長らく堪能したエーゲ海を離れ、いよいよ内陸へと走り出した。
到着した所は今日の宿泊先である、パムッカレという場所だ。
<GoogleMap >

ホテルに着くと、ロビーは何だか賑わっていた。
何だろうとよくよく見てみると、ドレスやタキシード等、着飾った人達がやけに多い。
何かのパーティなんだろうか・・・と思いながら、部屋に荷物を置き、夕食を食べに戻る。

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例によって、レストランは巨大なテラスの様に中庭を臨めるようになっている。
味はまあまあ、パンはやっぱり美味しい。香草の入ったホワイトスープが危険であることに変わりはなかった。

中庭からは結構大音量の音楽が聞こえている。そう言えば、中庭にはかなり人集が出来ていた。これは特別なパーティなのか、それとも毎日やっているのか?

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食事を摂っていると、不意に花火の音と閃光が窓の外にきらめいて、なんだなんだと外に出てみると、


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夕刻のグラデーションを背に、そのパーティは華やかに始まっていた。

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花火が上がり、


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飲めや食えや、歌えや踊れや。


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テーブルのキャンドルも映える。


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後で現地ガイドさんに話を聞くと、トルコではこんな風にホテルの中庭を借り切っての結婚式が多いんだそうで。そして徹夜で歌って踊って騒ぎまくるんだそうな。
確かにどこのホテルにも同じ様なプール付きの中庭とレストランが隣に配置されていた。プールはただ泳ぐのではなくて、式場の演出も兼ねていたということか。
皆でわいわいとやる結婚式というのも、次の日から幸せな気分でやっていけそうでいいものかも知れない。偶然だけど、いいものを見せてもらえてよかった。

ただ、音響がなかなか素晴らしく、部屋に戻ってもドンドコドンドコ響いてきたのには参ったが・・・。


エフェソス遺跡に到着。
今回はフォトが大量なので心してご覧下さい。

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ここは一番暑かった。34℃だったかな。そして、遺跡の規模も素晴らしかった。

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上はクレティア通りという、当時のメイン通り。石畳が靴で磨かれ、かなりツルツルになっている。

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左はクレティア通りを進み、振り返った所。木に隠れている建物の中は未だに発掘作業が行われているとの事だが、ゆったりしたトルコ人の性格により全然進まないらしい。
右はハドリアヌス神殿。これは裕福な市民が皇帝に献上したという神殿らしい。

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左はタイル張りの跡。結構細かいタイル張りの技術が既に出来上がっていた様だ。
右、だれる猫(笑。ここは真夏には40℃をゆうに超えるらしい。

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クレティア通りを下って、図書館前に到着。
この図書館はかなり大きい、というか教科書で見たそのままだった。
図書館の右手には売春宿があり、なんだか変な配置だと思ったら、
実は図書館へ行くふりをしながら売春宿へ行ったらしい。
とするとこの位置関係は確信犯なのか?だよな。
今でも、ナンパするときに”図書館に行こう”と誘うらしいが・・・。
ええ、素晴らしい文化です。


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左、当時の文字の刻まれた石碑。よくRPGとか、それ系の映画で見るが、実際に見るとちょっと感動する。ラピュタみたいにある宝石でなぞると文字が光り、都市が復活・・・したら面白いのに。
右、石畳に彫られた娼館の案内図。暗号化されており、足の方向に、十字路があり、ハートが娼館の場所である。ちなみにこの足より大きくないと入れないという指定もあった。そこら辺も上手くできている。

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大劇場。実に2万5千人を収容したという大きな建造物。
しかし本当に素晴らしいのは、劇場から遠くエーゲ海までの眺めが見渡せる事だ。この眺めを満喫しながら、舞台を見るというのは確かに素敵。


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遠くから大劇場を眺めると、改めて大きさが分かる。

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エフェソス遺跡は、その大きさから全て回ると2時間は掛かる。
しかも暑い。
出口にある露店で、添乗員が迷うことなく飲んでいたのを発見し、同じく迷わず注文した。
オレンジをそのまま潰してそのまま飲む、というまさに100%果汁生ジュース、ちゃんと冷蔵庫で冷やしたオレンジだったので冷たく、めっちゃ美味かった。










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         アイラン                  チョップシシ
イズミールから1時間位行き、アルテミス神殿跡<GoogleMap >をさっと見学した後、近くのレストランで昼食となる。
今回はトルコ料理のアイランという飲み物とチョップシシという肉料理を頂いた。
アイランとは飲むヨーグルトらしく、チョップシシとは羊肉の串焼きである。
ガイド氏いわく、”アイランと肉料理は相性が良い”という事を聞き、それなら、と普段はエフェスビールなのにアイランを頼んでみたわけだった。

ヨーグルトと肉料理?・・と思いつつ飲んでみると、甘くは無くて、酸味と塩味のする独特の味だった。ああ、まあヨーグルトって甘いイメージだけど、あれは砂糖を入れてあるからだからね。昔作るヨーグルトがあったけど、その素の味に近い感じ。美味しいとも不味いとも断定出来ないが故に個性を確立した稀有な存在、という所か。
一方のチョップシシ、見た目は焼き鳥を経費節減のため半分のサイズにしてしまった様な寂しい外見。食べてみると・・・まあ、美味しい方なんだけど、ちょっと焼き鳥ほどのうまみは出ていないという渋い一品。
そしてアイランとチョップシシの相性は、というと、うん、悪くない。
悪くないけど、かと言って食が進む程でも無い。
うん、やっぱりビールだろ?と思った。

なんか食事が否定的文章ばかりだが・・・まあ、店によって味って違うしね・・・それにたぶん、日本食はうまみに対しての探究心が旺盛なのだと思う。
お湯を入れるだけで出来上がるカップラーメンさえ美味いと言える日本って実はすげえのかも。チョップシシ作っている人に焼き鳥食べさせたらどう思うだろう?

食事が終わって、自由時間。

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店の天井に吊り下がっていたランプ。
ガラスやビーズで作られたこれは手作りで、可愛らしい。
形状に異国情緒も感じられる・・・これはロックオンである。
どっかで買おう。

時間が迫る中、店の裏に通路があったので行ってみると、

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おお?なんだこれ?
更に進むと・・・

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え?まさか・・・

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おお!これは!
いや、別に鉄道マニアではないのだが、レストランの裏庭は広大なSL公園となっていたのだ。なぜこんな所にあるのだろう?昔車庫だったのだろうか。
使われていない機関車、客車がおそらく20台以上は置かれていたのである。
客車は乗ることが出来、中も結構綺麗だった。座ってくつろぎたかったが、もはやタイムアウトである。


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ガイド氏からはそんな話聞いていなかったのでビックリしてしまった。
初めから教えてくれればレストラン脇のショップで時間を潰すことなんてなかったのに・・・

残念、と思いつつダッシュで戻るのだった。