一般的にもそうではあるが、妊活人にとっては一層のこと、「糖化」はよくない*1) らしい。私は6回目の採卵後、ようやく観念し、糖化を気にかけた食生活を送っている。

 これまで「糖化」について、見て見ぬふりをし続けてきた。なぜなら、私は食べるのが大好きだからだ。甘いものを制限する、ということを己に課すことになると、「人生の喜びとは?」という壮大な問いが、否応なく襲いかかってくるような気がした。

 しかしながら、前回の採卵で、「受精ゼロ、胚盤胞ゼロ」という結果を受け、腹を括ることにした。生活習慣の改善という意味では、運動やサプリメントなどには既に手をつけていたので、残されていた「糖化問題」に取り組むことになったのは、必然だったように思う。


 糖化を起こし、AGEsを体内に溜め込まないためには以下の対策が有用だ。

・血糖値の急上昇を起こさないこと

・調理法の工夫(「焼く」「揚げる」ではなく、「茹でる」「蒸す」)

・抗酸化物質の摂取


 一つ目の「血糖値の急上昇を起こさない」ために、砂糖やはちみつなどが入っている高GI食品は封印した。ただ、ダイエットしたいわけではないので、摂取する糖質の総量を大幅に減らすわけではない。白米の代わりに玄米ご飯、うどんではなく蕎麦、パスタには全粒粉使用のものを選ぶなどして、糖質は摂取しつつ、血糖値の急上昇を防いでいる。

また、食後10分から15分後のタイミングで少し体を動かすと、血糖値の上昇を緩やかにできるので、リビングにフィットネスバイクを移動させ、食後に箸を置いた流れでそのままバイクを漕いでいる(毎回ではない)。

漕ぐ時は3つの漕ぎ方を組み合わせてローテーションする。


A: ペダルの重さ12(軽め)で速く(5分)

B: ペダルの重さ18(やや重)で「足を引きげる動作」に意識を置いてゆっくり(靴の裏についた土を落とすようなイメージ)(10分)

A(5分)

C: ペダルの重さ32(最重)でヒップを後ろに上げて立ち漕ぎ(1分)

A(5分)

(続く)


漕ぐ時間は決めておらずその時の気分で20〜40分。


 お気に入りの朝食は、糖化しづらい食材をいろいろとぶち込んだヨーグルトだ。ヨーグルトに混ぜる甘味料は長年アガベシロップやメープルシロップを使っていたが、アルロース(イチジクなどから取れる希少糖、人工甘味料ではない)を使うことにした。

入れるものは以下。

・プレミアム湯田ヨーグルト(乳糖分解製法を使ったもの、プレーン)

・ナッツ三種(非加熱)

・冷凍いちご

・ヘンププロテイン

・アサイー&マキベリー粉末

・アルロース


オーガニックのベリー類は流通量が少なく、時期によってはオーガニックスーパーに足を運んでも生のものが手に入らないこともあり、冷凍ものを使うことも多い。しかし実は、冷凍すると細胞膜が壊れ抗酸化物質が吸収されやすくなるので、冷凍ものはむしろ推奨される。

ヘンププロテインは調子に乗って入れすぎると不味くなるのでご注意を。


 思わぬ効能もあった。食べ物選びに、脳みその容量を喰われなくなった。先日、美容院の帰りに銀座シックスに寄ったのだが、食品フロアで、以前は「何を食べようかな。何を買って帰ろうかな。綾ファーム?ジャンフランソワのクロワッサン?マーロウのプリン?高級チョコレート?専門店のチーズケーキ?」とぐるぐる何周も思考し、フロアをうろついていたが、今は「あぁ、そうだった。私には用のない食べ物だったわ。」と回れ右して帰る。夫が、持っている靴下を全て一種類に揃えるのも、同じような服しか着ないのも、なんとなく理解できた気がした。それらのために脳みその容量を使わないのだ。私の場合は食べるものに悩む時間が減ることで、脳みその負荷が減った気がしている。




 




*1) タイトル: Advanced glycation end-products and their receptor (RAGE) in the female reproductive system: are they involved in reproductive ageing?

• 著者: Tatone C, et al. (2008)

• 掲載誌: Human Reproduction Update