ワイン好きのリヨン日記。 -6ページ目

ワイン好きのリヨン日記。

France, Lyonからのブログ。ワインを中心に。

ここのところ人のブログを読んでばかりで書くことに怠けております。ワインは飲んでおりますけども。

フランスも夏時間がはじまり、毎回この時間の切り替えの1,2日体を順応させることに未だに慣れないのですが、夏時間の始まりはフランスの魅力的な時間の始まりでもありますので、冬時間に向かうよりも気分は良いものです。

さて、ワインはサヴォアのワイン、ドメーヌ・ブラード・エ・フィス。ラベルの通り、La Clefとは「鍵」という意味です。
ドメーヌページによりますと、本格的にワイン造りを始める前の20世紀半ばはサヴォアで農作物や家畜を飼い、自分たちの生計を立てていたとのこと。
ワイン造りは最初は自分たちで消費するために造り始め、そのころはパーセルも小さく、Jacquere, Verdesse, Muscat, Gamay, Persanを栽培。1973年にAOC Savoieが出来、キュベ ApremontとAbymesを醸造、その後、80年代にJean-Noel Blardがボーヌで醸造を学んだ後に本格的に今のドメーヌのスタイルになったとのことです。今日では10haのパーセルで9つのキュベを醸造。

このキュベに使用されているシャルドネは8200p/haで土壌は石灰泥、醸造はマロラクティック発酵を実施、温度管理で糖度を<2g/lにしているとのこと。









濃いめのイエロー。

パイン、アプリコット、白桃、鉱物、ミネラルを連想させるアロマ。まるで、南仏のワインのようなニュアンス。

口に含むと、驚きました、思っていた以上に重心が低く、酸も低いです。香りに取れるようにパインなどの凝縮した果実があり、リムーの樽の効いたシャルドネに似たようなワイン。ブラインドで飲んだら間違いなくリムーとか、ラングドック・ルーションとか答えてしまいそう。

サヴォアの厳しい山々を全く連想できないワインでしたが、これはこれでサプライズがあり、面白いワインでした。サヴォアのワインというとどうしても、チーズ料理に合う、いわゆるシンプルなワインを想像しがちですが、このワインは違いました。
こういうサプライズがあると楽しいです。


ピエール・モレのブルゴーニュの2000年を開けました。ムルソーの造り手。
ネゴシアンのMorey Blancも経営しており、海外にも輸出しているドメーヌで、以前アリゴテを飲んで驚いたことを覚えています。関係ありませんが、個人的にはアリゴテは非常に面白い品種で、良い造り手が作ると非常に美味しいワインになると思っています。

ドメーヌのページによりますとブルゴーニュブランは1.76haで、プランテーションが 平均1977年で、ムルソーのコミューン内に植えてあるとのこと。

たまたま、ワインショップでバックヴィンテージを見つけ、99もあったのですが、ピークを過ぎていると言っていたので、ちょっと大丈夫かなとも思いましたが勉強のために00をチョイス。









15年経っているとは思えないやや濃いめのイエロー。

バニーユ、白い花、甘系のスパイス、それからナッツとオイリーな香り。

口に含むと、流石に果実は減っているものの、まだ感じることができます。ややオイリーで丸い印象ですが、スリムで縦に伸びる酸もあります。液質がたおやかで、ゆったりとした印象。スタイリッシュで充実しています。


特に15年経っているからと言ってネガティブな点は全く見つかりませんでした。きっと、ドメーヌから蔵出しで良い状態で売られていたのだと思います。
このドメーヌにも、機会があったら是非訪問してみたいと思います。

トルコのワイン、カバクリエール(で良いのでしょうか?)を開けました。トルコからのお客さんからの頂き物。

OkuzgozuとBogazkereはトルコの品種のようで、あるサイトによると前者はタンニンとストラクチャーを生み、黒系果実のフレーバーを、後者は明るい果実味由来のワインを生み出すのが特徴で、両者をアッセンブラージュすることによりフルボディで骨格のある、そして熟成にも耐えうるワインを作ることを可能とのことです。

