CLOUDNAUT-雲の旅人-

フェリーから陸路を1時間ほど走り、
"トルコの至宝"トロイ遺跡<GoogleMap >に到着。

よくよく考えてみると、観光地に来たのはこれが最初である。
つまり、今までは全て移動に費やしていた事になるのだ。
日本の家を出発してから、42時間経ってようやく観光らしいイベント発生とは・・・。


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トロイと言えば、これでしょう。
おなじみ、トロイの木馬である。
簡単に言えば戦争相手に戦利品として献上したこの木馬の中に兵士が入っていて、夜奇襲をかけて敵を倒したというもの。
個人的にはコンピューターウイルスとして悪名を馳せてしまったのだが、フォトで見ると大きく見えるのだが、実際はなんて事の無い、小学校の遊具レベルのモノだった。

これはレプリカということで、中にも入れるのだが、内部も大人10人は入れない位だった。奇襲して勝利するのだから、大きくて内部も広くて数十人は入れるシロモノだと思っていたからかなり肩すかしを喰らった気分だった。
とは言え、一応一番上まで登って来たのだが。こんなので本当に奇襲が成功したのだろうか。

もっとも、伝説とも言われているが。
それでも、ドイツ人のシュリーマンという人がギリシャの吟遊詩人ホメロスの話を本気にして、周りから散々バカにされるのも構わずに掘り続けたからこの遺跡が発掘出来たのであるから、凄い話である。


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トロイは第Ⅰ~第Ⅸの都市が同時に遺跡となっている。
何度も作っては壊され、また作り・・・と繰り返されたらしい。
今では遥か先に臨むエーゲ海が当時は海岸が近かったため、何度も繁栄したらしい。違う時代の遺跡が同じ所にあるのだから、見る側としてはややこしい。
発掘する側はもっとややこしいだろうけど。


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こちらは比較的新しい時代の遺跡らしく、何となく角も尖った感じが分かる。
途中でテレビの取材班と出くわしたが、どうやら日本のテレビの様だった。
リポーターの様な感じの人がいなそうだったので、ドキュメンタリーだろうか。
どんな番組になるのか気になった。

しかし、トロイの木馬って・・・トルコにあったんだね。
昼食を食べた後、フェリー港に到着。バスでそのまま乗船。デッキで出港を待つ。
格安ツアーだからか、ほとんど物資運搬目的の様なフェリーだった。岸の反対側にあるどう見ても観光用フェリーとはあまりに落差があるのだが、仕方ない。景色は平等である。

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ここは確か、ゲリボルという街<GoogleMap >。大きすぎず、良い街に見える。
出航が何時か知らないまま、待つ。結局1時間近く待った気がする。それだけ時間があれば、少し散策も出来ただろうに・・ツアーの悲しい定めである。

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右に見えるのが、豪華版フェリー。

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隣に停泊していたのが、これ。
"COASTAL SAFETY"港湾警備隊であろうか。
オレンジ色が青に映えることこの上ない。


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三々五々、記念撮影やらなにやら楽しみ尽くした所で、ようやく出発。
たぶん28℃くらいあると思うが、乾いた海風が爽やかでちょうど良い。
この時期のトルコは本当に穏やかだ。
添乗員(日本人)の話によると、真夏では地中海地方では40℃を超える日もあるらしい。そんな時期は仕事とはいえ参ってしまうのだとか(確かにね・・)。
そう考えると今はベストに近い時期との事。狙っていた訳ではないが、良い時に来れた様だ。


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やがて、30分ほどで対岸へ到着。
ようやく、トルコのアジア側へやって来たぞ。

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地中海的な陽光を浴びながら、ホテルを出発。<GoogleMap >
ものすごく写真写りが良いが、今回のホテルでは一番いまいちだった。・・・というか、自分が慣れていなかっただけかも知れない。


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走る。

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走る。

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ひた走る。
イスタンブールから、反時計回りに周遊するのであるが、そのためバス移動が半端ではない。1回のバスの乗る時間が2時間、3時間はざらである。最長で6時間!
ちなみに今回の第一の目的地はダーダネルス海峡<GoogleMap >を渡るフェリー港で、およそ3時間だ。
ただ、トルコは観光のメインを担うバスはほとんど新しくしてあり、清潔で乗り心地はすこぶる良い。

というわけなので、車窓からのフォトはガラスの反射が写ってしまっているということを了承下さい。


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真っ赤なビートル。この気候の大地には恐ろしく馴染むが、この様なビンテージだったりスポーツ系のクルマはトルコではほとんど見なかった。
ちなみにトルコ人はメルセデスが大好きらしい。日本車ではトヨタ。
クルマにはあまりこだわりはない国の様だ。


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1時間半ほど、走ったら休憩ポイントに到着。
ここで現地ガイドのマフメットさんよりチャイをごちそうしてくれるという事で、風が爽やかなテラス席で頂く。


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チャイとはお茶の事で、トルコではよく休憩してチャイを飲んだり、友人とかにおごってあげたりする事があるという。基本は紅茶で、今回はアップルチャイだった。渋くなく風味があり、とても美味しくて気に入ったため、その後ほとんど朝食ではチャイを飲んだのだった。
このグラスもチャイ専用の様だが、冷めていれば2~3口で飲めてしまう様なかわいいグラスである。日本だったら、冷酒とかがちょうどいいかも知れないと思った。