とうよう師が選ぶ大衆音楽100選-19 M.M.誌創刊20周年企画’89 | 偽クレモンのブログ

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〇Sine DIE/スティーブ・コールマン&ファイブ・エレメンツ<現時点(1989年現在)での断面図を見せる50枚、の19>

 

スティーブ・コールマンは1956年シカゴ出身のJAZZマン。サックス奏者、作曲家。当時、とうよう師が強く推していたのでその名を知り、リーダーアルバムは持ってないが、彼が全面的に参加しているカサンドラ・ウィルソンのアルバムは持っている。とうよう師が本レビューで曰く、’今(1989年)のJAZZの詰まらなさはどうしようもないが、そんな中、唯一おもしろいのがスティーブ・コールマンの一党だ’。また、その根拠として、’ロックっぽいとかヒップホップを取り入れているとか、そういうことじゃなく、JAZZを深く掘り下げ黒人音楽としての本質を探り、つかんでいることで、真に自由な自分の音楽を作っている。だからJAZZファン以外にも是非、聴いてほしい(編集有)’。私は門外漢故、JAZZに関しては言葉を持たないので長々と引用してしまった。そういうことらしいので、踏まえて聴いてみよう。このアルバムは1987年リリースの4thリーダーアルバム。youtube上には3曲しか見当たらなかったので、ほぼ選択の余地がなかった。

Steve Coleman & Five Elements - Sine Die (aka Death To Crack Dealers) - (Track B5) Profile Man (youtube.com)

 

良い。が、どうなんですか?JAZZファンの皆さん。JAZZの人がこのブログを読んでいるか知らんが、JAZZの本質って何ですか?教えてほしい。言葉にするもんじゃなのかな?とりあえず、冒頭の歌部分のリズムが一定じゃない気がして、ひょっとしてここのアンサンブルも即興?と思ったが、指を折って数えると(そんな聴き方はダサい!という声が聞こえてくるが、まぁいいじゃないの)そうじゃなかった。4ビートを4拍+5拍で繰り返していた。後半の楽器ソロの応酬も’普通に’良い、と感じるが、JAZZとしてどうか?は判らない。この頃コールマンが目指していた’自分の音楽’とは何だろう?私が今唯一読んでいるコミック’ブルー・ジャイアント’でダイ・ミヤモトが目指しているものとは違うな、たぶん。ダイ・ミヤモトが目指すのは、’80にJ.B.ウルマーがやろうとしていた事のサックス版という気がする。架空の話をしてどうする!という声が聞こえてくるが、まぁいいじゃないの。’ブルー・ジャイアント’の作者の頭には主人公の目指す架空の音が鳴っているんだろうな。やっぱり今(2024)のJAZZが相変わらず詰まらんからあのコミックを描いているのかな?じゃ、もう1曲。

Steve Coleman and Five Elements "Destination" (youtube.com)

 

ヴォーカルがカサンドラ・ウィルソンなので、私が持っている彼女の盤と感触はほぼ同じ気がする。が、コールマンの盤なので個性を殺して一粗材として歌っている気はする。気がするばっかり言ってるが、仕方ない。はっきり言えることは、カサンドラのヴォーカルが好きだ。

どちらの曲もリズムは乱暴に言うとファンク・ロックだ。だから当時新しかった、ということでもないとは思う。何を新しいと感じるかは人それぞれだろうな。例えば、↓この曲のドラムとベース&ピアノの関係性に私は逆に新しさを感じる。

A Love Supreme, Pt. I – Acknowledgement (youtube.com)

 

閑話休題。スティーブ・コールマンは1990年代に入り、自身のルーツはアフリカに在り!ってんで、かの地に長期滞在し、地元のミュージシャンたちと共演。さらにカリブ海に眠るアフロの伝統の根っこに着目(えらい!解かってらっしゃる!)。キューバのミュージシャンをセネガルの連れて行き交流を図ったりしている、とのこと。今知った。素晴らしい。

そんなルーツへの探求と交流の末、どこに行きついたのか?知らんけど、なんらかの結果が出ているであろう1997年の音をリンクして〆る。こっちのがもっと探求の結果が判るぞ、というのがあれば教えてほしい。

Wheel Of Nature (The Opening of The Way) - Steve Coleman (youtube.com)

 

じゃ、そゆことで。今日は長くなったので1枚のみ。湿気と気温の変化に気をつけて、電気代が上がっても不快だったら即エアコンですよ。