こんにちは培養室です。

 

 

 

 

前回はPGT-A実施施設として正式に日本産科婦人科学会に認可されていることを報告しました。

 

どのような方がPGT-Aを行う対象になるのか詳しく説明していきます。

 

採卵や移植を複数回行い、妊娠不成立や流産を繰り返す方は受精卵の染色体異常の可能性があります。

受精卵の染色体異常の場合は受精卵が子宮に着床できなかったり、着床しても妊娠が継続できず流産します。

妊娠12週未満の初期に起こる流産の主な原因は受精卵の染色体異常であると言われています。

また、夫婦どちらかに染色体構造異常を持っている場合は、受精卵の染色体異常が起こる確率が非常に高まります。

当院でも夫婦の染色体構造を調べる検査がありますので、ご希望であれば検査させていただきます。

 

次にPGT-Aを受けることができる対象者を説明します。

大きく分けて3つの対象に分かれています。

 

1.直近の胚移植で2回以上連続して臨床的妊娠(胎嚢の確認)が成立していない方 

 

 

 

2.直近の妊娠で臨床的流産を2回以上反復し、流産時の臨床情報が得られている方 

 

 

 

 

3.夫婦いずれかにリプロダクション(生殖)に影響する染色体構造を有する場合

 

 

 

 

当院でPGT-Aを行う前に対象者であるか検査させていただきます。

他施設での検査結果をお持ちの場合はぜひご持参ください。

 

PGT-Aを行うことによって、複数回の妊娠不成立や流産を繰り返す方に妊娠率の向上、流産率の低下が期待できます。

 

複数回の妊娠不成立や流産を繰り返す方、PGT-Aに興味がある方、最先端で安全に不妊治療を受けたい方は当院に受診することをお勧めします

 

文責:培養室

 〔理事長〕古井憲司