CLOUDNOTE-雲の旋律-
EOS7D+EF-S 15-85mm IS USM
台風2号は散々俺を苛めてくれたが、俺も晴れ男だ。
静岡に来る前で消滅させたのは俺がちょうど帰って来たからだと思われる。(おい)

そして、次の日には塵一つない空気に。

CLOUDNOTE-雲の旋律-
EOS7D+SIGMA 15mm EX DG FISHEYE
空には真っ白い雲が自由な絵を描く。いくら見ていても見飽きないものだ。
空と雲だけのフォトも何枚も撮っていた。



CLOUDNOTE-雲の旋律-
EOS7D+EF-S 15-85mm IS USM
雪解けが進んだ富士山と深緑の茶畑を見ると、いよいよ夏も近付くなと感じる。
本当は前日にこんな風に晴れて欲しかった。
さすがに梅雨前線との最強タッグにはこの「ピンポイント晴れ男」の念力も通じなかった。


CLOUDNOTE-雲の旋律-
EOS7D+SIGMA 15mm EX DG FISHEYE
空のクリアさは夜になっても変わらなかった。
夜でも雲がこれだけ白く撮れるとは思わなかった。
しかも自宅近くで。
少しピントが合っていないし、右側の北斗七星が入りきっていなかったのが残念。
左の明るい星は土星。


CLOUDNOTE-雲の旋律-

満腹になった次に訪れたのは、浜松市楽器博物館。
餃子の町である浜松は、それ以前に楽器の街でもある。
日本で最初にピアノを作ったという記録が浜松にはあるらしい。
YAMAHAと言えばバイクだけではなく、楽器でも有名であるのは周知の事実だ。

一階と地下一階にあるこの博物館。展示されているものは世界各国、有名無名の楽器たちだ。国ごとにブースになっていて、永久保存版レベルの保存状態の楽器が手に触れられる位の距離に所狭しと並んでいる。この保存状態は俺の様な素人でもつい見入ってしまう位だ。

ブースには地域の楽器演奏がヘッドフォンで聞く事が出来、これを聴くだけでも異国情緒を満喫できる。地域の楽器はその土地の空気感まで表現していて、さながら世界旅行に出掛けたような不思議な満足感を感じた。

一番のお楽しみは、鍵盤楽器コーナー。
1700年代の国宝級と言われる物から、ショパン等が生きていた頃のピアノまで、
発明されたばかりの物から、貴族のステータスとしての装飾家具的な発展に至り、現在のシンプルな形に落ち着くまでを数十台の100年物のピアノ達が物語っていた。

CLOUDNOTE-雲の旋律-

この施設では一時間に一回、館員によるデモンストレーションがある。
今回、鑑賞したのは自動演奏ピアノである。しかも、100年以上前の空気式な
のだ。これもレプリカではない、本物である。
楽譜は、巻物の様な穴の開いた紙を巻き取りつつ、その開いた穴から空気が通り対応した弦を叩くという寸法だ。
空気はオルガンの様に足で漕ぎ送り込む。
ただ演奏するのではなく、テンポや強弱までレバーでコントロール出来、その音は実に楽しげに聞こえた。


CLOUDNOTE-雲の旋律-


CLOUDNOTE-雲の旋律-


ピアノという楽器は音の諧調が幅広く、現在の録音技術を以ってしても完全に取り込むことが非常に困難な唯一の楽器と言われている。
しかしこれなら、生で聞けるし、自分なりのコントロールも利くし、実に素敵なピアノだと思う。当時はかなりの人気を博したのもうなづける。というか俺も欲しい。

CLOUDNOTE-雲の旋律-

CLOUDNOTE-雲の旋律-

これ以外にも、ハープとピアノが合体したようなジラフ・ピアノやグランドピアノからアップライトピアノへの弦の張り方による技術革新の発展の経過など、館員の女性とひとしきり、楽器の話を楽しませてもらった。

こうしてこの後の矢野絢子ライブのために、気分は相当盛り上がってきたのである。

CLOUDNOTE-雲の旋律-

秋野不矩を鑑賞したところで、ちょうど昼食になり、浜松の中心街へ移動。
同じ浜松と言っても秋野不矩美術館は天竜にあるので、30分くらい走る。

浜松と言えば、最近は餃子が有名らしい。
いわゆるB級グルメというやつだ。
外観の特徴はもやしとそれを回転のこぎりの様に円形にとりまく小ぶりの餃子だ。
餃子の数はだいたい10~20個くらいの様で、数としては多めである。

俺も回転のこぎりの様な餃子を見たかった。しかしざっと検索した所、そういう店はどこも休業日で・・・仕方なく普通に盛られている所にした。

「喜慕里」という店。
見た目はひなびた、というかちょっとボロくて若干不安になる感じだったが、ドアは自動だった。
餃子には小(12個)、中(16個)、大(20個)から選べるようだった。
小でも12個からか・・・20個は流石に多いか?と思ったが、この際なので食べちまえ!と大を注文した。

餃子はごま油とニンニクがほのかに香る程度で、あっさりふわふわ。
タレも餃子に合わせたあっさりめの自家製(のようだ)。
気が付くと2個3個と食べてしまっている自分がいた。

20個はちょうど満腹だった。さて、夕方に向けてエネルギー充填完了である。