自動車業界で感じること。。。 | SAT Club ( La Belle Equipe!! )

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SAT JAPAN Road Service inside story !!                          
2013.11.1 SAT Project in Yangon 本格始動!

ミャンマーのドライバーの皆様のもしも!! の時に備え
SATは24時間365日、年中無休で待機しています。

久々の投稿でしょうか。。。

ミャンマーでは、私どもも、いろいろと悪戦苦闘の毎日の中、自動車業界も悪戦苦闘といったところでしょうか。

① 新車が売れない。。。
 普通、一般的には新興国が経済発展を遂げる時には必ずと言っていいほど新車の人気が高まり、中古車から新車へ!と言った現象が起きるものなのですが、このミャンマーではそれが起きず、相変わらず中古車市場がほぼ独占状態であると言って良いのではないかと思います。また、諸経費を削減するため、新車を闇輸入という話も耳にすることがあります。また、この国独特の自動車を購入するためのルールも新車販売にブレーキをかけているかもしれません。

② 自動車保険の加入率が少ない。。。
 現在、ヤンゴンでの保険加入率は5%未満だという記事が出ているのを読んだことがあります。本当に5%ぐらいあるのかどうかは大変私には疑問があります。そんなにないだろう。。と。

③ 根強い現金引換(信用取引に不安)
ミャンマーでは、銀行関連の信用がまだ弱い為、クレジットというものが一般的ではありません。その為、銀行からお金を借りる方法や金利も大きく違います。国民、銀行ともお互いに相手を信用をしていないというところから出来たシステムであろうと思われます。国民も銀行口座を持たない人たちが多いのが現状です。

④ 自動車部品がまともに揃わない。。。
 流通している殆どの部品は中古部品。新品の部品は価格が高い(とは言え、タイ、中国、インドネシアなど純正部品以外の部品が主として流通)。現在、法規制で自動車の中古部品を輸入するのも大変。闇による中古部品や新車も数多く流通しています。

⑤ 自動車に関する法制度や流通形態に問題。。。
 自動車に関する税金のかけ方や法律、制度、流通など問題が山積み。

⑥ 整備に対する考え方の違い
 車検という制度はとりあえずあるものの、ミャンマーでの車検とは、車両がちゃんとあるかどうかを確認する程度と言っていいでしょう。ですので、壊れていようと登録した時の車の写真と同じであれば、OK!というもの。故障などは関係ないですが、色が違う!とかラインが入っている!とか外見の写真と変わればNG!というものなのです。

上記の他にも、言い出せばキリがないほどの問題を抱えているのがミャンマーの自動車業界です。上記に書いた問題を詳しくご説明するように書く事はできませんが、これを一つづつ解決し、健全な自動車社会となるにはまだまだ時間がかかりそうです。

新車が売れ始めるのはいつの日か?