練馬の住宅街。雨に中、母親に連れられた子供たちが集まってきた。ここにある塾ができたのだ。第1回目の授業が始まった。いきなり雰囲気を変える先生登場。5年越しに母親達のリクエストによって誕生した塾なのだ。

苦労して呼び寄せても学びたい塾とは? 楽しさ全開!、親達の救世主!教育界に一石を投じようと立ち上げた学習塾がいまや大成長。「飯が食えること」を目指す教育。飯が食える大人を育てる。

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浦和市つくし幼稚園。子供たちが帰った後に続々と集まってきたのは学習塾に学ぶ子供たち。週1回、高濱の教室がある。四字熟語を声を出して音で覚えてしまう。サポートにつく7人も生徒の傍らにいる。高濱の考案した教材「キューブキューブ」の時間が始まった。元気な掛け声から、問題になる形を掲げて、キューブを組み合わせて完成させる。国語や算数も短い時間でからめて集中力を切らさないようにする。

高濱オリジナルのクイズのような問題が多く。それを考えて「わかった!」というのが大事だという。

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「花まる学習会」はもとは浦和で始めた寺子屋、幼稚園を間借りして始めた。それがいまや首都圏101を誇る。高濱の考案した教育本も海外でも売れている。

母親は「行きたくないと子供が一度も言わなかった。」「遊びのようにしながら勉強ができる。」と大好評だ。

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高濱「遊び尽くして、生き生きした子供たちがいい。」

高濱「月謝は8000円から1万円です。」

高濱「今は経営は安定している。地道に。」

高濱「’ヨシッ!’という感じは自分を騙さない。世の中はわからないものだらけだけど、’分かった!’の快感が原動力だ。」

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小1のパズルをやることになった龍さんと小池。「キューブキューブ」をやる。小池がなんとか出来た。龍さん出来なかった。2回目は二人とも出来た。

高濱はサマースクールは是非続けたいという。子供たちを連れて「自然体験」をする。川に飛び込む「勇気を出す体験」もする。でも怪我でもしたら大変。危険とは隣り合わせなのだ。

親元を離れて寝泊するのも初体験。寝起きにぐずった子供も出るが、そういった体験も大事。

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1959年熊本県人吉市に生まれた。大学は4留。そんなときにアルバイトで塾の講師を経験。子供たちの姿に感動、しかし塾の教え方に疑問を持ち、32歳で「花まる学習会」を立ち上げた。

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教え子達が大人になっての授業で、高濱「合わない!」といって辞めてニートになるケースを取り上げ、「’自分探し’は現代病だ。」と一刀両断。

合わない!なら自分が合うように改善せよ。と説く。

高濱「逆境に燃える精神性を持った20代。体勢とか気骨とかそういうものを育てたい。」

高濱「何かのプロフェッショナルになること。」

高濱「今回の震災で若者も相当揺さぶられたと思うけど、今は全部与えられている、教育はもっとギリギリなところで生きることを教えるもの。」

龍さん「危険な遊びや場所では、子供たちはものすごく集中している。自然の中で、自分の小ささを学ぶ。」

高濱「その通りです。安全弁は2重3重にはしているけど、危険な場所は本当に子供たちが集中している。」

高濱「今は親子の間の会話が成立していない。家族間では通じても社会では通じない。」

龍さん「’余裕’と’微妙’しか子供が言わないけど通じるらしい。」

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今回の震災で活躍した会社の紹介

①両備グループ・・・バス3台を提供。岡山かr北に1200km走り、岩手県のバスが流されて営業ができなかった会社「城山観光」に提供された。城山観光では児童の送迎に使用。まだ観光には使えないが、子供たちの脚になっている。従業員も解雇したが、わずかながら戻ってきた。ようやく再建の足がかりができたと常務が語る。

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高濱が続けている「親を教育する講演」、この日はさいたま市文化センターで「母親だからできること」と題して講演。’叱り方’を伝授。経験を凝縮して90分熱演する。終ればサイン会。母親にも人気だ。

「海釣り授業」・・・お父さん達を引っ張り出して、子供とお父さんとで海釣り。軍手をしないとエサに触れないお父さん。でもお父さんも次第に頑張り始める。

高濱「30代、40代のお父さんは経験量が足りない世代。やってみるのが一番。」

長澤さん親子が参加。お父さんは釣りが得意。子供にいいところを見せることができた。でも夜の懇親会では、奥さんが主導権を握り、「家ではボスが母親で、お父さんは立場が低い。でもお父さんすごいねと子供が言った。」と発言しお父さんはジワーと涙ぐむ。懇親会は親の本音が聞けるので大事。家族の関係が良い事も学習にには大事なんだという。

高濱「家事大変だね!というねぎらいが母親は欲しい。でもこれが父親はわかっていない。」

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編集後記・・・どんな時代にも対応できる「理想の教育」というのは無い。今、自分の力で「うまいメシ」を食えるオトナは少ない。早くオトナになりたいと思わせるような教育が必要。

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高濱「滝つぼに飛び込ませるようなサマースクールは教育委員会が許さない。でも子供たちはキラキラしている。だからこそやめられない。」