エナジャイザーのLEDヘッドライトを2モデル比較 | Photograph to Life ~生活に写真を~

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ナイトライドの際にヘルメットにもライトを着けるようにしているのですが、今までは以下の製品を使っていました。リンク先でも品番表記が製品詳細欄にしか無いですが「HP3A-S1」という品番になるようです。

 

 

参考リンク:反射ベストを購入しました & 日立高鈴ヒルクライム

 

もともとは自転車用として手に入れたのでなく、実はモニター提供受けたものです。通勤時に街灯の少ないところを歩く関係もあって、ヘッドライトやヘルメットライトとしてでなくデイパックのショルダーベルトに取り付けて使っていたのをヘルメット用に短いベルクロバンドを取り付けて使っていました。

 

このライトも価格を考えれば十分に明るいですし、ヘルメット用に使う場合も決して暗いという訳ではありません。

また、ジェスチャーコントロールと言う「スイッチに触れずに点灯消灯する」ギミックも有るので自転車用ヘルメットライトに便利な機能を持っていると言えます。このジェスチャーコントロールはスイッチの3秒長押しで使えるようになるのですが、この機能をオンにしておくと「ライトの前で手を振る」だけで点灯させることが出来、消灯も同様です。例えば、信号待ちの停車時に消灯して、走り出す前に点灯するというような使い方がやりやすくなっています。

 

今回、以下の2つのエナジャイザー製LEDヘッドライトを手に入れる機会を得たので比較をしてみたいと思います。

 

 

 

エナジャイザーのLEDヘッドライトは「小泉成器株式会社」販売元になっているのですが、製造含めて小泉成器がライセンス受けているのかは不明です。

 

image・HDL200RD

 

200ルーメンの方は、品番が「HDL200RD」となります。同じ明るさで70時間使えるという「HDL2005GR」というモデルもありますが、単四アルカリ電池で50時間使えれば十分な性能でしょう。

 

image・LED3灯

 

HDL200RDは白色LDE3灯のみのモデルになります。ヘルメットライトとして使うなら白色LDEだけでも十分でしょう。白色光のみなのでスイッチは一つ。クリックするごとに「全灯点灯ー>2灯点灯ー>1灯点灯ー>消灯」と切り替わります。ですが、一定時間以上点灯していてスイッチを押すと切り替わること無く消灯します。また、点灯状態でスイッチを長押しすると無段階で明るさが変えられます。

消灯に関しては、HP3A-S1では点灯時間に関係なく明るさが切り替わってから消灯する仕組みなので、ライド時はジェスチャーコントロールをオンにしておかないとスイッチでの消灯が面倒でした。と言うか、私の所有する中華ブランドのライトで「最後に使用した明るさ」で点灯消灯させる機能付きなのはGACIRONのV9シリーズだけです。

 

 

ただ、V9シリーズはハンドルバーなどに固定するライトなのでヘルメットライトにするのには向きません。

 

image・HDL315BK

 

もう一つがこちら、315ルーメンの「HDL315BK」です。基本操作はHDL200RDと変わらないのですが、白色LDEだけでなく赤色LEDで手元を照らす機能が付いています。

 

image・2つのスイッチ

 

向かって右のスイッチが白色LDEのみを使う場合のスイッチで、左が押すたびに「赤色ー>白色フルー>白色ロー」と切り替わります。HDL200RD同様に一定以上の時間の点灯使用でワンタッチで消灯できます。

右側のスイッチを長押しすると白色LDEの明るさが無段階で変化します。

 

使い勝手については、3モデルとも良好な方ではあります。物理スイッチのみでの使い勝手に関してはエナジャイザーの方が優位ですが、ヘルメットに付けたままで点灯消灯をしたいという場合にはLITOMの方がジェスチャーコントロールを使えるので便利とも言えます。

 

ついで明るさの比較ですが、以下のような明るさ、配光になっています。

 

image・HP3A-S1

image・HDL200RD

image・HDL315BK

 

LITOMのHP3A-S1も、それだけを使っていたときは「明るい」と感じていましたが、こうして比較すると明るさよりも「配光の違い」を強く実感します。ですが、エナジャイザーの2モデルは白色LDE3灯なのに対してHP3A-S1は白色LDE1灯なのでかなり検討している製品では有ると思います。HP3A-S1の配光で250ルーメン以上あれば「視線の先を照らす」目的に限って言えばより扱いやすいかもしれません。

 

HDL200RDの角度が他の2つより下向きになってしまっていたので単純比較は出来ないですが、やはりHDL315BKの明るさは際立っています。エナジャイザーの2つについては白色LDE3灯なのもあって横方向もしっかりと照らしてくれます。配光パターンについてはGACIRON V9C-800に近い感じですね。

実際のナイトライドではまだ未投入なのですが、エナジャイザーの物はどちらを選んでも不満は出ない感じです。ヘルメットライトとしてのみ使うというのであればHDL200RDで十分とも言えます。

 

ライトに関しては、短距離とは言え何度かのナイトライドをしてみて感じたのですが「明るさだけの性能表記よりも配光パターンが重要」と感じます。そもそも、ハンドルバーに取り付けるライトをV9C-800をメインにするようになったのは「ナイトライド時にスポット配光のライトだと路面を見にくい」と言う経験からです。

スポットライト的な配光のライトは確かに性能表上の明るさが良好になります。要は、最も明るい場所だけ測定して最高性能を謳うためです。ですが、実際にナイトライドで使うとなると「一部だけ変に明るいよりもまんべんなく照らすライト」の方が精神的疲労が軽くなります。これは路肩の状態を把握しやすいためで、スピードの出るスポーツサイクルではより顕著に感じます。

 

街灯の多い市街地しか走らないというのであれば「前照灯は標準装備の一つだけ」でも何とかなりますが、それでもスピードが高くなると2灯程度は欲しくなります。

また、ヘルメットライトを使う最大の利点は「顔を向けた方に光も向いてくれる」という点にあります。自転車はオートバイと基本的には同じで「車体を傾けて進行方向を変える」のが基本です。ハンドルを進行方向に切るのは最小限になりますので、カーブや交差点ではどうしてもハンドルバーに着けたライトが進行方向を照らすまでにタイムラグがあります。

ヘルメットライトがあれば、曲がりたい方に顔を向けることで明かりも同じ方に向きますから進行方向を照らすのにタイムラグが殆どありません。ナイトライドでの安全性を考えれば「自転車の夜間走行にヘルメットライトを義務化」しても良いのではと感じます。