これらの品種はトルコ中部のアンカラ(Ankara)辺りの高度の高い場所で栽培されているとのこと。地図で見るとアンカラはスペイン・マドリッド辺りと近い緯度、つまり、イスタンブールより南です。
また、Okuzgozuは有する高めの酸から色々な品種とも相性良く、アッセンブラージュを基本としてワインが造られるようです。
対するBogazkereはOkuzgazuと一緒にブレンドされワインを作ることが一般的のようですが、それ自体でもワインを作ることができるようです。また、シラーとアッセンブラージュしてワインを作ることもあるとか。










色はルビー。リムはピンク。濃さは光を通す程度。

香りはカシス、プルーン、鉄、スパイス(胡椒ではない)、ブラインドだったらローヌと答えそうな香り。

第一印象はフランスのシラーっぽい味わい。黒果実優位で、甘く、スパイシー。酸は極めて低めで、舌の中心から横に幌がる味わい。一見力強く感じるのですが口当たり自体はスムースで、スープル(souple)。しかし、アフターに力強さを感じます。

どことなく、ローヌのワインを連想させる印象でしたが、意外に軽いボディ。
後付けですが、
Bogazkereが力強さを出し、この品種の特徴が優位だったのかなという印象でした。所々にOkuzgozuの特徴が口当たりの良さを生み出していたりバランスをうまく取っているように思いました。

フランスで言う、カベルネ、メルロー的な品種なのでしょうか。

ワインの奥は深いですね。


北ローヌで好きなドメーヌの5本(いや3本?)の指に入るドメーヌ、イヴ・キュイヨンのサンジョセフを開けました。

北ローヌと言えば、ルイ・シャーブが筆頭に挙がりますが、キュイヨンは価格も良心的で、手に入りやすいので重宝しています。
ドメーヌのページによると、ヴィエイユ・ヴィーニュで砂(Sableux)と花崗岩(Granitique)のテロワール。18ヶ月バリック熟成。マニュアル(手による)での収穫と書いてあります。
ところで、コート・ロティなんかもそうですが、北ローヌの畑って、かなり急斜面に段々に樹が植えられているのですが、あの辺りは機械が入るのでしょうか?
少なくともブルゴーニュで見たような薬物散布機みたいのは入っていけず、手間がかかりそうです。








中心が黒~ルビー。

カシス、レーズン、プルーン、胡椒、湿った木、樽、陽性のアロマ。アロマを取るだけで期待させてくれます。

黒い果実を中心に果実味が豊富です。クランベリーなんかも感じ、赤果実と黒果実が混じり合うようにフレッシュかつエレガント。重心は重すぎず、真ん中。
スムースで、醤油っぽいアロマなんかもありますが、酸も程良く有していて非常に良いバランス。


やはり、サンジョセフでは群を抜いている気がします。素直に美味しい。




トム・ド・サヴォアとゴーダ(トリュフ)


頻繁に行くマルシェで。フランスのマルシェは街のいくつもの場所で開催されるし、1カ所のマルシェでフロマージュリーもいくつも出店されるし、周りには普通のフロマージュリーがあるので、ワインと同じで置いてあるものも異なるし、中々美味しい所を見つけるのって大変なのですが、最近は色々試すようにしています。

トム・ド・サヴォアは我が家のお気に入りです。毎回安定した味わいで非常に美味しいです。特筆すべきは右のトリュフ入りゴーダ。ゴーダはオランダのチーズですが、このトリュフ入り、すごく美味しいです。トリュフが入っているのでかなり高級なのがネックですが、これは病み付きになる美味しさです。

ドメーヌ・マーティンのプラン・デ・デューを明けました。

ドメーヌのページによると、1905年からこのドメーヌはワインを作り始めたそうで、5haから今日では67ha、50ものAOCを所有するドメーヌになっているようです。このキュベは1947年から醸造を始めたようです。ジゴンダスとシャトーヌフの間に位置するテロワールとのこと。平均樹齢30年、シラー60%、グルナッシュ25%、ムーヴェードル15%の比率。12ヶ月の古樽での熟成とのこと。








濃く見えますが、割に明るめのガーネット。ルムはピンクがかっています。

最初に金属的な冷涼なイメージを連想させる香りが取れます。それから熟成したプラム、カシス、甘い果実のアロマに、微かに革、そしてスパイス。

静かなトーンからボリュームのある果実とアルコールがグッと口の中を占めエネルギーを感じます。それからスパイス。これらをただパワフルなワインで終わらせないミネラルもあり、良いバランスです。


