こんにちは、培養部門です。

 

生殖医療専門医と先進医療は深い関りがあります。先進医療を実施する施設には生殖医療専門医が必須です。よって、生殖医療専門医が在籍しない施設では先進医療としての治療を行うことができません。

 

 

生殖医療専門医から詳しく説明します。

専門医とは、それぞれの診療域における適切な教育を受けて、十分な知識を持ち患者様から信頼される標準的な医療を提供できるとともに最先端な医療を理解し情報を提供できる医師と定義されています。

生殖医療専門医は不妊治療領域を中心とした現在の高度に発達した生殖医療( 不妊治療 )のスペシャリストであると言えます。

生殖医療専門医を取得するためには、産婦人科専門医または泌尿器科専門医の専門医資格取得が必須条件であり、加えて学会の認定施設で所定の期間研修を行い、生殖医学会の専門医認定試験( 書類審査と筆記・口頭試験 )を合格しなければいけません。

よって、医師免許取得がスタートであり、そこから数年間生殖医療についての修学が必要であります。

生殖医療専門医は5年間で更新が必要であるため、知識の更新がなされない医師は剥奪される可能性があります。専門医の維持のためには絶え間ない努力が必要です。

 

先進医療について

先進医療とは、最新の医療技術のなかで安全性と治療効果が確保されたものとして厚生労働省が認めた技術のことです。

先進医療は将来、保険適用として収載されると考えられる技術でありますが最新の医療技術と知識が必要であります。よって、先進医療を実施できる施設は生殖医療専門医が在籍する施設のみに限ります。

生殖医療専門医が在籍している施設は、適切に不妊治療を行えているという証拠であることを覚えていただければ幸いでございます。

先進医療はご自身が加入している民間の医療保険に先進医療特約を付加している場合は、全額還付されることがほとんどでございます。ぜひ、加入している医療保険の内容をご確認ください。

 

当院は、先進医療としてタイムラプス、ERA、EMMA/ALICE検査等( 他にもあります )を保険適用の治療と併用して行うことができます。

↓こちらにも先進医療について詳しく掲載しております

タイムラプスは先進医療として認められています

 

ご希望の際はぜひ、診察でお尋ねください。

 

クリニックママのホームページ

 

不妊治療卒業メッセージとしてたくさんの方からメッセージをいただいております。

是非、ご覧いただければ幸いです。

不妊治療卒業メッセージ

 

お知らせ

 

当院はPGT-A実施施設として日本産科婦人科学会に承認されています。

PGT-Aを行うことによって、複数回の妊娠不成立や流産を繰り返す方に妊娠率の向上と流産率の低下が期待できます。

 

詳しくはこちらをご覧いただければ幸いです。

PGT-A 染色体異数性検査 )の要件が変わりました

 

PGT-A対象者の方で当院に胚盤胞を凍結保存している場合、採卵を行わずに保存してある胚盤胞を用いてPGT-Aをすることができます。

 

当院でPRP療法を行うことができます。

PRP療法とは再生医療の一つです。

様々な医療分野でPRP治療は行われており、不妊治療分野ではPRP療法を行うと子宮内膜が厚くなるという報告が専門の学会から報告されています。

子宮内膜が厚くなると、移植した胚の妊娠率、出産率が向上します。

 

PGT-APRP療法をご希望の方、ご興味がある方は当院の不妊外来診察を受診ください。

 

文責:培養部門

 

 〔生殖医療専門医〕古井憲司