こんにちは、培養部門です。

 

今回は当院の顕微授精の特徴について説明します。

当院は受精率、出産率向上を目的として、最新かつ安全な技術を用いて顕微授精を行っています。

不妊治療の保険適用後も追加で費用をいただくことなく行うことができます。

PIEZO-ICSI( ピエゾ-イクシー という技術と特殊な顕微鏡を用いで紡錘体を確認することで受精率、出産率が期待できます。

 

①PIEZO-ICSIを用いた顕微授精

細胞に与える負荷を最小限にとどめた方法です。

 

 

当院で行っている顕微授精と従来の顕微授精の違い

第64回日本生殖医学会学術講演会に参加させていただきましたパート2

 

②紡錘体を傷つけない顕微授精

紡錘体を傷つけてしまうと、その後の発育に影響します。紡錘体の位置を確認することで安全に顕微授精を行うことができます。

透明帯がない卵子へのアプローチ~顕微授精の動画と胚発育の動画から~

紡錘体可視で正常受精率の向上

 

 

PIEZO-ICSIは日本をはじめ諸外国で培養成績の向上が認められています。

 

 

 

技術の高い胚培養士とPIEZO-ICSI、紡錘体可視を組み合わせることで、さらに質の高い技術を提供できます。

 

クリニックママのホームページ

 

不妊治療卒業メッセージとしてたくさんの方からメッセージをいただいております。

是非、ご覧いただければ幸いです。

不妊治療卒業メッセージ

 

お知らせ

 

当院はPGT-A実施施設として日本産科婦人科学会に承認されています。

PGT-Aを行うことによって、複数回の妊娠不成立や流産を繰り返す方に妊娠率の向上と流産率の低下が期待できます。

 

PGT-A対象者

・直近の胚移植で2回以上連続して臨床的妊娠が成立していない方

・直近の妊娠で臨床的流産を2回以上反復している方

・夫婦いずれかにリプロダクション(生殖)に影響する染色体構造異常を有する方

 

PGT-A対象者の方で当院に胚盤胞を凍結保存している場合、採卵を行わずに保存してある胚盤胞を用いてPGT-Aをすることができます。

 

当院でPRP療法を行うことができます。

PRP療法とは再生医療の一つです。

様々な医療分野でPRP治療は行われており、不妊治療分野ではPRP療法を行うと子宮内膜が厚くなるという報告が専門の学会から報告されています。

子宮内膜が厚くなると、移植した胚の妊娠率、出産率が向上します。

 

PGT-APRP療法をご希望の方、ご興味がある方は当院の不妊外来診察を受診ください。

 

文責:培養部門

 

 〔生殖医療専門医〕古井憲司