まだまだ、ローヌにも良いドメーヌが沢山あると感じさせられます。

ドメーヌ・カミュ・ペール・エ・フィスのシャルムシャンベルタン2002を開けました。
ドメーヌ訪問をして、購入したボトル。

1732年からドメーヌ経営を始め、所有する18haのうち12haがグランクリュと、ジュヴレの中でもグラクリュの大所有者です。
久々に2002ヴィンテージ。古酒まではいきませんが、それでも既に12年もの。










リムは茶色がかった色からオレンジへ。薄い色調で茶色が入ったルビーです。
香りは醤油的な香り、小さなベリー、木、微かにスパイス、消しゴムのような(?)陰性の香り。そして鉄。
味わいはフレーズ、ラズベリーなど意外に果実味が残っていて、結構スパイシー。クラス相応の余韻は特に感じられず。いわゆる薄旨系で、イチゴミルクのような印象も持ちました。

総じて、グランクリュと名乗るには力不足・・・といったところが個人的な感想です。スケール感もなく、上手の村名よりも骨格やスケール感で劣っている気がします。かなり小さく纏まっていて、クロード・デュガで試飲したようなエレガンスや凝縮感、もしくはジュヴレの特徴であるマスキュラン的な要素もあまりなく(そういえば、強い骨格ではないから購入したような気が・・・)、その辺りに物足りなさを感じてしまいます。
バランスは悪くないにしても、グランクリュを名乗るワインとしてはちょっと疑問の残るワインでした。

久々にローカルグルメです。
最近になって、やっとフロマージュを食べる機会を作るようになってきました。

もともと、あまりフロマージュは好きではありませんでしたので、フランスに来てからも積極的にフロマージュリーにわざわざ行って、何か試してみるなんてことはありませんでした。

そんな中、チーズを勉強しにきている日本人女性のIさんが来仏されたのをきっかけにフロマージュをもっと知ろうという気になりました。

このIさんは日本でもチーズの販売になどのお仕事をされていたそうですが、現在は本場フランスでチーズに関する勉強を専門的に講義を受ける傍ら、リヨンでMOF (Meilleur Ouvrier de France)を2007年に獲得したDidier Lassagne氏がお店を経営しているla Fromagerie Tete d'Orで働いているということで、最近は我が家もお世話になっています。

お店はリヨンに2店、Massenaというメトロの駅から徒歩1分程度のお店が本店、それから支店がメトロD線 Sans Souciから南に下ったFrere Lumiere通りにあります。我が家が普段行くのは支店の方。

ということで、この日は季節物のMont d'Orを本店にてゲットしました。

ちょうど本店の隣にあるショコラティエも気になっていたので寄ってみました。お店はFlorent Thevenon。この近くにはリヨンでも有名なBernachonがあります。


まずはチョコラから。



このお店のスペシャリテはその日の朝に作られる果実をチョコラでコーティングしたもの。手間がかかるのと、賞味期限が当日と翌日ということで、数を多くは作っていないようです。コーティングされる果実はその日によって違う物がコーティングされるようです。この日はPoire 洋梨。

造り方を聞いてみると、洋梨の砂糖漬けのようなものにし、最後にカルバドス(林檎のお酒)でフランベし、コーティングするとのこと。

アイデアは良いと思うのですが、正直、洋梨は普通。ショコラ自体もベルナシオンの方が濃厚で我が家としては好み。特にサプライズ的な味わいもなし。フレーズ(苺)が美味しいらしいので、チャンスがあったら試してみたいものです。






さて、モンドール。日本でも少し良いスーパーやデパ地下なんかにいくと見かけますね。お値段はかなりはりますが・・・
フランスの現地価格でもフロマージュとしては結構なお値段ですので、やはり日本で買うとなると高くなってしまうのは致し方ないです。

日本にいるころはモンドールは食べた事はなかったのですが、やはりIさんによると違うのは値段だけではなく、味わいが全然違うとのこと。これはモンドールに限った事ではありませんが、やはりフロマージュはフレッシュなものがよいということですね。


