくり村ももっと見たいと思います。