ORANGEの備忘記録 -2ページ目

心房細動の記録その2

夜中に心臓がおかしな鼓動をして救急搬送されたはなし。

意識はあるものの、とても目を開けていられる状況ではなかった。
意外と目からの情報処理はエネルギーを使う。

近くの大学病院に搬送されどうやら処置室に入ったようだ。
心臓は相変わらず背中まで揺るがすようにブルブル震えながら強く鼓動している。

意識はあるとはいえ、朦朧としているなか、点滴や計測機器を手際よく取り付けられていた。

しばらくすると、頻脈などというワードが聞こえてくる。
〇〇かな~、▲▲じゃないよねーとかいう会話が飛び交う。
一生懸命診断をしてくれているのだ。

医師は少なくとも二人はいるようだ。
いや~なんだろうねーと、とにかく処置がわからないよぉと受け取れるような会話で(実際は深刻じゃないから軽い気持ちで発しているだけなのかもしれないが)医療ド素人の本人にしてみると、不安になるような会話に聞こえた。身体も不快な状態に、メンタルもやられかけるというなかなかしんどい時間だった。

どんなタイミングだったかわからないが、当直であろう若い医師から少し貧血もあるけどとにかく脈が早いし、動悸も不快ですよね、これを止めてみましょうと。「今すぐ命に関わる状態ではないですよ~」と教えてもらう。
たしか、脈拍が150くらいあるとか言っていた気がする。
いや、もっと早かったかもしれない。

ただし、動悸を止めるにはどの方法が合うか、人それぞれだそうでいろいろやってみないとわからないものなのだとか。
早速、投薬が始まった。

心房細動の記録その1

沖縄旅行から戻って、風邪をひいていたようだった。


息切れが強くなっていく。

肺炎でも起こしているのかと、酸素飽和度を測ると96%

異常値ではないだろう。


その時、同時に測定される脈拍がたしかに111を叩き出していた。


素人ながらに息切れの原因は肺炎か何かだろうと思い込み、この脈拍の異常値は気にもとめなかった。


家族にうつしてはいけないと思い家庭内自主隔離し、ひとり寝ていると夜中に突然目が覚めた。


体が揺れているような??

地震?

いや、違う。心臓がおかしな鼓動をしているようだ。

まるで体が揺れているかのような強いなにか。


初めてのことで、なにも知識がないし構えもない。

自分の体になにが起きているのか、理解できていない。

少し寝れば、おさまるだろうと思った。


トイレに行ってみたりしたが、息切れと動悸はおさまらないどころか、時折強くなっている。


息切れで上の寝室で寝ている夫を起こしに行くこともできない。


寝室にある電話に内線しけたたましく起こし、なんか様子がおかしいから少しそばにいて欲しいと伝えた。


夫が起きてきて、様子を聞かれたが、心臓がおかしな感じとしか表現できない。


そのうち、ひどい脱力感がおそい受け答えも頭を動かすのが精一杯になった。


遠い記憶に、夫がホームドクターに電話しているのが聞こえた。


そのうち、救急車が近づいて来るのがわかる。病院に行かねば。


意識は失っていないのだけど、朦朧としていた。

救急車のサイレンが止まった。

急に、トイレに行きたくなった。

お腹を下しているかのような。


まずい。粗相はできない。


骨折した足ながらもムクッと起き上がり、一人でトイレに籠もる。

夫が背負うと言ってくれたが、一人で行ったほうが危なくないと咄嗟に思って、断った。


救急隊が玄関に来た頃にはまだトイレ中だったけど、とにかく病院に行かねばとまるで火事場の馬鹿力のように動き、玄関に向かったところで、力尽きた。


意識はある。

が、虚脱感というのか立ち上がるチカラが出ない。


救急隊員に脇を抱えられ、救急車に乗せてもらった。


夫も乗り込み症状を確認されている。

途中、隊員に「最近手術とかでかかった大きな病院とかありますか?」 と聞かれている。


夫は「無いです」とか言って。


いや、あるから!


1年前に脂肪腫切除手術した近くの大学病院にかかってたから!

 

それまで朦朧としていたのに、突然頭が働き始め、◯◯病院です。と、自分で答えていた。

夫は、恐らく動揺していたのだろう。

(あるいは妻にあまり関心がなかった可能性も無きにしもあらず)

 

幸い、その病院が受け入れてくれることになった。

その間、この不快な心臓の動きと初めての体の不快な感覚に、ギュッと目を閉じ時が過ぎるのを待つしか無かった。



骨折の記録その14 日常生活編

さて、沖縄旅行から戻ってひと安心。


するも、ここから大変な思いをすることになるとは知る由もなかった。


旅行中に、鼻水が出始め帰る頃にはティッシュが手放せなくなった。喉もわずかに痛い。

マスクをし、なんとか堪えて帰宅。


翌日から、鼻水が止まらない。

喉もだいぶ痛みだした。でも熱はなく、体調もいつも通り。

家族は誰も同じ症状は出ていない。

念の為抗原検査するも陰性。


なのに、なぜかとても息が上がる。

旅行の疲れが出たのかと思っていた。


でも熱はなく明らかに息切れが強くなっていく。

とうとう、入浴だけでもダッシュでもしたかのような息切れに。


コロナ禍で購入した酸素飽和度測定器では96%

いつもよりは低いが、異常値ではないだろう。


沖縄から帰宅後2日、3日しても風邪が良くならないので陰性ではあったが、家庭内自主隔離するため、別の部屋に布団を用意して貰い夫と寝室を分けた。

その日の事だった。


夜中に突然目が覚めた。