昨年9月26日11月25日に報告した

患者様のその後の経過です。

 

他院で鼻尖形成術と小鼻縮小術を行い、

その後別のクリニックで

鼻尖部の修正を2回行いました。

 

ところがアップノーズと

鼻孔の狭小化を発症し、

当院で修正手術を行いました。

 

↓術前 正面

 

↓術後1週間 抜糸時

 一般的に術後1週間では

 術後の腫れがまだ残っており、

 アップノーズが悪化したように見えます。

 患者様にとっては不安な時期であり、

 心配はいりません。

 

↓術後1ヵ月

 術後の腫れが改善し、

 アップノーズは改善しました。

 この患者様の場合、

 鼻尖のトップが正面に向いていたのですが、

 修正手術によって

 頂点が斜め下方に向き、

 治療の効果がわかるようになりました。

 

↓術後3ヵ月

 術後1ヵ月を過ぎると

 通常手術を行った部位に瘢痕が増殖します。

 この患者様は増えた瘢痕によって

 拘縮を発症し、

 鼻孔上縁が挙がり、

 若干アップノーズになりました。

 この頃は患者様にとって

 不安な時期であり、

 瘢痕が減少するのを待って頂きます。

 

↓術後6ヵ月

 術後4ヵ月を過ぎると

 瘢痕の増殖はなくなり、

 多くのケースでは瘢痕が少しずつ減少します。

  この患者様も術後6ヵ月時には

 瘢痕は減少し、鼻尖の拘縮が消失することで

 鼻孔上縁は下がりました。

 また鼻尖の硬さも軽減しました。

 

 

 

↓術前 下から

 

↓術後1ヵ月

 瘢痕拘縮による鼻孔の狭小化を

 予防するため

 抜糸後よりレティナを挿入してます。

 そのため鼻孔は拡張され 、

 患者様からはしばしば

 「鼻の穴が大きくなった。

  鼻の穴の拡がりが戻らなくなるのでは・・・」

 と不安の声があります。

 

↓術後3ヵ月

 レティナ挿入で鼻穴は大きくなっていますが、

 瘢痕拘縮の可能性が低くなるまで

 使って頂きます。

 

↓術後6ヵ月

 この患者様は夜間のみ

 レティナを使ってますが、

 通常この時期には必要ありません。

 鼻尖部に瘢痕が多く、

 瘢痕拘縮による鼻孔の狭小化が著しかったので

 念のため今も挿入してます。

 次回受診は

 完全にレティナを使用しなくなってから

 1ヵ月後の予定です。

 問題なければレティナは不要になります。

 

手術により以下の改善がありました。

 

・鼻尖トップの位置

・正面からの鼻穴の見え方

・鼻穴の大きさ

 

術前にご説明した鼻部修正術におけるリスク

①術後早期の出血、血腫

②術後早期の感染症

③鼻尖、鼻柱の偏移

④鼻孔の左右差

⑤瘢痕の増悪

①~⑤の合併症はありませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

銀座すみれの花形成クリニック
院長 横山才也

日本美容外科学会(JSAPS)専門医
日本形成外科学会専門医

ホームページ

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修正再建手術専門サテライト
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