患者様のその後の経過です。
他院で鼻尖形成術と小鼻縮小術を行い、
その後別のクリニックで
鼻尖部の修正を2回行いました。
ところがアップノーズと
鼻孔の狭小化を発症し、
当院で修正手術を行いました。
↓術前 正面
↓術後1週間 抜糸時
一般的に術後1週間では
術後の腫れがまだ残っており、
アップノーズが悪化したように見えます。
患者様にとっては不安な時期であり、
心配はいりません。
↓術後1ヵ月
術後の腫れが改善し、
アップノーズは改善しました。
この患者様の場合、
鼻尖のトップが正面に向いていたのですが、
修正手術によって
頂点が斜め下方に向き、
治療の効果がわかるようになりました。
↓術後3ヵ月
術後1ヵ月を過ぎると
通常手術を行った部位に瘢痕が増殖します。
この患者様は増えた瘢痕によって
拘縮を発症し、
鼻孔上縁が挙がり、
若干アップノーズになりました。
この頃は患者様にとって
不安な時期であり、
瘢痕が減少するのを待って頂きます。
↓術後6ヵ月
術後4ヵ月を過ぎると
瘢痕の増殖はなくなり、
多くのケースでは瘢痕が少しずつ減少します。
この患者様も術後6ヵ月時には
瘢痕は減少し、鼻尖の拘縮が消失することで
鼻孔上縁は下がりました。
また鼻尖の硬さも軽減しました。
↓術前 下から
↓術後1ヵ月
瘢痕拘縮による鼻孔の狭小化を
予防するため
抜糸後よりレティナを挿入してます。
そのため鼻孔は拡張され 、
患者様からはしばしば
「鼻の穴が大きくなった。
鼻の穴の拡がりが戻らなくなるのでは・・・」
と不安の声があります。
↓術後3ヵ月
レティナ挿入で鼻穴は大きくなっていますが、
瘢痕拘縮の可能性が低くなるまで
使って頂きます。
↓術後6ヵ月
この患者様は夜間のみ
レティナを使ってますが、
通常この時期には必要ありません。
鼻尖部に瘢痕が多く、
瘢痕拘縮による鼻孔の狭小化が著しかったので
念のため今も挿入してます。
次回受診は
完全にレティナを使用しなくなってから
1ヵ月後の予定です。
問題なければレティナは不要になります。
手術により以下の改善がありました。
・鼻尖トップの位置
・正面からの鼻穴の見え方
・鼻穴の大きさ
術前にご説明した鼻部修正術におけるリスク
①術後早期の出血、血腫
②術後早期の感染症
③鼻尖、鼻柱の偏移
④鼻孔の左右差
⑤瘢痕の増悪
①~⑤の合併症はありませんでした。
銀座すみれの花形成クリニック
院長 横山才也
日本美容外科学会(JSAPS)専門医
日本形成外科学会専門医
ホームページ
http://ginza-sumirenohana.com/
修正再建手術専門サテライト
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