人生で5回目、今のクリニックで4回目の培養結果を聞きにクリニックへ。今回、採卵で取れた7個の卵子をsplitでなく体外受精に全振りしてみたわけだが、その結果はどう出るのか。

おさらいになるが、3日目までの状況は以下のようなものだった。

5/7が2PN。

(1PNのものは異常受精ではあるが正常受精のものと一緒に継続培養し、)

・11G3(1PN)

・11G3✴︎

・10G3✴︎

・8G3✴︎

・8G3

・8G3

(✴︎のつくものは正常分割のもの)


これを5日目、6日目まで継続培養し、四つの胚盤胞が獲得できた。

・11G3✴︎→4AA(5日目)

・10G3✴︎→4AB(6日目)

・8G3✴︎ →4BA(5日目)

・8G3(DC2)→3BC(6日目)


 思い返すに特筆すべきは、(まだ何らかの結論を出すには時期尚早であるけれども、)このような結果を得るまでに、私たちはいくつかのステップを踏んできた、ということ。

漠然とクリニックの標準治療の一つを適用した1、2回目の採卵。本当は、1回目の採卵が終わった時点で、もう少し改善の余地があるのではあるのではないかと思ったが、言わなくとも微調整がなされるのではないかと期待して迎えた2回目の採卵。採卵結果は大きく落ち込む。これは予想でしかないのだが、一回目の採卵結果であっても、私の年齢の平均的な成績と照らし合わせると採卵成績は良かったため、それが私のベストではなくとも、その時の担当医師はおそらく問題を感じていなかった。それゆえに2回目は1回目と全く同じ卵巣刺激になったのだと思う。

そこから、やはり伝えなきゃ伝わらない、と思い、「これは私のベストではないと思う。」ということを、もちろんどストレートにではなく、資料を通じて節度を持ってお伝えした。また、その気持ちを受け止めてくれそうな医師を見つけ、診察をお願いするようにした。私の思いをぶつけても、大きな器で受け止めてくれる医師がいたということが、何よりの幸福だったと思う。いくつかの調整を重ね、3回目、4回目と、採卵結果は良くなった。

今回の4回目の採卵は、卵巣刺激スタート時の卵巣の状態は決して良くなかった。それでも七個も成熟卵が取れたし、取れた卵子の質も良くなっていると思う。今回の3つの良好胚の獲得にもつながったと思う。


 また卵子や精子のコンディションが整わない時も、最大限に助けてくれる技術を持つ、培養室の存在も、とても大きい。空胞精子が多い時や、卵巣刺激がベストではない時でも、ジリジリと貯胚の個数を伸ばすことができたのは、チャレンジし続ける上での心の支えとなった。精子と卵子が整ってくると、できる胚の質と数から、ますます培養力は(前クリニックと比べ)段違いだと感じる。


 まだまだ道半ばである。また、何かを結論づけるには時期尚早ではある。それでも言えるのは、

「これからも、治療をやっていく中で色々と壁は現れるだろう。それでもこのクリニックだったら、やっていけそうだ。」ということ。