ちなみにフランスのフロマージュはスーパーで買ってもそれなりに美味しいですが、ちゃんとしたフロマージュリーにいけば「熟成士」なる達人がいて、熟成庫がしっかりしていて食べごろを見極めて販売してくれます。スーパーなんかだと食べごろではない若いフロマージュなんかも売っていたりするのです。




そのまま食べるのも勿論良いのですが、今回は贅沢にフォンデュにしてみました。木の箱をアルミホイルで覆ってオーブンに入れて熱が通ったら温野菜やジャンボンなんかを準備して食べます。電子レンジなんかでも十分です。





フランス人は一人1個ペロッといけるみたいですが、フロマージュ初心者の我々は2人で1個が精一杯。それでもこの日は終わらせられず、次の日に持ち越しました。お味の方はう~ん、流石に濃厚で美味しい。これは確かに病み付きになりそうです。
非常に濃厚な味わいなのでやはりここは白ワイン。個人的には濃厚で重心低めのワインより、サヴォアのワインやスイスのシャスラ辺りが適任かと思いました。

季節ものですが、こういうものは冬の寒い時期に食べるのが一番良いのでしょうか。フロマージュリーのIさん、そしてラサーニュさん、美味しかったです。ありがとうございました

遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。
今年も細々とマイペースにブログをなんとか更新してければと思いますので、気が向いたときに訪問して頂けますと幸いです。

更新がすっかり滞り気味でしたが、日本に一時帰国しておりました。ほぼ3年振りでしたので、日本の素晴らしさを再認識しました。

それはとりあえず置いておいて、まずは昨年飲んだワインを。

セラファンの村名07を開けました。ドメーヌで直接購入したもの。
07, 08, 09と異なるヴィンテージを購入したので、まずは腕試し的に。







リムがオレンジへ抜けていくの暗めのルビー。

革、スパイス、上質な醤油、チェリーリキュール、フレーズ、森、バニーユ、シナモン、ナツメグ、ダージリンティー(2杯目以降)、複雑な香りで熟成してきている香りが主体ですが、果実もまだあります。特徴的なのはシナモンなどの香辛料系のアロマが強いこと。

口に含むとバランスが非常に良いです。黒胡椒などのスパイスがあります。酸が高めでトーンが高く、しかし複雑で骨格がしっかりとしています。余韻が長く、そこにしっかりと重みを残しマスキュランな印象を与えてくれます。

新樽率が高いドメーヌですが、上手に樽を使って村名ながら上質なワインを造っていると感じます。また、クリスチャン氏の仕事ぶりのように堅牢でありながら熟成してくるとそれが柔軟になり始めて全く違う世界を見せてくれるのではないでしょうか。

残りのワインも楽しみですが、もう少し待った方が良いのかも知れません。




先日、ムーラン・ナ・ヴァンを開けましたが、この日はシェナス。

クリュボボジョレーは個人的には探しがいのある地域かと思っています。ガメイですが、ピノのようにはいかないものの、新酒を飲むくらいであれば、こちらの先に試すべきかと。












紫がかったガーネット。
鉄っぽい金属のようなニュアンス、カシス、プルーン、スパイスのヒント。ガメイによくあるややシロップっぽい香り。
イメージは割と冷涼なイメージが浮かびます。穏やかなタンニンに果実味はそこそこあります。ややスパイシーで、少し土臭い印象があります。


ガメイは日本では評価が全くされていないように思いますが、やはり飲まず嫌いはいけないですね。


久しぶりの更新です。

アルザスの造り手、クレモン・リスナーのリースリング、ボルクスハイムを開けました。ヴィンテージは2013。造り手の話によると、2年~は寝かせた方が良いとのことですが、早開けです。すいません。

ここのドメーヌは色々なキュベを造っていますが、白のリースリングとシルヴァネール、ピノグリ辺りはリーズナブルで良い造りをしているので、毎回試すことにしています。









クリアレモンイエロー。
白い花、その蜜、それからアプリコットのようなアロマ。
酸は低く丸い印象。蜜柑のような果実味、白桃のニュアンス、時間が経つと隠れていた酸が立ってくるように感じます。重心はほぼ真ん中。


アルザスのリースリングとして、親しみやすく、飲みやすいワイン。スケールこと大きくありませんが、カジュアルに楽しめるワイン。